31 / 128
第31話 大事な作業
しおりを挟む
ただ、形を作る前に……よーく冷やすんだって。
「なんで?」
「……ですか?」
「美濃が手本見してくれた時どうだった?」
「「ばくはつした(です)!!」」
「……それを、出来るだけ無くすためだ」
って言って、おじいちゃんはタネをヘラを使って……銀のおぼん? のようなのに、平たくした。
それに見覚えがあったわ!!
「それ、おばあちゃんが冷蔵庫から出してた!!」
「だろ? 冷やすのも一回じゃない」
「「えー??」」
『ほほ。今回はあちきが手助けしてしんぜよう』
って、美濃さんが言って……あたしに手を出すようにってポーズしたから、ぱんぱんすると!!
おじいちゃんがひらぺったくしたタネに、青ーい光がキラキラ落ちていく!
「……なんでもありか」
おじいちゃんがあちちって言わないから……冷めたってことね? やっぱり、美濃さんすっごい!!
『次はきちんと丸めるぞ?』
おばあちゃんと作った、ボールじゃなくて普通のコロッケの形に。
出来るだけ、とーもろこしは出ちゃダメだって。じゃないと……冷ましてもばくはつしやすいって言ってた。お料理は大変だー。
「……駿すごい形だよ」
あたしと同じように丸めているのに……どーしてそんなにもぐちゃぐちゃになるの??
ちゃんとコロッケで揚げることが出来るだろうか?
『良いか? 駿は握る癖がある。軽く包むようにしてみりゃれ』
「はーい」
美濃さん、教え上手だなあ。
あたしは、まだちっちゃいから知らないことが多いもん。
もっともっと……パンの学校に行けるまでのしゅぎょーだわ!!
あたしも、ぎゅーってしないように丸めて。
全部出来たら、美濃さんが指で光を出して……また冷やして。
今度は、コロッケにパン粉をつけていく作業。
あたしが粉。
駿が卵。
おじいちゃんがパン粉。
途中、何回か失敗はしたけど……おじいちゃんたちが助けてくれたから、揚げるのは美濃さんがやって。
揚げたてを……美濃さんが一個を半分にしてくれて、あたしと駿に紙でくるんとしたのを持たせてくれたわ!!
『熱いぞ?』
「「ふーふー」」
ひと口食べて、ハフハフしたけど。
昨日もたくさん食べたけど……今日のコロッケもおいしい!!
これを……ソースたっぷりにして、パンに?
おいしそう!!
『さあ、コロッケも軽く冷やしてから……と言いたいじゃが』
あたしや駿が……あつあつのコロッケとパンで食べたいのが顔に出てたのか。
美濃さんは、くすりと笑ってくれた。冷めたパンに切り込みを入れてくれて……出してた材料の中の、ソースにコロッケをたっぷりつけて。
パンに挟んで……あたしたちに渡してくれたわ!!
「「いただきます!!」」
これ絶対おいしそう!!
「なんで?」
「……ですか?」
「美濃が手本見してくれた時どうだった?」
「「ばくはつした(です)!!」」
「……それを、出来るだけ無くすためだ」
って言って、おじいちゃんはタネをヘラを使って……銀のおぼん? のようなのに、平たくした。
それに見覚えがあったわ!!
「それ、おばあちゃんが冷蔵庫から出してた!!」
「だろ? 冷やすのも一回じゃない」
「「えー??」」
『ほほ。今回はあちきが手助けしてしんぜよう』
って、美濃さんが言って……あたしに手を出すようにってポーズしたから、ぱんぱんすると!!
おじいちゃんがひらぺったくしたタネに、青ーい光がキラキラ落ちていく!
「……なんでもありか」
おじいちゃんがあちちって言わないから……冷めたってことね? やっぱり、美濃さんすっごい!!
『次はきちんと丸めるぞ?』
おばあちゃんと作った、ボールじゃなくて普通のコロッケの形に。
出来るだけ、とーもろこしは出ちゃダメだって。じゃないと……冷ましてもばくはつしやすいって言ってた。お料理は大変だー。
「……駿すごい形だよ」
あたしと同じように丸めているのに……どーしてそんなにもぐちゃぐちゃになるの??
ちゃんとコロッケで揚げることが出来るだろうか?
『良いか? 駿は握る癖がある。軽く包むようにしてみりゃれ』
「はーい」
美濃さん、教え上手だなあ。
あたしは、まだちっちゃいから知らないことが多いもん。
もっともっと……パンの学校に行けるまでのしゅぎょーだわ!!
あたしも、ぎゅーってしないように丸めて。
全部出来たら、美濃さんが指で光を出して……また冷やして。
今度は、コロッケにパン粉をつけていく作業。
あたしが粉。
駿が卵。
おじいちゃんがパン粉。
途中、何回か失敗はしたけど……おじいちゃんたちが助けてくれたから、揚げるのは美濃さんがやって。
揚げたてを……美濃さんが一個を半分にしてくれて、あたしと駿に紙でくるんとしたのを持たせてくれたわ!!
『熱いぞ?』
「「ふーふー」」
ひと口食べて、ハフハフしたけど。
昨日もたくさん食べたけど……今日のコロッケもおいしい!!
これを……ソースたっぷりにして、パンに?
おいしそう!!
『さあ、コロッケも軽く冷やしてから……と言いたいじゃが』
あたしや駿が……あつあつのコロッケとパンで食べたいのが顔に出てたのか。
美濃さんは、くすりと笑ってくれた。冷めたパンに切り込みを入れてくれて……出してた材料の中の、ソースにコロッケをたっぷりつけて。
パンに挟んで……あたしたちに渡してくれたわ!!
「「いただきます!!」」
これ絶対おいしそう!!
1
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる