異世界転生して最強召還師になったけど現世に帰ってきた女子高生ですが何か？

127話 トースト

喫茶店『天使の扉』で働く私。

今日初めてお帰りになったお嬢様にいろんなことをされている…。


身体のいろんな場所を触られたり…。

そして、となりに座れと言われたり…。


このお店はいつもこんな接客なのだろうか…？

お触りOK、となりに座るのもOK…。

毎回、こんなことしていたら、とんでもなく疲れてしまう…。


それとも、このお嬢様が特別なのだろうか…？

いろんな疑問が湧いてきて、頭の中がグルグルしてしまう…。


そして、ついにお嬢様は変態すぎる要求を、私にするのであった…。



モーニングセット二つを、テーブルに持っていった私…。


そして、モーニングセットのトーストをナイフで器用に切り分けるお嬢様。


そして、そのまま食べるのかと思いきや


毒が入ってるかもしれないと言い出し、私に毒味してほしいと言う…。


私は差し出されたフォークに載ったトーストを、おずおずと口に含むしかなかった…。

トーストは、少しまだ熱くてバターが染み込んで、とても美味しかった。


私はそのトーストをよく噛み、飲み込んだ。


「大丈夫です！毒は入っていません」


私はそうお嬢様に告げた…。


幾分、お嬢様は満足気な表情を浮かべ、

そして今度はトーストを食べさせてほしいと言ってきたのであった…。


あーんして食べさせてほしいというのである…。


そういう食べさせかたは恋人同士でないとやらないのではないか？


どうせなら翼さんとやりたい…。


私はひどく躊躇してしまうのだった…。


お嬢様は無言でものすごい形相で、私を促がす…。


早くしなさい！


そんなお嬢様の心の声が、聞こえてくるようだった…。


私は意を決して、お嬢様にトーストをあーんしてあげるのだった…。