チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號

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第2章

第143話 ダンジョンをあとにする

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最後はど派手な対決があって命のやり取り的な対決が発生したりするのだと思っていた。そうなったらユウキやルーミエのことも心配だとも思っていたが、まったくの取り越し苦労に終わる。

最後はカラルさんが全てを解決してしまった。

詳しい話は後で聞くとして、ドルトミアにある32のダンジョン全ての支配権は手に入れることはできなかったが、支配球の総管理人としてロンダールを配下に置くことができた。これにより今後、大量に手に入る精気はエソルタ島の復興にも役立ちそうだ。

そして俺は今回のダンジョン探索を通して改めて感じたことがある。この世界はまだまだ広いとはいえ、俺に勝てる人やモンスターはいないことを確信した。これからも安心してこの世界を楽しんでいけそうだ。

カラルはロンダールから教授される膨大な情報とスキルの獲得のため1週間ほどダンジョンに籠もるようだ。何かあれば転移術でくればいいか……。

残された俺たちはカラルの修行の日々を見学するわけでもないので、地上に戻ることにした。

「それじゃあ、カラル、何かあったらすぐに知らせろよ。それと1週間後に迎えに来るから」
そういって俺はカラルをしばらく抱きしめる。

「ええ、お待ちしています」

さあ、帰ろうか……。数日潜り続けたダンジョンに別れを告げる。
帰還方法はこの階層から歩いて地上に戻るのは考えただけでも辛いので、異世界転移魔法を使い、戻ることにした。

カラルを残し、3人で箱魔法に乗り込む。
異世界転移魔法……発動。

行き先はネデバを選択する。いつもの赤茶けた大地を眺める。

そしてもう一度、異世界転移魔法を発動させてドルトミアを選択するつもりだったが、何だか急にレイラに会いたくなったので、カムラドネを選択して素早く魔法陣を通り抜けた。

「あれ?カムラドネ?」
ルーミエがとっさに場所を言い当てた。

「ごめん、今日くらいはレイラに会いたくなったから、思いつきでこっちにしたんだ」

「久しぶりの我が家だ~」
ユウキも喜んでいる。

「それは、いい考えね。魔法習得もカンパニーへの顔出しも急ぐものでもないからね。ゆっくりしましょ~」

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