13 / 128
第13話 幼なじみ①
しおりを挟む
サンドイッチは、おじいちゃんの腰が大変になるから……ケースに入れて、車でご近所さんを回ることになったわ。
あたしは先に行って説明するの!
お店のすぐ隣にある……おとーふ屋さんのとこから!!
「みーおーちゃーん!」
こっちもお店が終わったと思うけど……呼んだら、中からひょこっと大きなおねえさんが出てきたわ!
「あら? 桜乃ちゃん? どうしたの??」
おとーふ屋さんのひとりむすめさんの……澪ちゃん!!
あたしの幼なじみ!!
しっかりもののおねえさんなのよね!!
「おすそ分けにきたの!!」
「あら? パンあまったの?」
「ううん! あたしがおじいちゃんとつくったの!!」
「……桜乃ちゃんが?」
「ちょっとだけ待ってて!」
すぐにおじいちゃんが車で来てくれたから、澪ちゃんにもあたしがつくったサンドイッチを見てもらえたわ!!
「よー、澪ちゃん」
「どうも、段蔵さん。あの、桜乃ちゃんがパンを作ったって?」
「おう。ちょいと俺も手伝ったが、ほとんど桜乃が作った」
ケースを見てもらうと……澪ちゃんは、ごくりとつばを飲み込んだわ!
「……ほとんど、売り物と変わらない。これを……桜乃ちゃんが?」
「澪ちゃん!! たっくさんあるから食べて!!」
「ほんとにいいの? ちょっと待って、手だけ洗って」
澪ちゃんはちょっと中に入って、手を洗ってからすぐに戻ってきてくれた。持ってくれたのは……ツナマヨだったわ。
いただきます、って言って……ひと口食べてくれて。
「!?」
おいしーと思ってくれたみたいで、首を何回も縦に振ったわ。
「おいしい?」
わかっていても、あたしが聞くと……澪ちゃんはごっくんと飲み込んでから、また何回も首を振ってくれた。
「初心者のレベルじゃないわ!! 段蔵さんの指導があっても……ほとんど、涼太おじさんのと変わらない!!」
「ま、俺の孫だしな?」
「……すごいです」
美濃さんのおかげもあるけど……幼なじみでも澪ちゃんにはまだ言えないもんね? おとうさんたちにも言っていないし。
「ま。うちらでも食い切れないから、いくらでも持ってってくれ」
「……いいんですか?」
「ああ。なあ? 桜乃」
「うん! いいよ!!」
「やった! あ」
澪ちゃんがものすごく喜んでくれたのに、あたしたちは笑ってしまったけど。
それもうれしいので、澪ちゃんがサンドイッチを十個くらい……おじさんおばさんの分もと持って行ってくれたので。
あたしはおじいちゃんの車に乗って、次のとこにレッツゴー!!
「澪ちゃん、喜んでくれたね!」
「美濃が教えてくれたからなあ? 桜乃ももっとがんばれば……じいちゃんみたいになれるぞ」
「うん!」
次も、幼なじみのひとり。
駿の、焼き鳥屋さんだわ!
あたしは先に行って説明するの!
お店のすぐ隣にある……おとーふ屋さんのとこから!!
「みーおーちゃーん!」
こっちもお店が終わったと思うけど……呼んだら、中からひょこっと大きなおねえさんが出てきたわ!
「あら? 桜乃ちゃん? どうしたの??」
おとーふ屋さんのひとりむすめさんの……澪ちゃん!!
あたしの幼なじみ!!
しっかりもののおねえさんなのよね!!
「おすそ分けにきたの!!」
「あら? パンあまったの?」
「ううん! あたしがおじいちゃんとつくったの!!」
「……桜乃ちゃんが?」
「ちょっとだけ待ってて!」
すぐにおじいちゃんが車で来てくれたから、澪ちゃんにもあたしがつくったサンドイッチを見てもらえたわ!!
「よー、澪ちゃん」
「どうも、段蔵さん。あの、桜乃ちゃんがパンを作ったって?」
「おう。ちょいと俺も手伝ったが、ほとんど桜乃が作った」
ケースを見てもらうと……澪ちゃんは、ごくりとつばを飲み込んだわ!
「……ほとんど、売り物と変わらない。これを……桜乃ちゃんが?」
「澪ちゃん!! たっくさんあるから食べて!!」
「ほんとにいいの? ちょっと待って、手だけ洗って」
澪ちゃんはちょっと中に入って、手を洗ってからすぐに戻ってきてくれた。持ってくれたのは……ツナマヨだったわ。
いただきます、って言って……ひと口食べてくれて。
「!?」
おいしーと思ってくれたみたいで、首を何回も縦に振ったわ。
「おいしい?」
わかっていても、あたしが聞くと……澪ちゃんはごっくんと飲み込んでから、また何回も首を振ってくれた。
「初心者のレベルじゃないわ!! 段蔵さんの指導があっても……ほとんど、涼太おじさんのと変わらない!!」
「ま、俺の孫だしな?」
「……すごいです」
美濃さんのおかげもあるけど……幼なじみでも澪ちゃんにはまだ言えないもんね? おとうさんたちにも言っていないし。
「ま。うちらでも食い切れないから、いくらでも持ってってくれ」
「……いいんですか?」
「ああ。なあ? 桜乃」
「うん! いいよ!!」
「やった! あ」
澪ちゃんがものすごく喜んでくれたのに、あたしたちは笑ってしまったけど。
それもうれしいので、澪ちゃんがサンドイッチを十個くらい……おじさんおばさんの分もと持って行ってくれたので。
あたしはおじいちゃんの車に乗って、次のとこにレッツゴー!!
「澪ちゃん、喜んでくれたね!」
「美濃が教えてくれたからなあ? 桜乃ももっとがんばれば……じいちゃんみたいになれるぞ」
「うん!」
次も、幼なじみのひとり。
駿の、焼き鳥屋さんだわ!
1
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる