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第六章~選択~
ケジメ
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昨日の夜、俺達三人はグループの皆には正直に話そうという事を決めた。
男女のコテージの中間地点で集合になっていたのでその時に話すつもりだ。
「いや~楽しかったわ~」
と田口が感想を述べている。
そんな田口に俺達は
「お前、イビキうるせぇよ」
「あと寝相も悪いしな」
「お蔭で寝不足だよ」
と、口々に文句を言う。
まぁ、俺の寝不足はイビキだけが原因ではないが。
「荷物は持ったかー? 忘れんなよー」
と水樹が確認を取り
「うし、んなら行くか」
という中居の言葉でコテージを後にする。
集合場所には既に女子達が集まっていた。
男組も合流し、受付に向かおうとした時に、俺は「待った」を掛けた。
「どうしたんだ友也? 忘れ物か?」
「まったくー、早く取って来ちゃいなよ」
と水樹と及川に言われるが
「そうじゃないんだ。実は皆に話しておきたい事がある」
俺が畏まって言うので、中居は勘違いしたらしく
「まさか荒井達が何かしてきたのか?」
と聞いてくる。
本当に仲間想いな奴だ。
「いや、今回はそういったトラブルじゃないんだ」
そう言って、俺は楓と南をこちらに呼んだ。
「前に楓とは別れたっていうのは話したよな?」
と問いかけると
「実は別れて無かったとかか? 別れた宣言した後の方がイチャイチャしてたしな」
と水樹が言う。
「いや、本当に別れたんだ。俺の楓に対する気持ちが明確じゃ無かったから。だから楓は一旦別れて俺にアプローチを掛けてもっと好きになって貰えるようにって事でイチャイチャしてた様に見えたのかもしれない。」
「友也は楓の事は好きじゃ無かったって事か?」
「好きだったよ。でもその時の俺の気持ちじゃ納得出来ないって言われた」
「簡単に纏めると、楓はもっと好きになって欲しいから別れたって事か?」
「ああ、その解釈で合ってる」
楓の事を一通り話すと、皆は「新島らしいなぁ」と言って納得した。
問題は南の事をどう思うかだ。
「それで俺は一旦フリーになっただろ? その時に南から告白された」
そう告げた瞬間、皆の顔が驚きの表情に変わる。
「おいおい、マジかよ」
「うっそー! 南って佐藤の事好きだったの!」
「パないわ~、マジパないわ~」
水樹、及川、田口がそれぞれ思った事を口にするが、中居だけは黙って聞いていた。
「その後に、楓と南が話し合ってどちらが俺に選んで貰えるかの勝負になった」
ここまで話すと皆真剣に聞いてくれている。
そして一番肝心な、昨日の出来事を話す。
「その勝負の結果は昨日の夜報告する事になってたんだ。だけど俺が優柔不断の所為でどちらか選べなかった」
ここで漸く中居が口を開く。
「選べなかったってのはどういう事だ?」
「俺が南の事を楓と同じ位好きになってた。だから選べなかった」
今度は楓の方を向き
「新島はそれでいいのか? 最初に付き合ってたのはお前だろ?」
「そうだけど、一旦別れようって言い出したのは私だし、南と話し合って決めたから」
そして南にも問いかける。
「親友の彼氏だったんだぞ? 罪悪感はないか?」
ここにきて一番厳しい質問が南に投げられた。
「最初は罪悪感で一杯だった……けど! 今は罪悪感なんて無い! トモの事が大好き!」
俺達の答えを聞いて再び黙り込む。
他の皆も口出しはしないようだ。
そして中居が出した結論は
「佐藤、二人の為にしっかり答えを出せよ。俺が言いたいのはそんだけだ」
中居の男としてキチンとケジメを付けろ! と言われた様な気がした。
だから俺は真っすぐ中居を見据えて
「ああ、分かってる」
とだけ伝えた。
色々あったキャンプも終わり、今はターミナル駅まで戻ってきた。
帰りの電車の中では、俺達三人が標的にされ、質問攻めだった。
「やっぱ一泊だと短いな」
「分かるわー」
「でも結構疲れたかもー」
とキャンプの感想等を話し、解散となった。
最寄り駅に着き、南と二人で雑談しながら歩いている。
「トモはこれからの休みは何か予定あるの?」
「実はバイトしようと思ってる。今回の出費も痛かったからな」
「トモがバイト……もしかしてホスト?」
「んなわけないだろ、普通にファミレスでもやろうかと思ってる」
「へー、ウェイター姿似合ってるかも!」
「そうか? でも面接とか緊張するよ」
「そっか、まだ決まった訳じゃないんだね」
「もし決まったら食べに来てくれよ?」
「行く行く! 決まったら教えてね!」
という会話をしていると、いつもの交差点に差し掛かった。
いつもなら「じゃあな」とかで別れるが、今日からは俺も頑張らないとな。
「じゃあ私こっちだから」
と言って背中を見せる南に
「今度デートに誘っていいか?」
と問いかけると、勢いよく振り向き、満面の笑みで
「うん! 楽しみにしてるね!」
と言って今度こそ別れた。
南だけ特別扱いする訳にはいかないので、同じ言葉をLINEで楓に送る。
直ぐに既読が付き
〈友也君から誘ってくれるのは初めてだね。楽しみにしてます♪〉
と返事が返ってきた。
今年の夏は忙しくなりそうだな。
男女のコテージの中間地点で集合になっていたのでその時に話すつもりだ。
「いや~楽しかったわ~」
と田口が感想を述べている。
そんな田口に俺達は
「お前、イビキうるせぇよ」
「あと寝相も悪いしな」
「お蔭で寝不足だよ」
と、口々に文句を言う。
まぁ、俺の寝不足はイビキだけが原因ではないが。
「荷物は持ったかー? 忘れんなよー」
と水樹が確認を取り
「うし、んなら行くか」
という中居の言葉でコテージを後にする。
集合場所には既に女子達が集まっていた。
男組も合流し、受付に向かおうとした時に、俺は「待った」を掛けた。
「どうしたんだ友也? 忘れ物か?」
「まったくー、早く取って来ちゃいなよ」
と水樹と及川に言われるが
「そうじゃないんだ。実は皆に話しておきたい事がある」
俺が畏まって言うので、中居は勘違いしたらしく
「まさか荒井達が何かしてきたのか?」
と聞いてくる。
本当に仲間想いな奴だ。
「いや、今回はそういったトラブルじゃないんだ」
そう言って、俺は楓と南をこちらに呼んだ。
「前に楓とは別れたっていうのは話したよな?」
と問いかけると
「実は別れて無かったとかか? 別れた宣言した後の方がイチャイチャしてたしな」
と水樹が言う。
「いや、本当に別れたんだ。俺の楓に対する気持ちが明確じゃ無かったから。だから楓は一旦別れて俺にアプローチを掛けてもっと好きになって貰えるようにって事でイチャイチャしてた様に見えたのかもしれない。」
「友也は楓の事は好きじゃ無かったって事か?」
「好きだったよ。でもその時の俺の気持ちじゃ納得出来ないって言われた」
「簡単に纏めると、楓はもっと好きになって欲しいから別れたって事か?」
「ああ、その解釈で合ってる」
楓の事を一通り話すと、皆は「新島らしいなぁ」と言って納得した。
問題は南の事をどう思うかだ。
「それで俺は一旦フリーになっただろ? その時に南から告白された」
そう告げた瞬間、皆の顔が驚きの表情に変わる。
「おいおい、マジかよ」
「うっそー! 南って佐藤の事好きだったの!」
「パないわ~、マジパないわ~」
水樹、及川、田口がそれぞれ思った事を口にするが、中居だけは黙って聞いていた。
「その後に、楓と南が話し合ってどちらが俺に選んで貰えるかの勝負になった」
ここまで話すと皆真剣に聞いてくれている。
そして一番肝心な、昨日の出来事を話す。
「その勝負の結果は昨日の夜報告する事になってたんだ。だけど俺が優柔不断の所為でどちらか選べなかった」
ここで漸く中居が口を開く。
「選べなかったってのはどういう事だ?」
「俺が南の事を楓と同じ位好きになってた。だから選べなかった」
今度は楓の方を向き
「新島はそれでいいのか? 最初に付き合ってたのはお前だろ?」
「そうだけど、一旦別れようって言い出したのは私だし、南と話し合って決めたから」
そして南にも問いかける。
「親友の彼氏だったんだぞ? 罪悪感はないか?」
ここにきて一番厳しい質問が南に投げられた。
「最初は罪悪感で一杯だった……けど! 今は罪悪感なんて無い! トモの事が大好き!」
俺達の答えを聞いて再び黙り込む。
他の皆も口出しはしないようだ。
そして中居が出した結論は
「佐藤、二人の為にしっかり答えを出せよ。俺が言いたいのはそんだけだ」
中居の男としてキチンとケジメを付けろ! と言われた様な気がした。
だから俺は真っすぐ中居を見据えて
「ああ、分かってる」
とだけ伝えた。
色々あったキャンプも終わり、今はターミナル駅まで戻ってきた。
帰りの電車の中では、俺達三人が標的にされ、質問攻めだった。
「やっぱ一泊だと短いな」
「分かるわー」
「でも結構疲れたかもー」
とキャンプの感想等を話し、解散となった。
最寄り駅に着き、南と二人で雑談しながら歩いている。
「トモはこれからの休みは何か予定あるの?」
「実はバイトしようと思ってる。今回の出費も痛かったからな」
「トモがバイト……もしかしてホスト?」
「んなわけないだろ、普通にファミレスでもやろうかと思ってる」
「へー、ウェイター姿似合ってるかも!」
「そうか? でも面接とか緊張するよ」
「そっか、まだ決まった訳じゃないんだね」
「もし決まったら食べに来てくれよ?」
「行く行く! 決まったら教えてね!」
という会話をしていると、いつもの交差点に差し掛かった。
いつもなら「じゃあな」とかで別れるが、今日からは俺も頑張らないとな。
「じゃあ私こっちだから」
と言って背中を見せる南に
「今度デートに誘っていいか?」
と問いかけると、勢いよく振り向き、満面の笑みで
「うん! 楽しみにしてるね!」
と言って今度こそ別れた。
南だけ特別扱いする訳にはいかないので、同じ言葉をLINEで楓に送る。
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と返事が返ってきた。
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