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第123話 世界が壊れるかと思った
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クルスはリーナと自分たちの家に引きこもっていた。
というか、『それ』しか出来ない状況なので致し方ない。
半月近く前の、『金貨の嵐』の再来に加えて、自分たちの居住地の改変がめちゃくちゃに起きているのだ。『サナ』は逃げろと言って自分たちとは別れたが、彼女を気にしている場合じゃないとリーナを抱えて家の奥にふたりで避難しているのだ。
抱き合って、外の『じゃらじゃら』という騒音が落ち着くまで寝ることもままならない。
しかし、空腹は起きてしまうのは仕方ないのか。
半日くらい引きこもっていた頃には、互いにそれの合図が腹から起きたのだ。
「……なんか、食うか?」
「そう、だね。逆に家で出来ることしとく?」
「せやな」
サナの心配は無用だと、ふたりは彼女の正体を知っているので問題ないと思っている。それに、この現象を起こしているのは彼女側の存在だというのは聞いていた。
相対する、自分たちの別人。
クルスはリーナの。
リーナにはクルスのが。
それぞれ『別人』ではあっても、境界線が違うだけの同一人物らしい。
彼らがふたりを観察しつつも、『護って』くれていたのだと言う。クルスの方は、それを知らずしてこの土地とかを整えてくれていたらしいが。今回については、それについていつも以上に積極的な行動を起こしているようだ。
(……向こう側も、なんや国とかが滅んだのか?)
その可能性は十分にあり得るが、考えても分からない。だから、今は自分たちの待機時間なので指示を待つのみ。
加え、腹ごしらえもして万全の準備を整える方がいいだろう。
リーナが主菜を作ってくれている間に、クルスはスープを。せっかくなので、少し余っていたパンをちぎって入れて半分パン粥ぽくしてみた。
「……サナ、自分のところに戻ったのかな?」
「どーやろ。もともとが、外見がゴーレムやし?」
「壊れることはないと思うよ? そうじゃなくて、ナツお姉ちゃんたちの方」
「おん?」
「神様だからって、種族が違うだけの『生きてる存在』と同じなの。巫女姫やってたときに、
ハルお兄ちゃん……ナツお姉ちゃんの旦那候補さんが教えてくれたの」
「神さん……って、そんなもんなん?」
「祀っているのは、あたしたち人間の勝手。勇者とかの英雄だったのも、『ヒト』でしょう?」
「……俺らの勝手で、成り立つもんなんか」
考えれば、仕えていた国の王も『ヒト』でしかない。身分などの地位を外せば、偉いだけの人間としか言えないのだ。
逆に、神は高位な力を持つ以外は『生きている』とかに部類されるだけで……関わり合いがなければ、それだけのこと。
学の少ないクルスでも、リーナのわかりやすい説明のお陰でなんとか理解が出来た。
「とりあえず、今あたしたちに出来ることは。買い取りしてもらえる商品作ろう? 暇つぶしくらいにはなるよ」
「……それ以外は?」
「……出来る気分になる?」
「なりません!」
ちょっと、誘いをかけてみたのだが緊急事態に変わりないので……軽く怒られたため、すぐに謝罪をした。歳の差が結構あるのに、やはり自分は女の尻に敷かれる運命なのだなと実感した。
そして、金貨の嵐はそこから数日以上は続き……買い取りへの商品の仕上げは結構進んだのである。
というか、『それ』しか出来ない状況なので致し方ない。
半月近く前の、『金貨の嵐』の再来に加えて、自分たちの居住地の改変がめちゃくちゃに起きているのだ。『サナ』は逃げろと言って自分たちとは別れたが、彼女を気にしている場合じゃないとリーナを抱えて家の奥にふたりで避難しているのだ。
抱き合って、外の『じゃらじゃら』という騒音が落ち着くまで寝ることもままならない。
しかし、空腹は起きてしまうのは仕方ないのか。
半日くらい引きこもっていた頃には、互いにそれの合図が腹から起きたのだ。
「……なんか、食うか?」
「そう、だね。逆に家で出来ることしとく?」
「せやな」
サナの心配は無用だと、ふたりは彼女の正体を知っているので問題ないと思っている。それに、この現象を起こしているのは彼女側の存在だというのは聞いていた。
相対する、自分たちの別人。
クルスはリーナの。
リーナにはクルスのが。
それぞれ『別人』ではあっても、境界線が違うだけの同一人物らしい。
彼らがふたりを観察しつつも、『護って』くれていたのだと言う。クルスの方は、それを知らずしてこの土地とかを整えてくれていたらしいが。今回については、それについていつも以上に積極的な行動を起こしているようだ。
(……向こう側も、なんや国とかが滅んだのか?)
その可能性は十分にあり得るが、考えても分からない。だから、今は自分たちの待機時間なので指示を待つのみ。
加え、腹ごしらえもして万全の準備を整える方がいいだろう。
リーナが主菜を作ってくれている間に、クルスはスープを。せっかくなので、少し余っていたパンをちぎって入れて半分パン粥ぽくしてみた。
「……サナ、自分のところに戻ったのかな?」
「どーやろ。もともとが、外見がゴーレムやし?」
「壊れることはないと思うよ? そうじゃなくて、ナツお姉ちゃんたちの方」
「おん?」
「神様だからって、種族が違うだけの『生きてる存在』と同じなの。巫女姫やってたときに、
ハルお兄ちゃん……ナツお姉ちゃんの旦那候補さんが教えてくれたの」
「神さん……って、そんなもんなん?」
「祀っているのは、あたしたち人間の勝手。勇者とかの英雄だったのも、『ヒト』でしょう?」
「……俺らの勝手で、成り立つもんなんか」
考えれば、仕えていた国の王も『ヒト』でしかない。身分などの地位を外せば、偉いだけの人間としか言えないのだ。
逆に、神は高位な力を持つ以外は『生きている』とかに部類されるだけで……関わり合いがなければ、それだけのこと。
学の少ないクルスでも、リーナのわかりやすい説明のお陰でなんとか理解が出来た。
「とりあえず、今あたしたちに出来ることは。買い取りしてもらえる商品作ろう? 暇つぶしくらいにはなるよ」
「……それ以外は?」
「……出来る気分になる?」
「なりません!」
ちょっと、誘いをかけてみたのだが緊急事態に変わりないので……軽く怒られたため、すぐに謝罪をした。歳の差が結構あるのに、やはり自分は女の尻に敷かれる運命なのだなと実感した。
そして、金貨の嵐はそこから数日以上は続き……買い取りへの商品の仕上げは結構進んだのである。
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