くすぐられて目覚めた夜

文字の大きさ
6 / 14

彼女は溺れていく、くすぐられて

しおりを挟む
礼司の手が再び綾乃の腰をなぞる。
その指先は、まるで風のように柔らかく、それでいて確かに綾乃の感覚の奥へと触れてくる。

「んふっ……は、ふふ……くすぐったいのに……あぁ……やっぱり……気持ちいい……」

吐息に混じる声は甘く、とろけていた。
笑い声が自然とこぼれるたび、綾乃の身体はびくびくと震えながらも、逃げることはしない。

礼司はその反応に微笑みながら、彼女の背中へと手を伸ばす。
首筋の産毛を、指の腹でそっと撫でるように辿り――その指先で、小さな螺旋を描く。

「ぁ、ひゃ……んんっ……そ、そこ……ダメ、ダメって……言ってるのに……」

耳元で響く綾乃のかすれた声に、礼司の呼吸がわずかに熱を帯びた。
背筋を撫でる動きは、ゆっくりとした愛撫へと変わり、両脇のくぼみに至ると、またくすぐるように指を滑らせていく。

「んはっ、ふふっ、ああ……んっ、あはっ……くぅっ……そんな……いやらしい……くすぐり方……っ」

礼司は、彼女の声に耳を澄ましながら、心の奥をそっと覗き込むように、愛情を込めて指を動かす。

(もう、ただのご奉仕ではない。彼女のすべてを、知りたい……)

そんな思いが、彼の心を満たしていた。

手のひらで肋骨の際をなぞると、綾乃の身体がぴくんと跳ねた。
その反応を確かめながら、今度は指先で小刻みに脇腹をくすぐる。

「やぁっ、ふはっ……っふ、礼司さん、そこ、ダメぇ……もう、もう……!」

綾乃は身体をくねらせながらも、どこか嬉しそうに笑っていた。
もはやそれは「いや」ではなく、「もっと愛して」のサイン。

礼司は彼女の背にそっと口づけると、そのまま指を腰骨のくぼみへと移す。
くすぐりと愛撫の境界線は、すでに曖昧になっていた。

「ふふっ……はぁ……こんなの、知らなかった……
 こんな、気持ちよくて、くすぐったくて、笑ってしまうなんて……」

綾乃は呟くようにそう言いながら、礼司の腕の中に身を委ねた。
その頬は赤く染まり、胸は熱く上下している。

礼司は、彼女のその様子を愛おしげに見つめながら、唇を彼女の耳たぶに寄せて、そっと囁く。

「綾乃様……あなたが笑うたび、私は救われるのです。
 その可憐な声も、恥じらいも、すべて……私だけの宝物です」

その囁きとともに、礼司の指は腰から太腿の内側へとゆっくりと移動していく。
肌の繊細な部分に触れられた綾乃は、恥ずかしさに目を伏せながらも、逃げようとはしなかった。

(このまま、彼に……もっと触れてほしい)

心のどこかで、そう願ってしまっている自分に気づき、綾乃はそっと目を閉じた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

👨一人用声劇台本「寝落ち通話」

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
彼女のツイートを心配になった彼氏は彼女に電話をする。 続編「遊園地デート」もあり。 ジャンル:恋愛 所要時間:5分以内 男性一人用の声劇台本になります。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...