45 / 128
第45話 ソイパテハンバーガー③
しおりを挟む
ちょっと薄い焼き色だったけど……ちゃんとハンバーグ!!
これをハンバーガーに? 絶対おいしいと思うわ!!
ひっくり返したら、美濃さんがまたフタをしてくれて……また待っていると、どんどんおにくの焼けるいい匂いがしたの!
フタを開けたら……美濃さんは細い串をいつの間にか持ってたわ。それをあたしに渡したの。
『桜乃。パテに少し刺してみぃ?』
「うん!」
言われたように刺すと……水じゃないけど、とーめーなものが出てきたわ。
それを見て、美濃さんは『よし』と言ったの。
『出来上がりじゃな? 桜乃と駿ははやく食べたかろう? これを使って、仕上げをしていこうぞ』
「「わーい!!」」
ハンバーガーがすぐに食べられる!!
けど……あたしは、一個思い出したことがあった。
「……あたし、みんなのが出来るまで待つ」
「「さっちゃん?」」
「みんなで食べた方がおいしいもん」
ししょくじゃなくて、ちゃんと食べるなら……澪ちゃんにおじいちゃんも一緒じゃなきゃ。美濃さんも。
ちゃんと言うと……美濃さんから頭をヨシヨシしてもらった。
『そうじゃな。皆が良いか?』
「……うん」
『であれば……皆で協力して仕上げよう。澪よ、パテを焼くのを手伝ってくりゃれ』
「はい!」
『段蔵は桜乃らと仕上げじゃ。教えてたもう』
「おう、わかった」
なので、駿とおじいちゃんを手伝うことになったんだけど。
パンの内側に、うすーくマヨネーズを塗って。
ぱてを一枚……澪ちゃんが作ったてりやきソースをつけて。
大きいトマトのすらいす。
レタスをちぎったの。
ボトッと……マヨネーズを落として。
上にパンを乗せて。
ゆっくりゆっくり……紙でつつんで。
ハンバーガーが出来上がった!?
「これが」
「ハンバーガー!?」
「だろ? 包むのは流石に俺がやるから……二人は澪ちゃんらが焼いたパテが出来次第、今のようにやってくれ」
「うん!」
「はい!」
焼きたてのぱてでやけどしないように……うすーい手袋をつけて。
ゆっくりゆっくり……くずれないように重ねたら。
出来たわ! ハンバーガーが!!
ハンバーガー屋さんのように出来たわ!!
「「出来た!!」」
『ほう』
「凄いわ、二人とも!!」
お片付けしたら……今日も一緒に食べるのよ!!
ただ、その前に。
ステータスの画面が、いきなりあたしの前に出てきた!?
【『ソイパテハンバーガー』
ポイントを600付与致します。
レベル4となりました!
新機能『ドゥコンディショナー』搭載。
次のレベルまで、800ポイント
】
ちょっとだけ、頭の中がふわーってしたけど。
ハンバーガーで、そんなにもポイントがもらえるの!?
なんで!?
これをハンバーガーに? 絶対おいしいと思うわ!!
ひっくり返したら、美濃さんがまたフタをしてくれて……また待っていると、どんどんおにくの焼けるいい匂いがしたの!
フタを開けたら……美濃さんは細い串をいつの間にか持ってたわ。それをあたしに渡したの。
『桜乃。パテに少し刺してみぃ?』
「うん!」
言われたように刺すと……水じゃないけど、とーめーなものが出てきたわ。
それを見て、美濃さんは『よし』と言ったの。
『出来上がりじゃな? 桜乃と駿ははやく食べたかろう? これを使って、仕上げをしていこうぞ』
「「わーい!!」」
ハンバーガーがすぐに食べられる!!
けど……あたしは、一個思い出したことがあった。
「……あたし、みんなのが出来るまで待つ」
「「さっちゃん?」」
「みんなで食べた方がおいしいもん」
ししょくじゃなくて、ちゃんと食べるなら……澪ちゃんにおじいちゃんも一緒じゃなきゃ。美濃さんも。
ちゃんと言うと……美濃さんから頭をヨシヨシしてもらった。
『そうじゃな。皆が良いか?』
「……うん」
『であれば……皆で協力して仕上げよう。澪よ、パテを焼くのを手伝ってくりゃれ』
「はい!」
『段蔵は桜乃らと仕上げじゃ。教えてたもう』
「おう、わかった」
なので、駿とおじいちゃんを手伝うことになったんだけど。
パンの内側に、うすーくマヨネーズを塗って。
ぱてを一枚……澪ちゃんが作ったてりやきソースをつけて。
大きいトマトのすらいす。
レタスをちぎったの。
ボトッと……マヨネーズを落として。
上にパンを乗せて。
ゆっくりゆっくり……紙でつつんで。
ハンバーガーが出来上がった!?
「これが」
「ハンバーガー!?」
「だろ? 包むのは流石に俺がやるから……二人は澪ちゃんらが焼いたパテが出来次第、今のようにやってくれ」
「うん!」
「はい!」
焼きたてのぱてでやけどしないように……うすーい手袋をつけて。
ゆっくりゆっくり……くずれないように重ねたら。
出来たわ! ハンバーガーが!!
ハンバーガー屋さんのように出来たわ!!
「「出来た!!」」
『ほう』
「凄いわ、二人とも!!」
お片付けしたら……今日も一緒に食べるのよ!!
ただ、その前に。
ステータスの画面が、いきなりあたしの前に出てきた!?
【『ソイパテハンバーガー』
ポイントを600付与致します。
レベル4となりました!
新機能『ドゥコンディショナー』搭載。
次のレベルまで、800ポイント
】
ちょっとだけ、頭の中がふわーってしたけど。
ハンバーガーで、そんなにもポイントがもらえるの!?
なんで!?
1
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる