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第78話 ファーム食材をどうするか?
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クルスたちは、別の日にルドガーから言われていたように『ファーム内の食材』を一部荷物の中に紛れ込ませ……執務室に運んだ。量があるのに、ゴーレムのサナには『なんでもない』と片手で持ち上げられたため、何故か敗北感を覚えてしまう。
さておき、専用の木箱に入れてきた『食材』を一個ずつクルスとリーナが説明してはいくが。
当然、どれもこれも『聞いたことがない』『見たことがない』『あり得ない』食材ばかりなので、ルドガーは面白おかしい顔になっていくばかりだ。
「こんなとこやけど……」
「いや……待て? 待て、肉と卵も、果実??」
「そうよー?」
『フツ、です』
「おまけに調味料も!?」
「作物として扱われとったわ。せやから、畑と果樹園くらいの規模や」
「…………信じられん。が、目の前にあるし」
「美味しかったでしょ~?」
『デリシャスー』
「……うまかった」
炊き出しする物は、当然先にクルスらが普段食べているものと同じ料理を出しているので、身体に悪い影響を及ぼしたりしない。でなければ、管理者からそれぞれ炊き出しの指示が出されるわけがないのだ。
「まあ、こんなもんやけど……買取とか出来るんです?」
「……正直言って、難しい。お前たちに被害が及ばない方がないと言い難いしな」
「この前のあれもあったもんね~? めんどー」
『リーナの説得も、毎回は利きませんシネ』
「そういうとこだ。手間はかかるかもしれんが……肉は外側の葉とか剥いても誤魔化しが難しい。すまないが、弁当の納品を二日に一回で頼めないか?」
「そっちは、食材の流通とかなんか出来たの?」
「正直言ってないが、魔物の発生が見えたんでな。討伐依頼を冒険者らに頼んだ。しばらくは、高価でも魔物肉で飢えをしのげれる対策をしていこうと思う。そこに、お前らの弁当は救済措置としても一番効率的だ」
「……俺はええけど」
「あたしも~」
『問題、ナイデス』
各自分担作業が決まったことで、クルスの自宅でお茶会をしつつも次のメニューを決めていくことにした。同じ料理もいいかしれないが、さすがにそろそろ国民たちにも飽きが出てしまうだろうからと。
「なにするなにする?」
「俺んとこのレシピが一番豊富そうやけど」
「あたし。このいろんな色のお米炊いたのやってみたい!」
「レシピ……書き写すしかないか」
「紙とペン借りるね~」
「ん」
なんてことのないやり取り。
敷地が繋がっても、家が別々なのでいつも通り。
逆に、クルスが『フラれた』んじゃ?と勘違いするくらいにいつも通り過ぎる。もしくは、あの時の対応の仕方で、逆にクルスがフッてしまった?と勘違いしているのか。どちらにも取れるので、あとで確認しようにも今はふたりだけではない。
人間でなくとも、ゴーレムのサナも自分でなにか出来ないかレシピとにらめっこしているからだ。
「サナ。俺、明日の分の容器作ってくるわ」
『ワカリマシタ』
特に疑問にも持たないのか、まだ付き合いが浅いのでよくわからない。しかし、別のことをしながら考えるようにしないと、何もしないままでいるのはぐーたらに見られるのがいやだった。ゴーレムとは言え『中身』がいる相手だとしたら、クルスの行動もどこかで観察しているのかもしれない。
ひとまず、この間回収したらしい汚れた容器を袋ごと錬成陣の上に置けば。軽い音と一緒に、仕様前の積みあがったものが袋の中できれいに出来ていた。この仕組みが服の時と同じで面白いので、クルスは気に入っている。容器の材料が伐採とかに出る『ゴミ』を再利用したとはルドガーたちも思わないだろう。
リビングに戻れば、リーナが台所で試作をしているところだった。ふたりで交互に調理する機会も増えているので気にしないが、さっそくあのレシピの試食が出来ることが嬉しいのは……もう、踏み越えたところまで気持ちが傾いたのだと自覚した。
さておき、専用の木箱に入れてきた『食材』を一個ずつクルスとリーナが説明してはいくが。
当然、どれもこれも『聞いたことがない』『見たことがない』『あり得ない』食材ばかりなので、ルドガーは面白おかしい顔になっていくばかりだ。
「こんなとこやけど……」
「いや……待て? 待て、肉と卵も、果実??」
「そうよー?」
『フツ、です』
「おまけに調味料も!?」
「作物として扱われとったわ。せやから、畑と果樹園くらいの規模や」
「…………信じられん。が、目の前にあるし」
「美味しかったでしょ~?」
『デリシャスー』
「……うまかった」
炊き出しする物は、当然先にクルスらが普段食べているものと同じ料理を出しているので、身体に悪い影響を及ぼしたりしない。でなければ、管理者からそれぞれ炊き出しの指示が出されるわけがないのだ。
「まあ、こんなもんやけど……買取とか出来るんです?」
「……正直言って、難しい。お前たちに被害が及ばない方がないと言い難いしな」
「この前のあれもあったもんね~? めんどー」
『リーナの説得も、毎回は利きませんシネ』
「そういうとこだ。手間はかかるかもしれんが……肉は外側の葉とか剥いても誤魔化しが難しい。すまないが、弁当の納品を二日に一回で頼めないか?」
「そっちは、食材の流通とかなんか出来たの?」
「正直言ってないが、魔物の発生が見えたんでな。討伐依頼を冒険者らに頼んだ。しばらくは、高価でも魔物肉で飢えをしのげれる対策をしていこうと思う。そこに、お前らの弁当は救済措置としても一番効率的だ」
「……俺はええけど」
「あたしも~」
『問題、ナイデス』
各自分担作業が決まったことで、クルスの自宅でお茶会をしつつも次のメニューを決めていくことにした。同じ料理もいいかしれないが、さすがにそろそろ国民たちにも飽きが出てしまうだろうからと。
「なにするなにする?」
「俺んとこのレシピが一番豊富そうやけど」
「あたし。このいろんな色のお米炊いたのやってみたい!」
「レシピ……書き写すしかないか」
「紙とペン借りるね~」
「ん」
なんてことのないやり取り。
敷地が繋がっても、家が別々なのでいつも通り。
逆に、クルスが『フラれた』んじゃ?と勘違いするくらいにいつも通り過ぎる。もしくは、あの時の対応の仕方で、逆にクルスがフッてしまった?と勘違いしているのか。どちらにも取れるので、あとで確認しようにも今はふたりだけではない。
人間でなくとも、ゴーレムのサナも自分でなにか出来ないかレシピとにらめっこしているからだ。
「サナ。俺、明日の分の容器作ってくるわ」
『ワカリマシタ』
特に疑問にも持たないのか、まだ付き合いが浅いのでよくわからない。しかし、別のことをしながら考えるようにしないと、何もしないままでいるのはぐーたらに見られるのがいやだった。ゴーレムとは言え『中身』がいる相手だとしたら、クルスの行動もどこかで観察しているのかもしれない。
ひとまず、この間回収したらしい汚れた容器を袋ごと錬成陣の上に置けば。軽い音と一緒に、仕様前の積みあがったものが袋の中できれいに出来ていた。この仕組みが服の時と同じで面白いので、クルスは気に入っている。容器の材料が伐採とかに出る『ゴミ』を再利用したとはルドガーたちも思わないだろう。
リビングに戻れば、リーナが台所で試作をしているところだった。ふたりで交互に調理する機会も増えているので気にしないが、さっそくあのレシピの試食が出来ることが嬉しいのは……もう、踏み越えたところまで気持ちが傾いたのだと自覚した。
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