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第5話 虹の架け橋なのか
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素晴らしい光景ですわ!
魔法やスキルの一種だとは思いますけれど、虹の架け橋と思える『巨大な布』の上を馬車で渡っていますもの。夢かと思ってしまっても仕方がありません!
ですが、渡り切るのに時間がかかるそうなので……わたくしはリデルから、御国のことを説明していただくことになりましたわ。
「これから向かうのは『イリス=アースト国』。世界の『虹』を染めて洗う許可を得ている特別な国だ」
「……存じておりませんわ」
雨上がりなどに見える虹は、いつも綺麗なもの。それが実は魔法などで美しく見せてもらっていただなんて、わたくしは存じていませんでした。
ただ『洗濯』しか出来ないとされていた、ユニークなスキル……でしたけれど。今渡っている虹の架け橋を『洗えた』ことと、リデル様の指を綺麗に出来たことから……有益なスキルであることはわたくしでもわかりましたわ。
だからこそ、お仕事がいただけるかもしれません!!
「俺の弟が在籍している逆の国。セレストは『紡ぎ』の国とされている。俺以上に、手が汚れても虹を編み続けている担当をしなくてはならない」
「……いいえ。聞かされていません」
「教養は令嬢として必要最低限……か。しかし、レティは利発だ。機転もいいし、発想も柔軟。研修次第では、色んな仕事を任せたいが」
「! はい! お任せくださいですわ!!」
野山を駆け回る程度の体力はありますし、スキルが開花するまで下女の仕事もさせられていましたもの。通常の洗濯もお手のものですわ。ますます、貴族の令嬢らしくない生活をしていたのを思い出しますけれど。
「……そろそろ着く、か」
リデル様が外から入り込む光の具合で判断したのか。また、わたくしをひょいと抱えてくださいましたの。細身のようでいて、力持ちさんですのね?
そして扉を開ければ、わたくしを落とさないようにしながら下へと降りて行きましたわ!!?
「兄上ー!」
下から、おそらくリデル様を呼ぶ男の子の声が。二回目の時には、リデル様がわたくしをぎゅっと抱きしめて城門前に着地。負荷をかけないためとは言え、少しときめきました。今更ですが、リデル様はきちんと正装されているので……美男子でしたわ!! アイスブルーの瞳とても涼やかで、物語の王子様のようですもの!! 実際に、王太子殿下ですけれど。
「ライオス、留守は助かった。こちらの令嬢が、件のレティだ」
「はじめまして! ライオネルと申します!」
降ろしていただきながら挨拶していただきましたが、ここはやはり王族への挨拶ということで、最敬礼でご挨拶させていただきましたわ。眩しいほどの美少年ですもの!!
「お初にお目にかかります、レイシア=ファンベル=ラディストですわ」
「なんと、お美しい! 兄上の指を清浄してくださった恩人が、このような方とは!!」
「まあ。こんなあばずれに、そんな」
「え?」
「自己評価はともかく……レティ、ライオスの手も見てもらっていいか?」
ライオス様は少し手袋を外すのを躊躇っていましたが、わたくしのスキルを披露するためにもとゆっくり外してくださいました。馬車で御勤めの内容を聞かなければ、少し以上に驚いていたでしょう。……まるで、泥を固めたように真っ黒でしたもの。
魔法やスキルの一種だとは思いますけれど、虹の架け橋と思える『巨大な布』の上を馬車で渡っていますもの。夢かと思ってしまっても仕方がありません!
ですが、渡り切るのに時間がかかるそうなので……わたくしはリデルから、御国のことを説明していただくことになりましたわ。
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「……存じておりませんわ」
雨上がりなどに見える虹は、いつも綺麗なもの。それが実は魔法などで美しく見せてもらっていただなんて、わたくしは存じていませんでした。
ただ『洗濯』しか出来ないとされていた、ユニークなスキル……でしたけれど。今渡っている虹の架け橋を『洗えた』ことと、リデル様の指を綺麗に出来たことから……有益なスキルであることはわたくしでもわかりましたわ。
だからこそ、お仕事がいただけるかもしれません!!
「俺の弟が在籍している逆の国。セレストは『紡ぎ』の国とされている。俺以上に、手が汚れても虹を編み続けている担当をしなくてはならない」
「……いいえ。聞かされていません」
「教養は令嬢として必要最低限……か。しかし、レティは利発だ。機転もいいし、発想も柔軟。研修次第では、色んな仕事を任せたいが」
「! はい! お任せくださいですわ!!」
野山を駆け回る程度の体力はありますし、スキルが開花するまで下女の仕事もさせられていましたもの。通常の洗濯もお手のものですわ。ますます、貴族の令嬢らしくない生活をしていたのを思い出しますけれど。
「……そろそろ着く、か」
リデル様が外から入り込む光の具合で判断したのか。また、わたくしをひょいと抱えてくださいましたの。細身のようでいて、力持ちさんですのね?
そして扉を開ければ、わたくしを落とさないようにしながら下へと降りて行きましたわ!!?
「兄上ー!」
下から、おそらくリデル様を呼ぶ男の子の声が。二回目の時には、リデル様がわたくしをぎゅっと抱きしめて城門前に着地。負荷をかけないためとは言え、少しときめきました。今更ですが、リデル様はきちんと正装されているので……美男子でしたわ!! アイスブルーの瞳とても涼やかで、物語の王子様のようですもの!! 実際に、王太子殿下ですけれど。
「ライオス、留守は助かった。こちらの令嬢が、件のレティだ」
「はじめまして! ライオネルと申します!」
降ろしていただきながら挨拶していただきましたが、ここはやはり王族への挨拶ということで、最敬礼でご挨拶させていただきましたわ。眩しいほどの美少年ですもの!!
「お初にお目にかかります、レイシア=ファンベル=ラディストですわ」
「なんと、お美しい! 兄上の指を清浄してくださった恩人が、このような方とは!!」
「まあ。こんなあばずれに、そんな」
「え?」
「自己評価はともかく……レティ、ライオスの手も見てもらっていいか?」
ライオス様は少し手袋を外すのを躊躇っていましたが、わたくしのスキルを披露するためにもとゆっくり外してくださいました。馬車で御勤めの内容を聞かなければ、少し以上に驚いていたでしょう。……まるで、泥を固めたように真っ黒でしたもの。
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