257 / 738
上級冒険者のまかない
第1話 将来の義息子
しおりを挟む
私は、サーシャ=デュヴァン。
イージアス国所属のA級冒険者! ちょっと、外見は若いんだけど強いんだから!!
少し前に、婚約したイージアス城の宮廷料理長をしているシューくんこと、ワルシュ=エイペックくんの婚約者でもあるんだよね? きゃ!
ひょんなことから、養女ちゃんも出来たけど……めちゃくちゃ良い子だし、その子も貴族の坊ちゃんと婚約している。お母さんは大変よろしいと思います!!
今日も討伐依頼などを終わらせてから、城下町でのんびりしていると……ちょっと、珍しい子が珍しいとこいたの。
「……ハインツベルトの坊ちゃん??」
養女の婚約者である、ハインツベルト公爵家の次男くんが……宝飾店の前で難しい顔をしていたわ。
「?…………あ、サーシャ……さん」
「! お義母さんでいいよ!!」
「こんな往来の場じゃなくても言えませんよ!?」
「えー?」
将来的にはそうなるから、遠慮しなくてもいいのに。
けど、恥ずかしいのか……アーネストくん、うーん、あーくんかな?? あーくん呼びするとさらに真っ赤っかになるから、ちょっとおかしかった。
「俺はそんな子供じゃないです!!」
「けど、いっちゃんの婚約者でしょ??」
「……イツキをそのように??」
「うん! お義母さん呼びもお願いしてる!!」
「…………」
なんで黙るのかなあ?? ほんとのこと言ってるだけなのに?
とりあえず、ここにいると言うことは……いっちゃんへのプレゼントかな?
「いっちゃんに何か買うの??」
「……はい。遅くなりましたが」
「遅い??」
「愛友祭の時に、素晴らしいチョコレートをもらったので……何かお返しが出来たらなと」
「……今夏だよ?」
「…………色々バタバタしてまして」
けど、ちゃんと考えてはいたんだ? 律儀なとこがある将来の義息子くんだ!!
いっちゃんのチョコレート……お義母さんとしては物凄く気になるところだけど……私、シューくんには渡してなかった!!
ちょっと、ギルドの依頼も立て込んでいたし、ここ数年は遠征依頼も結構あったから……まともに渡していない!!
そして、あたしは自他共に認めるくらいの料理下手だから、買ってもいなかった……。
(今度行く前に、チョコは買っておこう)
シューくんは、甘いもの嫌いじゃないけど……たくさんは食べられないんだよね??
お酒のつまみとかも、塩気が強い方を好んでいるんだもの。
「で、ずっとそこで悩んでいるの??」
「贈る品……のところまでは。ただ、どれが似合うかを」
「んー?」
あーくんが悩んでいるのは……ちっちゃいペンダントトップがあるネックレスだ。
いっちゃんとは、まだ数えるくらいしか会えていないけど……料理人って職業もあるし、貴族の女の子じゃないからか、派手な装飾品は身につけていない。
たしかに、こう言うのは似合いそうだった。
イージアス国所属のA級冒険者! ちょっと、外見は若いんだけど強いんだから!!
少し前に、婚約したイージアス城の宮廷料理長をしているシューくんこと、ワルシュ=エイペックくんの婚約者でもあるんだよね? きゃ!
ひょんなことから、養女ちゃんも出来たけど……めちゃくちゃ良い子だし、その子も貴族の坊ちゃんと婚約している。お母さんは大変よろしいと思います!!
今日も討伐依頼などを終わらせてから、城下町でのんびりしていると……ちょっと、珍しい子が珍しいとこいたの。
「……ハインツベルトの坊ちゃん??」
養女の婚約者である、ハインツベルト公爵家の次男くんが……宝飾店の前で難しい顔をしていたわ。
「?…………あ、サーシャ……さん」
「! お義母さんでいいよ!!」
「こんな往来の場じゃなくても言えませんよ!?」
「えー?」
将来的にはそうなるから、遠慮しなくてもいいのに。
けど、恥ずかしいのか……アーネストくん、うーん、あーくんかな?? あーくん呼びするとさらに真っ赤っかになるから、ちょっとおかしかった。
「俺はそんな子供じゃないです!!」
「けど、いっちゃんの婚約者でしょ??」
「……イツキをそのように??」
「うん! お義母さん呼びもお願いしてる!!」
「…………」
なんで黙るのかなあ?? ほんとのこと言ってるだけなのに?
とりあえず、ここにいると言うことは……いっちゃんへのプレゼントかな?
「いっちゃんに何か買うの??」
「……はい。遅くなりましたが」
「遅い??」
「愛友祭の時に、素晴らしいチョコレートをもらったので……何かお返しが出来たらなと」
「……今夏だよ?」
「…………色々バタバタしてまして」
けど、ちゃんと考えてはいたんだ? 律儀なとこがある将来の義息子くんだ!!
いっちゃんのチョコレート……お義母さんとしては物凄く気になるところだけど……私、シューくんには渡してなかった!!
ちょっと、ギルドの依頼も立て込んでいたし、ここ数年は遠征依頼も結構あったから……まともに渡していない!!
そして、あたしは自他共に認めるくらいの料理下手だから、買ってもいなかった……。
(今度行く前に、チョコは買っておこう)
シューくんは、甘いもの嫌いじゃないけど……たくさんは食べられないんだよね??
お酒のつまみとかも、塩気が強い方を好んでいるんだもの。
「で、ずっとそこで悩んでいるの??」
「贈る品……のところまでは。ただ、どれが似合うかを」
「んー?」
あーくんが悩んでいるのは……ちっちゃいペンダントトップがあるネックレスだ。
いっちゃんとは、まだ数えるくらいしか会えていないけど……料理人って職業もあるし、貴族の女の子じゃないからか、派手な装飾品は身につけていない。
たしかに、こう言うのは似合いそうだった。
応援ありがとうございます!
11
お気に入りに追加
5,514
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。