ドS年下エリート騎士の執着愛

南 玲子

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エミリーの暴走の結末

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こうなったら善は急げだ。私は躊躇もせずに、床の狭い隙間にダニエルを慎重に押しのけながら腰を下ろした。そうしてダニエルを起さないようにゆっくりと腰のベルトに手を掛ける。金具の部分がひやりと冷たいが、なんとかベルトを外してホッと一息ついた。

「ここからはもしかして気づかれるかもしれないわね。でも、あれ程大きな声を出しても起きなかったのですもの。ゆっくりやれば大丈夫よね」

まずはズボンに両手を掛けてゆっくりと降ろしていく。ダニエルの体重がかかっているので思ったよりも大変な作業だったが、何とか時間をかけて太腿の部分まで下ろした。太腿の筋肉の丘陵が、鍛えられた筋をくっきりとうつしだしていている。

「綺麗な筋肉・・・顔が美しい人って性格が悪くても筋肉まで綺麗になるのかしら・・・」

黒の騎士服の上着をはだけて、その下のシャツからは私がつけた赤い斑点の散った肌が見えている。その状態でズボンを太腿の下まで下げて横たわるダニエルを見ると、何故だか妙に興奮してきた。自分の頬が紅潮していくのが分かる。

次に白い下着に手を掛けようとしたが、その手前で指先を止めた。

「これを下ろしたらまたアレがでてくるのよね。よくよく考えてみると私、すごいことをしている気がするわ。でもダニエルは私に同じことを二度もしたのよ。一度でいいからこの端正な顔が真っ青になるのを見てみたいもの」

私は少し葛藤をしたものの、すぐに思い切ってその白い布を掴んだ。そうしてそれをゆっくりと引きずりおろす。そこには髪と同じ柔らかそうな金色の茂みがあって、その中にピンク色をした可愛らしいものが横たわっていた。

「・・・この間、見たのと違うわ・・・。何だか可愛い形ね・・・」

思わず人差し指の先っぽでくにくにと押してみると、想像よりも柔らかい物体であるという事に驚きを隠せなくなる。

「こ・・これがあんなに大きくなって固くなってしまうの?!どういった仕組みなのかしら?ずっとこのままなら小さくていじらしいのに・・・せっかく可愛いのに勿体ないわね・・」

何度も指で押すと、その度にピンクのモノは形を変えて色々な表情を見せる。先っぽの部分が時々口を開けたようになって、小さな生き物のようで可愛さが増してきた。

「やだ・・・ものすごくいたいけでなんてキュートなのかしら・・・」

私は当初の目的を忘れて、ダニエルの股間で遊ぶのに夢中になってしまった。何度も指でつついては可愛らしさに萌えていた。

「ここに目を付ければもっと可愛くなるのに・・・あっ・・・耳もあればいいかもしれないわね。今度毛糸で帽子を作ってみたいわ。ふふふ」

そんな事を考えながら指で遊んでいるうちに、段々と様子が違ってきたことに気が付いた。先程までぐったりとして可愛らしかったモノが段々と質量を増してきたように感じる。心なしか弾力が出てきて固くなってきたような気さえしてきた。

ごくっ・・・!!

自分の唾を飲む音で驚いてしまうほどに、私は緊張していた。

まさか・・・・まさかよね・・・。

さっきまであどけない無邪気な存在だったモノが、段々と目の前で凶悪になっていくのだ。そうして最後に見た時と同じように、私の目の前にそそり立つ大きなモノはその存在をこれでもかと主張していた。

こわごわととダニエルの顔の方に視線を移す。

すると予想された通りにダニエルは肘をついて頭を支えながら、エメラルドグリーンの双眸をきらめかせて楽しそうな顔でこっちを見ていた。

「あ・・・良かったわ。急に動かなくなったから死んでしまったのかと思って、生きているかどうか確かめていたの。元気そうで何よりだわ。ほほほ」

咄嗟に誤魔化して体を起し、ダニエルの股間から離れ座席に座ろうとしたその時、頭を支えていた反対側の手でダニエルが私の腰を引き寄せた。バランスを崩してダニエルの体の上に倒れこむ。

「きゃっ!!」

「エミリー、疲れて眠ってしまっている僕のズボンのベルトやボタンまで外して、それから僕の下着を下ろしたんだね。しかもその後、僕の陰茎を指で触っていた・・・」

「・・・・うぅうぅ~・・・」

そうやって言葉にされると、もの凄く恥ずかしい。耳まで赤くなって羞恥心で私は何も言えなくなる。そんな私を勝ち誇ったような目をしてみてから、ダニエルは肘に乗せていた自分の頭を傾けた。

「でもごめんね。君に見られていると、どうしてもあの状態を保つことはできない。さすがの僕でもそれは無理だったよ」

「い・・・いつから起きていたの?」

「あれだけ触られれば嫌でも目が覚めるよ。しかもエミリーの指が僕が欲しいって触れているんだ。まさかこんな風に君から誘ってくるとは思わなかったよ」

「ご・・ごめんなさい。でもそんな誘うとか変な意味はなくて、下着を取って困らせてやろうと思っただけなの!誤解しないでね!」

「男性が無防備に眠っている間に女性がその下着を下げて下半身を触っているんだよ。誘っていないなんて誰がそう思うんだろうね?丁度いいから後ろの騎士たちに聞いてみようか?」

そういってダニエルが突然そのままの格好で馬車の中で立ちあがった。半分ダニエルの上に乗っかっていた私は、そのまま床に落ちる。ダニエルが窓に手を掛けて顔を出し護衛の騎士を呼ぼうとしたので、私は大慌てで全力を振り絞ってその腕にしがみ付いた。

「待って!!ダニエル!!分かったわ!!」

「何かわかったの?エミリー。彼らが僕のこの体中につけられたキスマークや下半身を見て何ていうのか楽しみだよね」

「うぅぅぅぅ・・・だから分かったわよ!さ・・・誘ったのよ!女性の誘いをこんな風に他の殿方に聞こうだなんてデリカシーが無さすぎるわ!あり得ない!」

最悪だわ、ああ・・・アレで遊ぶのなら下着を取った後にすればよかった。そうすれば下着を盾にとってダニエルを脅すこともできたのに!

私が素直に認めたので満足したのか、ダニエルはにっこり笑うと窓際の座席に腰を掛けた。なので私もその隣に座り込む。けれども隣に長い脚を組んで座っている彼のズボンは、いまだに太腿部分まで降ろされているのだ。なのに隠そうともせずに平然としている。

完全にいきり立ったアレがダニエルの股の間であまりにも大きい存在感を発していて、他を見ようとしてもそこにしか目がいかない。そんな私の様子を見て彼が天使の微笑みをこぼした。

「じゃあ、これ挿れて欲しいの?エミリー。さっきイったばっかりだから充分濡れて準備はできているよね。僕も君のその屈辱にまみれた顔を見て、人生で一番大きくなっているよ」

「挿れる???それってあの・・・まさかその・・・それを私のここに・・?」

さっきから目が離せない大きくそびえたつ凶暴な塊をみながらゾッと悪寒を覚えた。あんな大きなものがこんな場所に入るわけがない。鼻の穴に人参を突っ込むようなものだ。物理的に不可能なのに違いない。

「そう・・・だってエミリーが可愛く誘ってくれたんだから挿れないと悪いよね。ほら、この間言ったでしょう。君が挿入してくれと泣いて懇願するまでやらないってね。今がその時だと思うんだ、違う?」

確かにいま私は悔しくて怖くて涙を流している。でも挿入してくれと懇願するというのは少し違う気がするのだけれども・・・もしかしてさっきダニエルを誘惑したと認めたことを言っているのだろうか。

でもさすがの真性ドS伯爵も、まさか馬車の中で純潔を奪う事はしないだろう。きっと・・・多分・・・。

「あの・・・さっき月のモノが来たばっかりなの。だから残念だわ。ほほ」

「君の血なら大歓迎だよ。血まみれの中で君の処女膜を引きちぎるのも悪くない。ああ、なんだか燃えて来たね。こんなに興奮したのは君に初めて会ったとき以来だよ」

さすがドS伯爵だわ。月のモノくらいではひるまないわね。それどころか逆に興奮させてしまったくらいだわ・・・ああ、神様!一体どうしたらいいのぉ!

頭の中は混乱状態で何もいい考えが思いつかない。もういっその事この場でダニエルに抱かれてしまえばこんなに悩まずに済むのかもしれない。

世界最悪のこの男に目をつけられた以上、こうなるのは時間の問題だったのだ。潔く少―し痛いのさえ我慢すれば終わるはずだ。目を閉じてじっとしていればすぐにでも終わって解放してくれるに違いない。

私は頭を下げたまま、隣に座るダニエルの顔を目だけで見上げた。私の目には涙が溜まっていて、ぼんやりとした月明りだけの中で彼がどんな表情をしているのか窺い知る事はできない。

「できれば処女膜はちぎらずに挿れて欲しいわ。じゃないと私はドMじゃないから、痛みを感じたら拳で殴ったり噛んだりするかもしれないわよ。それにあなたの人間性を乏しめるような、心を抉る酷い言葉を叫んでしまうかもしれないわね。だから先に謝っておくわ、ごめんなさい」

震える声でダニエルにそういうと、彼は私を優しく腕の中に抱き寄せて包みこんだ。せめてズボンを上げてからにして欲しかったが、そこは涙と一緒に飲み込んだ。おへその上あたりのドレス越しに、温かくて固い感触がぐりぐりと押し付けられる。

悪魔の貢ぎ物にされるヤギの気持ちになりながら、その温かくて優しい腕のぬくもりにしばらく癒されていた。

ガタガタと揺れる馬車の中、私はダニエルの背中に手を回して月のほのかな光を浴びながらぎゅっと力を込めて抱きしめた。

「・・エミリー、本当は今すぐにでも君を抱いて滅茶苦茶に愛してあげたいけれども、もう時間切れだ。お楽しみは今度に取っておくよ」

はっと気が付いてダニエルの肩越しに窓の外を見てみると、見慣れた風景が広がっていた。もう半年以上ミルドレイル伯爵家に滞在しているのだ。間違うはずがない。

「やだっ!ちょっとダニエル!!早くシャツのボタンを留めて!!それを小さくしてズボンを上げて閉まって頂戴!正門に着いてしまうわ!!」

ダニエルは私の両肩を抱き、にっこりと微笑みながら私を愛おしそうに見るだけで、自分の手は一ミリたりとも動かそうとはしなかった。業を煮やした私はあわてて馬車の中でバランスを取りながら、急いでダニエルの服をもとに戻す。

「ちょっとダニエル!これ上向きにしまうものなの?それとも下?!右利きだから右に回すとか??????笑って見てないで早く教えてちょうだい!このままじゃ皆に見られてしまうじゃないの!」

アレがいつまで経っても小さくならなかったのでしまうのに一苦労したが、何とかぎゅうぎゅうに押し込んでおさめた。ダニエルが苦痛に顔を歪めたが良しとしよう。自業自得だ・・・うん。

彼はなんの協力もしようとはせず、私が青くなりながら必死でシャツのボタンを留めているのを見て小さく声を出して笑った。

「ははっ・・・やっぱりエミリーが一番可愛い。君には黄色が良く似合うね。そのドレスを着ていると、まるでゆで卵の黄身のようで可愛いよ。スプーンで崩して食べてしまいたくなる」

相変わらずのドS発言だ。こんな言葉に落ちる女性がいるわけがない。彼は本当に頭がいいのだか悪いのだか分からなくなる。少し意地悪な気持ちになってきたので、さりげなくにっこりと笑いかけてやる。

「そうね、ダニエル。黄色が似合うのは貴方もじゃなくて?小さいころに女装をしていたのでしょう?」

驚愕して青くなったダニエルが見られると思っていたのに、彼は平然とした顔をして微笑みをまとったまま私を見つめている。

「どうしてそう思うんだい?僕がそんな無意味な行動をとるわけがないじゃないか」

「・・・だったらあの黄色のリボンは何だったの?」

私のその一言で、まるで弾かれたようにダニエルが背もたれにもたれていた身を起こして真面目な顔をした。

「あのリボンを見たのか?!エミリー、どこでっ!!ああ‥あの時、団長が連中が妙な動きをしていると言ったから、万が一にと思って机にしまったんだった。・・・まさかエミリー、僕の部屋に入ったの?」

「え・・ええ、貴方が誘拐されている間に私の下着を探したの。その時に見つけて、ドレスのポケットに入れて持って帰っちゃったわ」

「じゃあ、あれはいまミルドレイル伯爵家にあるんだね?」

ダニエルのいつも余裕のある微笑みしか見たことのない私は、初めて見る焦ったような表情に驚きが隠せない。声も出せなくなった私が返事の代わりに頷くと、ダニエルは心底ほっとしたような顔をしてこう言った。

「ちょうどよかった、屋敷に着いたらすぐに侍女に持って来させてくれないか。とても大事なものなんだ」

「大事って、一体誰のものなの?」

「・・・エミリーは知らなくていいよ。僕の問題だから・・・」

そういってダニエルは私から不審な動きで目を逸らせた。その時に私は直感した。あのリボンは恐らくダニエルの想い人のものなのだ。

刹那・・胸が短剣で突かれたように激しく痛んだ。呼吸が乱れてなんだか気分が悪くなってくる。

「そう・・・」

私は何とか返事をしたが、平静を装うので精一杯だった。ダニエルの顔さえ見るのが怖くなって意識して目を逸らす。

もしかして今までダニエルがこんな風に女性を愛するようになったのは、私が初めてではなかったのかもしれない。以前にも彼を嫌いだと罵って虐げた女性がいて、真性ドSの上に変態の彼は今の私みたいに一瞬で恋に落ちたのかもしれないわ。

ドキドキと心臓が早鐘をうったように鳴り響く。狭い馬車の中で隣に座るダニエルに今の私の状態を悟られることは絶対に嫌だった。冷静になるようにできる限りダニエルのことは考えないように努力する。

「エミリー、愛しているよ。続きはまた明日ね」

ダニエルのいつもの甘い囁きすら薄っぺらいものに聞こえてきた。彼は稀代の天才なのだ。尋常ではない程にすぐ何かに夢中になるかもしれないけれど、また何かの機会にすっかり醒めてしまうのかもしれない。

天才の考えることは我々常人では計り知れないものなのだろう。実際あの敵国のスパイたちもこのダニエルの手の平の上で転がされていただけにすぎなかったではないの。

私は平静を努めながらミルドレイル伯爵家に戻り、例のリボンをダニエルに返した。屋敷の玄関にはアーロン伯爵やキャサリンまで迎えに出てきてくれていて恐縮する。かなり心配をかけてしまったらしい。キャサリンはかなり泣いたのか目が腫れぼったくなっていた。

「ああ…でも良かったわ。教会からさらわれたエミリーをダニエル様が助けてくださったのよね」

再び涙を流しながら抱きついて私の無事を喜ぶキャサリンに、それは全くの逆で私が彼を助けてあげたのよ、とは言わなかった。言っても無駄だと分かっていたし、それどころでもなかったからだ。

ダニエルが私以外に好きな人がいたというのがどうしてショックなのか分からなくて・・・そして、その事が何より増してショックなのだ。

こんなのまるで私がダニエルに嫉妬しているみたいじゃないの・・・・。

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