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第128話 お告げ?
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少しぶりに、連絡版に知らせが届いたのだが。
クルスが読んだあとに、意味不明な『絵文字』のような奇怪なものが記されてきた。連絡版のっ半分を埋めたそれを解読しようにも、なにがなんだかで『?』になっていたクルスの横で、リーナは『え?』とわかったかのような声を漏らしていたが。
「? リーナ、わかるん?」
「わかる。……これ、神からのお告げのときに使われる特殊文字なの」
「か、神さん? あの女神様とかの??」
「そう。読む限り、こっちはナツお姉ちゃんの方ね。……外はもう大丈夫だから、協力してほしいことがあるって」
「協力??」
「うん、そう。けど、必要なものが今ここにはないの。クーちゃん、作るの手伝ってもらっていい?」
「お、おん。手伝えるんなら」
必要なのは、『巫女姫』の時に使う『舞の衣裳』とやらだった。
温暖な気候のこの土地であれば使えるだろうという、薄布を大量に錬成してから……裁縫はクルスにはダメだったので薄布の錬成を中心に手伝うことになった。リーナもそこまで裁縫は得意ではなかったが、即席でも破れてもいいからという覚悟で形を整えていく。
出来上がったそれをまとったリーナは、どこぞの姫君のようだと思えるくらいに可憐で美しかった。化粧をせずとも可愛いのは惚れた欲目も関係しているだろうが。
「外、行くよ!」
衣裳をまとったまま扉を開けば、たしかに金貨の嵐はどこにもない。『サナ』は奥にはいたものの、リーナの声にも反応せずに動かないでいた。
「……さっちゃんが動かないってなると。あたしが『祈りの舞』で起こせばいいのかも」
あの特殊文字を読めるリーナには次にすべき手順がわかっているのだろう。クルスはただ見守っているしか出来ないが、せめて見守ろうと『サナ』近くまで足を動かした。近づけば、たしかにゴーレムの稼働時に光っていた目は真っ黒そのものだ。
「お、俺、黙ってた方がええか?」
「儀式とかの専売特許はあたしの方だからね! ほんとは音楽とか欲しいけど、自主練みたいにしてやってみる!!」
と言って、構えたリーナの腕につけた鈴輪が『り……ん』、っと、静かに音を鳴らし始めた。
(……あの音。祭りのパレードとかで、踊り子とかがやってたやつじゃ?)
歩兵の時には任務のため、のんきに眺めるなどほとんど出来なかったが。警護の任務のときに聞こえていた覚えはある。毎年毎年、祝典のときに踊り子たちが腕に装着する鈴の輪から響く音くらいは。
「~♬」
言葉のない歌。
これもまた、楽器とかで奏でる音楽のそれとまったく同じだ。それくらい容易に再現できるリーナは、巫女姫として鍛えに鍛えてきたのだろう。
ヴェールなどの薄布を踊りの道具として操り出し、踊りを始めていく。祝典のときは単なる『踊り』だと思っていたそれをリーナが始めれば……彼女の周りから少しずつ黄緑色の光がぽわぽわと浮かび上がってきた。
リーナに害はないようだが、クルスにも特に影響はないらしい。
なにかの儀式を再現しているようだが、これが『サナ』を起こしたあとに必要だと言うのならクルスはここでじっとしているしかないのだ。『サナ』の目を見たが、まだなにも変化はなかった。すぐに起きてほしいところだが、焦っても何も変わらない。
『お告げ』とやらを正しく理解できるのは、妻となったリーナだけだからクルスはただただ待機しか出来ないのだ。
クルスが読んだあとに、意味不明な『絵文字』のような奇怪なものが記されてきた。連絡版のっ半分を埋めたそれを解読しようにも、なにがなんだかで『?』になっていたクルスの横で、リーナは『え?』とわかったかのような声を漏らしていたが。
「? リーナ、わかるん?」
「わかる。……これ、神からのお告げのときに使われる特殊文字なの」
「か、神さん? あの女神様とかの??」
「そう。読む限り、こっちはナツお姉ちゃんの方ね。……外はもう大丈夫だから、協力してほしいことがあるって」
「協力??」
「うん、そう。けど、必要なものが今ここにはないの。クーちゃん、作るの手伝ってもらっていい?」
「お、おん。手伝えるんなら」
必要なのは、『巫女姫』の時に使う『舞の衣裳』とやらだった。
温暖な気候のこの土地であれば使えるだろうという、薄布を大量に錬成してから……裁縫はクルスにはダメだったので薄布の錬成を中心に手伝うことになった。リーナもそこまで裁縫は得意ではなかったが、即席でも破れてもいいからという覚悟で形を整えていく。
出来上がったそれをまとったリーナは、どこぞの姫君のようだと思えるくらいに可憐で美しかった。化粧をせずとも可愛いのは惚れた欲目も関係しているだろうが。
「外、行くよ!」
衣裳をまとったまま扉を開けば、たしかに金貨の嵐はどこにもない。『サナ』は奥にはいたものの、リーナの声にも反応せずに動かないでいた。
「……さっちゃんが動かないってなると。あたしが『祈りの舞』で起こせばいいのかも」
あの特殊文字を読めるリーナには次にすべき手順がわかっているのだろう。クルスはただ見守っているしか出来ないが、せめて見守ろうと『サナ』近くまで足を動かした。近づけば、たしかにゴーレムの稼働時に光っていた目は真っ黒そのものだ。
「お、俺、黙ってた方がええか?」
「儀式とかの専売特許はあたしの方だからね! ほんとは音楽とか欲しいけど、自主練みたいにしてやってみる!!」
と言って、構えたリーナの腕につけた鈴輪が『り……ん』、っと、静かに音を鳴らし始めた。
(……あの音。祭りのパレードとかで、踊り子とかがやってたやつじゃ?)
歩兵の時には任務のため、のんきに眺めるなどほとんど出来なかったが。警護の任務のときに聞こえていた覚えはある。毎年毎年、祝典のときに踊り子たちが腕に装着する鈴の輪から響く音くらいは。
「~♬」
言葉のない歌。
これもまた、楽器とかで奏でる音楽のそれとまったく同じだ。それくらい容易に再現できるリーナは、巫女姫として鍛えに鍛えてきたのだろう。
ヴェールなどの薄布を踊りの道具として操り出し、踊りを始めていく。祝典のときは単なる『踊り』だと思っていたそれをリーナが始めれば……彼女の周りから少しずつ黄緑色の光がぽわぽわと浮かび上がってきた。
リーナに害はないようだが、クルスにも特に影響はないらしい。
なにかの儀式を再現しているようだが、これが『サナ』を起こしたあとに必要だと言うのならクルスはここでじっとしているしかないのだ。『サナ』の目を見たが、まだなにも変化はなかった。すぐに起きてほしいところだが、焦っても何も変わらない。
『お告げ』とやらを正しく理解できるのは、妻となったリーナだけだからクルスはただただ待機しか出来ないのだ。
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