異世界転生して最強召還師になったけど現世に帰ってきた女子高生ですが何か？

136話 甘えてくる

仕事サボって、VRゲームに興じている摩耶のVRグラスを取ってしまった私。


突然、VR世界から現実世界に引き戻された摩耶…。


摩耶の身体も脳も精神も、突然の出来事について行けていない…。


摩耶の身体は、背筋が海老反りになり、ぴくぴくして痙攣している。


摩耶の瞳は、白黒して状況に反応できていない…。


流石に私はやりすぎたと思い、摩耶の身体を撫でたり摩ったりした…。



摩耶は、まだVR世界と現実世界の区別がつかなくて、私に抱きついてきた。


「翼さぁん…好きですぅ…！」

摩耶は、私を翼さんと思い込んでるらしい。


摩耶も翼さん好きなのか…！？

私はその事実に驚愕した…。


「摩耶もういい加減、正気に戻ってよ…！」


私は、抱きついてキスして来ようとする摩耶を、懸命に避けながら言った…。


摩耶の吐息は、ミントみたいでいい匂いだ…。

摩耶の胸はペチャパイでまな板のようだ。


縞々ニーソと縞々パンツも丸見えになった。


その様子はかわいいと思うけど…。

ボーイッシュで華奢でかわいい女の子…。

摩耶はそんな感じの女の子だ…。



でも、なぜか私の心には響かないのだ…。

今は、翼さん一筋な私だからかな？


女の子の服装、身体付き、匂い全て好きな変態な私だったのになぁ…。


高校通っていた時は、同級生の女の子の制服、スカートから伸びた脚をずっと眺めてたし。


相変わらず、抱きついてくる摩耶…。

摩耶の身体からは、赤ちゃんみたいな幼い体臭が匂ってくる…。


摩耶って私より年下なんだよね…。私より胸ないし…。


中学生ぐらいかな？小学生ってことないよね…？

態度とか口調はあれだけど、子供っぽすぎる摩耶に私の心は反応しないのかな…？


そんなことを、考えながら摩耶の身体を摩っている…。

なんか子供の世話するお姉さんになった気分だ…。


しょうがないので私は摩耶を抱っこした…。


「翼ママァ…。抱っこうれちぃ…」


摩耶は、まだ私を翼さんだと思い、翼さんをママと勘違いしてるらしかった…。

普段から摩耶は、翼さんにこんな風に甘えているのだろうか…？


何か私の中にある母性本能が目覚めそうだった…。

目覚めそうというか、初めての感覚だ…。


なぜならいつも私は、年上のお姉さんに甘える妄想をしている方が多かったからだ…。


翼さんにも、甘えている方が多いし…。

でも甘えてくる摩耶を許してあげよう…。