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第42話 びっくり続き
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クルスは止まらない豊作まがいの現象を、塀にもたれて見ているしかできないでいた。収穫してもしても止まらない金貨の幻影。それが宝物の種が具現化した家や敷地を……どんどん美しく、かつ大きくしている途中に。
避難のためにと裏口の横で待機していたら、いきなり向こうから開いて誰かが入ってきた。あの陽気で活発的な少女の『リーナ』だった。少女でも、知人が来てくれたのは助かった。もしかしたら、向こうも同じ状況なのでクルスのところをたしかめにきたのかもしれない。リーナの掛け声には、変な声で返事をしてしまったが。
「うっわ。うちんとこよりすっご!」
だが、この現象は似ていても酷い状況なのはこちらが上らしかった。
「……リーナ。これ、どうしたらええん?」
幻影だが、家自体ががっこんがっこんと動いているので中に居たら潰される予感がしたので外にいたのだ。
「うーん。あたしんとこも同じだけど、ここまでじゃないな。……推測するからに、魔法の種だから敷地を利用して魔力貯めこんでたのかな??」
「魔力?」
「なんにも聞いてないの? 管理者からも」
「おん。……少し、わかるん?」
「あたしは、最終手段だけ……かな。魔法の種なのは知ってたけど、ここまで成長するとかどうとかは聞いてない。多分、管理者側の問題なら……あたしらは、じっとしてるしかないんじゃない? それか、クーちゃんなんかした? 移動以外」
「……いいや。いつも通りの作物収穫の指示とか」
「それだ! ここの管理者さん若いのかな? あたしくらい??」
「えぇえ?」
クルスよりも若い人材が管理していたにしても。リーナが少し事情を知っている上で、この現象を起こしたというのなら……まだ、知識と操作がうまく調整していない『見習い』の可能性が高い。あれだけ的確な指示を出せても、この現象を止めようと必死なのか放置しているのか。連絡版を見に行けないから、確認しようがないのでリーナとぽけっとするしかできない。
「まあ、うちは……だいたい消えてる。で、こっちはまだ。……落ち着くまで、あたしんち来る? ほとんど似た構造だけど」
「……ええん?」
「この様子だと、一晩くらいかかりそうじゃない? さっき見た成長具合だと、うちの方は部屋数増えてるはずだから泊っても大丈夫!」
「……情けないけど。先輩、たのんます」
「あはは。リーナでいいよ。クーちゃん、ご飯食べた?」
「まだやけど?」
「じゃ、情報交換も兼ねていっしょに作らない? あたし、この間食べたスープもう一回食べたい。宿賃はそれでいいかな? てか、お隣さんだし、困ったときはお互い様でしょ~?」
「……おん」
年下の女性に頼るのは少し情けない気もしたが、状況が状況なのでその提案はありがたかった。なので、裏口を共にくぐれば……少し成長したという割には、豪族以上か下級貴族の別荘くらいの建物と敷地が出来上がっていた。伝令程度で数回使いに出されていたので、なんとなく覚えていただけだが。
「うーん。まだ見えるけど、今回はこれくらいで落ち着いた感じだね?」
「こ、今回? まだあるん?」
「そ、そーっ。あの種ね? 『始まりの宝物』って言うんだけど、国とかを一からスタートさせるための特殊魔導具らしいよ? 渡してくれた人に昔聞いただけだけど」
「……始まり?」
「そう、こっから国造り」
「いやいやいやいやいや!? 俺なんかが、いきなり領主とか!!?」
「渡されちゃったからには、そういうもんらしいよー? だから、誘導してくれる管理者さんがちゃんといるじゃん? 神様じゃないらしいけど」
「あ……そか。そかぁ……」
いろいろびっくり続きではあるが、たしかに管理者から指示されることは通常の生活だけではないのを思い出し。まさか、この隣人と『国王夫妻』になるのでは?と勝手な考えも浮かんでしまったが……それは本人の意思を無視しての行動になるので、一目惚れしていようが絶対いかんことだと考えから捨てることにした。
とりあえず、まずは料理をつくるところからだと家にお邪魔させていただくことに。中は、これでもかと広過ぎて食材で汚しそうなのを畏れ多く感じた。
避難のためにと裏口の横で待機していたら、いきなり向こうから開いて誰かが入ってきた。あの陽気で活発的な少女の『リーナ』だった。少女でも、知人が来てくれたのは助かった。もしかしたら、向こうも同じ状況なのでクルスのところをたしかめにきたのかもしれない。リーナの掛け声には、変な声で返事をしてしまったが。
「うっわ。うちんとこよりすっご!」
だが、この現象は似ていても酷い状況なのはこちらが上らしかった。
「……リーナ。これ、どうしたらええん?」
幻影だが、家自体ががっこんがっこんと動いているので中に居たら潰される予感がしたので外にいたのだ。
「うーん。あたしんとこも同じだけど、ここまでじゃないな。……推測するからに、魔法の種だから敷地を利用して魔力貯めこんでたのかな??」
「魔力?」
「なんにも聞いてないの? 管理者からも」
「おん。……少し、わかるん?」
「あたしは、最終手段だけ……かな。魔法の種なのは知ってたけど、ここまで成長するとかどうとかは聞いてない。多分、管理者側の問題なら……あたしらは、じっとしてるしかないんじゃない? それか、クーちゃんなんかした? 移動以外」
「……いいや。いつも通りの作物収穫の指示とか」
「それだ! ここの管理者さん若いのかな? あたしくらい??」
「えぇえ?」
クルスよりも若い人材が管理していたにしても。リーナが少し事情を知っている上で、この現象を起こしたというのなら……まだ、知識と操作がうまく調整していない『見習い』の可能性が高い。あれだけ的確な指示を出せても、この現象を止めようと必死なのか放置しているのか。連絡版を見に行けないから、確認しようがないのでリーナとぽけっとするしかできない。
「まあ、うちは……だいたい消えてる。で、こっちはまだ。……落ち着くまで、あたしんち来る? ほとんど似た構造だけど」
「……ええん?」
「この様子だと、一晩くらいかかりそうじゃない? さっき見た成長具合だと、うちの方は部屋数増えてるはずだから泊っても大丈夫!」
「……情けないけど。先輩、たのんます」
「あはは。リーナでいいよ。クーちゃん、ご飯食べた?」
「まだやけど?」
「じゃ、情報交換も兼ねていっしょに作らない? あたし、この間食べたスープもう一回食べたい。宿賃はそれでいいかな? てか、お隣さんだし、困ったときはお互い様でしょ~?」
「……おん」
年下の女性に頼るのは少し情けない気もしたが、状況が状況なのでその提案はありがたかった。なので、裏口を共にくぐれば……少し成長したという割には、豪族以上か下級貴族の別荘くらいの建物と敷地が出来上がっていた。伝令程度で数回使いに出されていたので、なんとなく覚えていただけだが。
「うーん。まだ見えるけど、今回はこれくらいで落ち着いた感じだね?」
「こ、今回? まだあるん?」
「そ、そーっ。あの種ね? 『始まりの宝物』って言うんだけど、国とかを一からスタートさせるための特殊魔導具らしいよ? 渡してくれた人に昔聞いただけだけど」
「……始まり?」
「そう、こっから国造り」
「いやいやいやいやいや!? 俺なんかが、いきなり領主とか!!?」
「渡されちゃったからには、そういうもんらしいよー? だから、誘導してくれる管理者さんがちゃんといるじゃん? 神様じゃないらしいけど」
「あ……そか。そかぁ……」
いろいろびっくり続きではあるが、たしかに管理者から指示されることは通常の生活だけではないのを思い出し。まさか、この隣人と『国王夫妻』になるのでは?と勝手な考えも浮かんでしまったが……それは本人の意思を無視しての行動になるので、一目惚れしていようが絶対いかんことだと考えから捨てることにした。
とりあえず、まずは料理をつくるところからだと家にお邪魔させていただくことに。中は、これでもかと広過ぎて食材で汚しそうなのを畏れ多く感じた。
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