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冒険者のまかない⑧
第2話『美しいサンドイッチ』②
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ただ、問題が一個あったんや。
「……デカすぎひん?」
「私のいたところでは、映えるサンドイッチとして人気があったんです」
「映える?」
「見た目が大変いいことなどを意味する時とかに」
そう。ほぼ丸ごと使っているせいで……果物の大きさもやけど、幅がすんごい。
男の自分でさえ、躊躇するような見た目。これを……まんまかぶりつくのか??
流石に、もうちょい切った方がええと思ったんやが。
「イツキはん……さらに切らへんの?」
「無しと言うわけでもないですが、せっかくの秋の味覚です。ガブっと丸ごといきましょう」
「……これ、サフィアとかにも食わせるん?」
「んー。フルーツサンドの食べ方としては正攻法なんですが……こちらの女性には躊躇うサイズですよね」
ちゅーことは、イツキはんもやけど……イツキはんが居った世界と言うか国では普通の食べ方なんか?
女も大口で開ける……のを、サフィアで想像したら可愛く思った。自分も結構あいつに絆されてしまっとんなあ?
ほぼほぼ、実家の婚約者に認められたとは言え……まだまだ大切な恋人として過ごしたいと思っとる。そろそろ、こっちの実家もオカンらの長期旅行が終わって帰ってくるらしいからちょうど良い。
じゃなくて、目の前のフルーツサンドや。
男でも、ちょぉ躊躇う幅とかだが……せっかくのイツキはんの料理や。まずは、イチゴのを持って、大口を開けて一番上の部分にかぶりついた。
「!? 汁が!?」
酸っぱさが程よく、イチゴの中から汁が溢れ出てきた。
間の生クリームは、ふわふわで甘みも抑えられてて……パンとも馴染んでいて、パンがケーキのスポンジにも感じられた。
手触りも、口に入れたとこもひんやりしていて食べやすい。まだ涼しくなったばかりやけど……これはうんまいわ!!
「ふふ。やっぱり、フルーツサンドは丸ごとかぶりつくのが醍醐味ですし」
イツキはんも食べていたのか、ちまちまだが器用に口に運んでいた。こう言うとこ見たら……副隊長は『可愛い!!』とか悶えそうやんなあ? 簡単に想像出来るわ。
「冷やしたサンドイッチとかうんまいな?」
「クリームと馴染ませるのもですが、パンがしっとりするので美味しいんですよ」
「こりゃええわ~。サフィアも驚くやろうけど……袋ネズミみたいにもごもご食うのが可愛いくて堪らん」
「ふふ。サフィアさんもですが、リュシアーノ様もきっとそうですね?」
次に、ミカン。
そん次に、ピーチ。
黄色いクリームは、卵を使ったカスタード言うもんらしく、こってりしていたがめちゃくちゃ食べやすかった。
最後に……見たこともない緑色の果物。
自分としては、ちょぉ嫌~な予感がしたけど……物は試しだと食ってみたら。
「酸……っぱ!!? え、けど……うま!!?」
かじったとこから、めちゃくちゃ酸っぱさを感じたけれど……あとから、すこぉし甘さを感じ取れて、クリームはカスタードと生クリーム両方あったからか……食べやすく感じたんや。
「それは、キウイフルーツと言うものです」
「キウイフルーツ?」
「皮を剥く前はこれです」
イツキはんが見せてくれたんは、芋にしか見えん表面が茶色でザラザラしとるような……見たことがあるようでない果物やったわ。
「……デカすぎひん?」
「私のいたところでは、映えるサンドイッチとして人気があったんです」
「映える?」
「見た目が大変いいことなどを意味する時とかに」
そう。ほぼ丸ごと使っているせいで……果物の大きさもやけど、幅がすんごい。
男の自分でさえ、躊躇するような見た目。これを……まんまかぶりつくのか??
流石に、もうちょい切った方がええと思ったんやが。
「イツキはん……さらに切らへんの?」
「無しと言うわけでもないですが、せっかくの秋の味覚です。ガブっと丸ごといきましょう」
「……これ、サフィアとかにも食わせるん?」
「んー。フルーツサンドの食べ方としては正攻法なんですが……こちらの女性には躊躇うサイズですよね」
ちゅーことは、イツキはんもやけど……イツキはんが居った世界と言うか国では普通の食べ方なんか?
女も大口で開ける……のを、サフィアで想像したら可愛く思った。自分も結構あいつに絆されてしまっとんなあ?
ほぼほぼ、実家の婚約者に認められたとは言え……まだまだ大切な恋人として過ごしたいと思っとる。そろそろ、こっちの実家もオカンらの長期旅行が終わって帰ってくるらしいからちょうど良い。
じゃなくて、目の前のフルーツサンドや。
男でも、ちょぉ躊躇う幅とかだが……せっかくのイツキはんの料理や。まずは、イチゴのを持って、大口を開けて一番上の部分にかぶりついた。
「!? 汁が!?」
酸っぱさが程よく、イチゴの中から汁が溢れ出てきた。
間の生クリームは、ふわふわで甘みも抑えられてて……パンとも馴染んでいて、パンがケーキのスポンジにも感じられた。
手触りも、口に入れたとこもひんやりしていて食べやすい。まだ涼しくなったばかりやけど……これはうんまいわ!!
「ふふ。やっぱり、フルーツサンドは丸ごとかぶりつくのが醍醐味ですし」
イツキはんも食べていたのか、ちまちまだが器用に口に運んでいた。こう言うとこ見たら……副隊長は『可愛い!!』とか悶えそうやんなあ? 簡単に想像出来るわ。
「冷やしたサンドイッチとかうんまいな?」
「クリームと馴染ませるのもですが、パンがしっとりするので美味しいんですよ」
「こりゃええわ~。サフィアも驚くやろうけど……袋ネズミみたいにもごもご食うのが可愛いくて堪らん」
「ふふ。サフィアさんもですが、リュシアーノ様もきっとそうですね?」
次に、ミカン。
そん次に、ピーチ。
黄色いクリームは、卵を使ったカスタード言うもんらしく、こってりしていたがめちゃくちゃ食べやすかった。
最後に……見たこともない緑色の果物。
自分としては、ちょぉ嫌~な予感がしたけど……物は試しだと食ってみたら。
「酸……っぱ!!? え、けど……うま!!?」
かじったとこから、めちゃくちゃ酸っぱさを感じたけれど……あとから、すこぉし甘さを感じ取れて、クリームはカスタードと生クリーム両方あったからか……食べやすく感じたんや。
「それは、キウイフルーツと言うものです」
「キウイフルーツ?」
「皮を剥く前はこれです」
イツキはんが見せてくれたんは、芋にしか見えん表面が茶色でザラザラしとるような……見たことがあるようでない果物やったわ。
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