チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號

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第2章

第百七十九話 会合 その二

 突如現れたカラルに来て帰ってくれとも言いにくいので一緒に話を聞くことにした。

「……じゃあ聞かせてくれよ、あのあとどうなったのか?」

 カラルは嬉しそうに椅子を俺の隣に持ってきて座り、料理を小皿にとりわけ、あーんとしてくれる。出されるがままパクリと食べる。

「あれは人族としての域を、はるかに凌駕しているものと思います……」

 ん!?エルフのお姉さんと楽しんできた話の前置きだよね?

「彼女たちの定宿に戻り、部屋に入るやいなや二人の女と貪るようにお互いの服を脱がせ合いました、同時に十人を相手にできないので、順番を待ち、見守る者、食事を食べ始める者、浴室に向かう者など女の方は思い思いに過ごしていましたので、儂は果てれば休憩し、それを何回か繰り返して……というような展開を想定しておったのですが」

「ゾンヌフは違ったと……」

「ええ、あまりそちらばかり見ているのも、おかしなことなので、女エルフの声でどういった状況かはなんとなく把握おったのです。少ししてから一人目の女の声が絶頂に達したようでしたが、そこから短い間隔で達しているような感じになり、数えられないくらい達し始め『もう無理……』という言葉を最後に気を失い、その場の雰囲気が楽しむという空気から戦闘に変わったように感じましたな……。そこでゾンヌフ殿は引き抜き次の女性を相手し始めました」

 そこでロンダールはグラスを一気に飲み干す。

「儂が果てて休憩していると、次はまだかと催促するかのように一人目の女と待っていた女の二人でよって来て色んな所を舐め回すので二回戦を始めました。ゾンヌフ殿はその時点で三人目も気を失う寸前の状態にまで追い込み、四人目に突入していました、このときには一度果てたようですが、そのまま連続で続けられていました」

「え?休まないのか?」

「ええ、あとで聞いたのですが一時的に萎えるそうですが、すぐに復活するそうです」

 なんて恐ろしいと言うような顔つきで語るロンダール。

「アキト様も似たようなものじゃない……」とカラルが冷静につぶやく。

 あぁ、そういわれればそうかもしれないな……。

「……え?」

 ロンダールは驚きの表情で俺を見る。

「ま、まぁ……俺のことはいいから……」

「……立て続けに五、六、七人と続けて動けなくしていく様(さま)を儂は放心しながらながめておったのですが、その行為は夜の営みではなく、もはや命をかけた戦闘……男と女の一騎打ち……儂なんて足元にもおよばんかった……」

「その戦いはどのくらい続いたのぉ?」

 いいテンポで俺の口に次々と食事を運んでくれるカラルが尋ねる。

「夕食時くらいからで夜中過ぎといったところでしょうか……」

「ふーん……アキト様は休み無しで丸一日は継続は可能よ、ねぇ」

 スプーンを置き、俺の頬を撫でる。

「まさかっ!!」

 ロンダールの視線が明らかに尊敬の眼差しをしている。

「いや、だからのことは俺はいいから……」顔に手を当てつつ、続きを話すように促す。

「……最後の方にはまだ動くことのできる女エルフをを順番に相手して、完全に動かなくなるまでされていましたな」

「女エルフってのはたいしたことはないのかしら?あなたはどう感じたの?」

「儂も自身があったほうなのですが、完全に敗北を感じましたな……」

 何だこの会話……俺は何がしたかったのだろうか。

「ゾンヌフさんが達した回数はおそらく五、六回よね?」

「え?えぇそのくらいでした」

「アキト様は……」

 やめて言わないで!

「最低五回は必ずされるのよ、多いときには二十はいくからしら……だから普通の人族ではお相手は無理ね。エルフ娘のように数で勝負するしかないわ」

「……」

 ロンダールは絶句している。

「それを一人で受け切るとどのような世界が待っているか、想像できるかしら?うふふふ」

 快楽に溺れる世界に思いを馳せていたが、主であるカラルに問いかけられて現実に引き戻され、しどろもどろになりながら答える。

「いいえ、全く……」

「絶頂の果て、快楽の向こう側。強者のみがたどり着ける境地。意識が飛びそうになりながらも、いつまでも感じていたい幸せ」

 なにいっちゃってるの?カラルさん?

 確かにアレはカラルだけしか耐えられないな。ルーミエやユウキはだいたい二人組だし、レイラの時はそういうのじゃなくて、お互いを確かめているって感じで……。

 あっ!ロンダールが完全に俺を崇拝している。

 もう知らん!とばかりに俺はカラルによって切り分けられた厚切りステーキにフォークを突き刺し、口に放り込んだ。

 腕を絡めピッタリと寄り添っているカラルはとても幸せそうだ。

「まぁ、そんなことは最初からわかってたんだけどね~。それより他に報告はないの?」

 ゾンヌフの報告を終えたが空振り感が否めない。もちろん今日はそれだけではない。

「……オゥルの件ですが、この世界の文献、伝説には全く当てはまりそうなものがありませんな。しかし異世界侵略者団体が……」

 聞き慣れない言葉に口を挟んでしまった。

「なにそれ?」

「あぁ、正確には異世界侵略失敗者団体の中にお伽話のような伝説レベルで聞いたことがある者が一人おりまして、ただ畏怖の象徴としか……」

「具体的には何もわからなかったと……」

 そりゃ魔石人間なんて明らかに自然に生まれたものでもないだろうし、害はなさそうだが、俺の分析能力でもみることはできないのでかなりの戦闘能力を持っているのは確かなのだろう。畏怖の象徴ねぇ……。本人はあっけらかんとしているから、ストレートに聞いてみるか……。

「大丈夫よ、アキト様。何とか倒せる方法に目星はついているわ」

 と、空気が重くなったところをカラルが締めくくってしまった。

「ハイ、つぎ~」

 進行もカラルが仕切って話題が進む。


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