異世界転生して最強召還師になったけど現世に帰ってきた女子高生ですが何か？

153話 帰れる？

喫茶店『天使の扉』で働き、お昼の休憩を取っている私…。


お昼のまかないのナポリタンを食べ終え、お昼休憩は終わった…。


摩耶関連で色々あったけど、翼さんとお昼食べれてよかった…のかな…？



午後のお仕事も淡々と？こなした…。


今日からここでお仕事してるニューフェイスで超絶美少女の私は引っ張りだこ…！


私が淡々としていても、お嬢様方が放っておかないのである…。


私の淡々とした表情も、お嬢様方から見たらアンニュイで憂いを秘めた表情なわけで…。


指名がバンバン入って、あっちこっち、いろんな席のお嬢様のお相手をした…。


朝みたいな強烈なお嬢様はいなかったけど…。


お嬢様方の隣に座って、色々お話しさせていただいたり…。


手を握られたり…。私とお嬢様とでチェキを撮ったり…。


チェキを撮る瞬間、私の頰にキスしようとするお嬢様がいたり…。


お嬢様のお相手はやはり、とても疲れる…。


お嬢様方はみんなお優しい方ばかりなので、いいのだけれど…。




そうこうしていると、午後もだいぶ時間が過ぎてきた…。


翼さんが近寄ってきて、私の耳元で囁いた…。


翼さんの耳元で囁くのは、癖なのだろうか…？


嬉しいけど、好きな人の声を間近で聞くと、ゾクゾクしてしまう…。


こんな風になってしまうのは、私が変態だからだろうか…？


まぁ、それはさておき…。


「ノアちゃんお疲れ様…♡疲れたでしょ？今日は上がっていいわよ…」


翼さんがすごい優しい声で、私の耳元で囁く…。


翼さんの優しい囁き声…。まさに天使の囁き…。


あまりに優しい声なので、最初意味がわからなかった…。


もう今日は仕事終わっていいということか…。


はぁ。やっと終わった…。




「はい、これうちの鍵…。私はまだご奉仕するから先に帰っていいわよ…♡」


翼さんがまた私の耳元で囁いた…。そして私の耳を一瞬だけど、優しく甘噛みした…。


私の耳から首筋、背中まで甘くて気持ちいい電流が走った…！


私の身体はビクビクして、立っていられない…。


倒れそうになるところを、翼さんが支えてくれる…。


翼さん…。不意打ちはやめてほしい…。でも、うれしい…。


私は翼さんにもたれかかってしまう…。


翼さんも、私の身体を優しく抱き寄せてくれる…。


「だいじょうぶ…？私のうちへの道覚えてるでしょ…？帰れるよね？」


「はい…。だいじょうぶです…。でも翼さんと離れるの寂しい…」


私が言うと、翼さんはもっと私を抱き締めてくれた…。


「寂しくないわよ…。うちで待ってれば私も帰るから…」


翼さんはまた優しく囁いてくれるのであった。