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第五章~過去との決別~
作戦会議
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土曜日、俺はターミナル駅構内にあるカフェにいる。
荒井と池田達と合流する前に最後の打ち合わせをする為だ。
しばらく待っていると中居、水樹、田口、及川がやって来た。
って何で及川が! と思っている間に4人は俺の席に来た。
確認の為に聞いてみる。
「えっと、何で及川までいるんだ?」
俺の問いかけに答えたのは中居だった。
「わりぃ、今日コイツと約束してんの忘れてた。お前らと会うっつったらめっちゃ怒ってな」
「忘れる中居が悪いんでしょ! 私楽しみにしてたんだから!」
「分かってるっての。だからこうしてお前も連れてきたんだろ」
「ほら! 何も分かってないじゃん!」
恐らくデートの約束でもしていたのだろう。
それを忘れて俺達と会うとなったら、そりゃ怒る。
でも、中居が忘れた原因は俺にあるだろう。
「ごめん及川! 俺がどうしてもって頼んだんだ」
「なに? 佐藤がこのメンツ集めたの? ってか楓は居ないんだ」
「その事なんだけど、楓には内緒にして欲しい」
「なにかやましい事でもあるの?」
「それは……」
俺が言葉に詰まっていると、水樹が
「頼まれたっていうよりも、俺達が勝手にやってるって感じかな」
「もっと意味分かんないんですけど!」
更にヒートアップする及川。
これは事情を話すしかないか。
「中居、及川には俺の事話してないんだよな?」
「そんな軽い話じゃねぇだろ」
「それじゃあ、俺から及川に説明するよ」
「いいのかよ?」
中居は俺の事や俺と楓の関係を気遣ってくれているのだろう。
だけど、ここで及川に説明しておかないと後々厄介な事になりそうなので
「ああ、俺なら大丈夫だから」
「そうかよ」
俺の覚悟を決めた表情をみて、中居はそれだけ言ってそっぽを向く。
「ねえ、何の話してんの?」
「実は……」
俺が説明しようとすると、水樹に手で止められた。
そして水樹は
「友也、俺が説明する」
と言って水樹は及川を真剣な表情で見つめ
「及川、これから話す事は絶対に他言しないか? それが出来るなら話す」
「私こう見えても口は堅いよ」
「そうか、なら……」
水樹が一から説明を始める。
途中俺はまた上半身を見せる事になった。女子相手に恥ずかしい。
そして全てを聞き終えた及川は
「まさか佐藤がこんな目に遭ってるなんて、気づいてあげられなくてごめん」
「謝ることはないよ、俺も皆に黙ってたし」
「中居が怒るのは当然だね。まぁその怒りでデートの事忘れちゃってたみたいだけど」
と言いながら中居を睨む。
だが、すぐ視線を戻し
「でもそれが中居なんだよね。仲間想いな所も好きになった訳だしね」
と、最後に惚気られてしまった。
改めて全員が席に着き、作戦会議が始まる。
及川が居る事で色々作戦を変更しないといけない。
「さて、及川をどうするかだけど」
といつもの様に水樹が仕切っていく。
「佐藤と偶然会うって計画だったけど、そこを及川に変えよう」
「及川一人だと怪しまれんじゃね?」
「田口にしては鋭いな。だから和樹も一緒に及川と居てもらう」
「したら佐藤はどうすんだ?」
「友也は和樹の代わりに呼んだって事にすればいい」
「それってバレちゃうんじゃないの?」
「友也の話だと荒井達は自分達がやったとバレてないと思ってるらしい」
「間抜けな話だな」
「だからこそ大胆に友也を使う」
こんな感じで作戦会議は進んでいった。
気づけばもう昼近い。
「まぁ、こんな所だな。そろそろ飯食いに行くか」
作戦も決まり昼飯を食べる事になった。
カフェから出て近くのファミレスに移動する。
途中、及川から
「楓は今回の事知ってるの?」
と聞かれた。
俺は正直に
「俺がマトにされた事は楓にバレた」
「ええ!? 大丈夫だったの?」
「泣かれちゃったな。自分の所為でごめんって」
「そりゃそうでしょ! 私だって泣いちゃうよ」
「その後俺が何とかするから信じてくれって言って納得して貰った」
「よく楓が納得したね」
「まぁ、色々あって納得して貰った」
「な~に~? その色々ってのは? 怪しいな~」
「べ、別に変な事してないからな」
「慌ててるじゃん、ウケる」
「あー、もうこの話はおしまいな」
「ごめんごめん」
そんな話をしている内にファミレスに着いた。
及川はこんな時でもミートソースパスタを食べていた。
食事を終え、そろそろ約束の時間という事で中居と及川とは一時別れた。
俺達は待ち合わせ場所に向かう。
「なんか緊張してきた」
今の素直な感情がポロッと出てしまった。
すかさず水樹がツッコむ
「一人で藤原の所に行った男のセリフじゃないな」
「やめてくれって」
「大丈夫だって~。俺等がついてるから問題ないっしょ~」
こんな時田口のキャラには救われるな。
そうこうしている内に待ち合わせ場所が見えてきた。
待ち合わせには既に荒井と池田の姿があった。
それを見た田口が
「ごっめ~ん、待たせちゃったかな~?」
と大きな声で呼びかける。
その声に気づいた二人がこちらを見て固まった。
その視線は明らかに俺に向いている。
さて、作戦開始といきましょうか。
荒井と池田達と合流する前に最後の打ち合わせをする為だ。
しばらく待っていると中居、水樹、田口、及川がやって来た。
って何で及川が! と思っている間に4人は俺の席に来た。
確認の為に聞いてみる。
「えっと、何で及川までいるんだ?」
俺の問いかけに答えたのは中居だった。
「わりぃ、今日コイツと約束してんの忘れてた。お前らと会うっつったらめっちゃ怒ってな」
「忘れる中居が悪いんでしょ! 私楽しみにしてたんだから!」
「分かってるっての。だからこうしてお前も連れてきたんだろ」
「ほら! 何も分かってないじゃん!」
恐らくデートの約束でもしていたのだろう。
それを忘れて俺達と会うとなったら、そりゃ怒る。
でも、中居が忘れた原因は俺にあるだろう。
「ごめん及川! 俺がどうしてもって頼んだんだ」
「なに? 佐藤がこのメンツ集めたの? ってか楓は居ないんだ」
「その事なんだけど、楓には内緒にして欲しい」
「なにかやましい事でもあるの?」
「それは……」
俺が言葉に詰まっていると、水樹が
「頼まれたっていうよりも、俺達が勝手にやってるって感じかな」
「もっと意味分かんないんですけど!」
更にヒートアップする及川。
これは事情を話すしかないか。
「中居、及川には俺の事話してないんだよな?」
「そんな軽い話じゃねぇだろ」
「それじゃあ、俺から及川に説明するよ」
「いいのかよ?」
中居は俺の事や俺と楓の関係を気遣ってくれているのだろう。
だけど、ここで及川に説明しておかないと後々厄介な事になりそうなので
「ああ、俺なら大丈夫だから」
「そうかよ」
俺の覚悟を決めた表情をみて、中居はそれだけ言ってそっぽを向く。
「ねえ、何の話してんの?」
「実は……」
俺が説明しようとすると、水樹に手で止められた。
そして水樹は
「友也、俺が説明する」
と言って水樹は及川を真剣な表情で見つめ
「及川、これから話す事は絶対に他言しないか? それが出来るなら話す」
「私こう見えても口は堅いよ」
「そうか、なら……」
水樹が一から説明を始める。
途中俺はまた上半身を見せる事になった。女子相手に恥ずかしい。
そして全てを聞き終えた及川は
「まさか佐藤がこんな目に遭ってるなんて、気づいてあげられなくてごめん」
「謝ることはないよ、俺も皆に黙ってたし」
「中居が怒るのは当然だね。まぁその怒りでデートの事忘れちゃってたみたいだけど」
と言いながら中居を睨む。
だが、すぐ視線を戻し
「でもそれが中居なんだよね。仲間想いな所も好きになった訳だしね」
と、最後に惚気られてしまった。
改めて全員が席に着き、作戦会議が始まる。
及川が居る事で色々作戦を変更しないといけない。
「さて、及川をどうするかだけど」
といつもの様に水樹が仕切っていく。
「佐藤と偶然会うって計画だったけど、そこを及川に変えよう」
「及川一人だと怪しまれんじゃね?」
「田口にしては鋭いな。だから和樹も一緒に及川と居てもらう」
「したら佐藤はどうすんだ?」
「友也は和樹の代わりに呼んだって事にすればいい」
「それってバレちゃうんじゃないの?」
「友也の話だと荒井達は自分達がやったとバレてないと思ってるらしい」
「間抜けな話だな」
「だからこそ大胆に友也を使う」
こんな感じで作戦会議は進んでいった。
気づけばもう昼近い。
「まぁ、こんな所だな。そろそろ飯食いに行くか」
作戦も決まり昼飯を食べる事になった。
カフェから出て近くのファミレスに移動する。
途中、及川から
「楓は今回の事知ってるの?」
と聞かれた。
俺は正直に
「俺がマトにされた事は楓にバレた」
「ええ!? 大丈夫だったの?」
「泣かれちゃったな。自分の所為でごめんって」
「そりゃそうでしょ! 私だって泣いちゃうよ」
「その後俺が何とかするから信じてくれって言って納得して貰った」
「よく楓が納得したね」
「まぁ、色々あって納得して貰った」
「な~に~? その色々ってのは? 怪しいな~」
「べ、別に変な事してないからな」
「慌ててるじゃん、ウケる」
「あー、もうこの話はおしまいな」
「ごめんごめん」
そんな話をしている内にファミレスに着いた。
及川はこんな時でもミートソースパスタを食べていた。
食事を終え、そろそろ約束の時間という事で中居と及川とは一時別れた。
俺達は待ち合わせ場所に向かう。
「なんか緊張してきた」
今の素直な感情がポロッと出てしまった。
すかさず水樹がツッコむ
「一人で藤原の所に行った男のセリフじゃないな」
「やめてくれって」
「大丈夫だって~。俺等がついてるから問題ないっしょ~」
こんな時田口のキャラには救われるな。
そうこうしている内に待ち合わせ場所が見えてきた。
待ち合わせには既に荒井と池田の姿があった。
それを見た田口が
「ごっめ~ん、待たせちゃったかな~?」
と大きな声で呼びかける。
その声に気づいた二人がこちらを見て固まった。
その視線は明らかに俺に向いている。
さて、作戦開始といきましょうか。
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