5 / 17
愛が、狂気になるくすぐり
しおりを挟む「ティアナ……まだ笑えるだろう? 君の声が、もっと聴きたい」
レオニスの囁きは優しいが、すでに常軌を逸していた。
それでも彼の動きには、一片の粗雑さもない。
どこまでも計算され、愛がこもり、快感とくすぐったさのあいだを綱渡りするような指先と舌。
ティアナは涙を浮かべて笑っていた。
それでも、怖くはなかった。
彼の手に、舌に、心に、深く縛られている安心感がある。
……逃げられない。それでも、逃げたくない。
レオニスの舌が再び、スペンス乳腺をじっくりと這い回る。
さっきまでよりもさらに遅く、さらに薄く、乳房の外縁と脇の境界を、くすぐるように味わう。
「んひぃぃ……あああっ、も、むり、そこばっかり、ばっかりぃぃぃ……っ!」
「“ばっかり”じゃなきゃ意味がないんだ、ティアナ。君が一番、崩れるところを――何度でも、徹底的に」
そう言うと、彼は一旦舌を離し、指先で優しく乳房の下をくすぐり始めた。
小指と薬指だけを使い、柔らかく撫でるように……くすぐりながら、もう片方の手で、脇腹にふわりと触れる。
「ひあっ、いっ、やっ、やぁぁぁんっ! そこ……ひゃっ、んふふふっ、くすぐったいのに、だめぇっ……!!」
「いいや……“だめ”じゃない。むしろ“そこ”が君をもっと感じさせる場所だ。くすぐったいだろう、でも気持ちいい。ちゃんと……ここも、反応してる」
彼はそっと胸の先端へ触れる――決して露骨ではなく、乳腺の流れをなぞるように。
ティアナの背筋がビクリと跳ね、身体がぶるぶると震える。
「ふあっ……ああああ……!! レオニス、さまぁ……っ、もぉ、へんになっちゃう、からぁ……ッ!」
レオニスは微笑みながら、ティアナの太ももへと手を伸ばす。
そこはすでに濡れていて、肌は敏感に呼吸していた。
膝の内側、脚の付け根、そして――
「さっき、君が震えた場所。ここ……この間の、くぼみ。きっと、すごくくすぐったいよね?」
その指が、太ももの間の付け根を、羽根のように撫でる。
さらにそのまま――舌が、そこへ滑り込む。
ぬるり、ちろり。
舌先がくすぐるように、愛撫するように、ティアナの秘められた感覚を撫で上げていく。
「んやああああっ、んふっ、くすぐったい、くすぐったいぃぃぃ……っ、でも、でもっ……あ、ああああんっ……!!」
ティアナの腰が跳ね、全身が快感と笑いに包まれる。
それは単なるくすぐりではない。
身体の深部を震わせる“波”のような愛撫。
愛が、くすぐりとなって彼女に襲いかかっていた。
レオニスは執拗だった。
同じ場所を、何度も、何度も。
場所を変えても、決して勢いを緩めない。
「ティアナ、君はどんなに笑っても、どんなに泣いても、俺の愛は止まらない。
くすぐって、笑わせて、気持ちよくさせて……君が壊れるまで、何度でも」
「れ、れおにす、さまぁぁぁっ……わ、わらっちゃう、のにっ……! すき、すきなのぉっ……止まらないの、わたしも……っ!!」
そして――
くすぐりと快楽が混じり合い、ティアナは、ふたたび身体を仰け反らせて、甘く震える。
その悦びは、もはや言葉では表せぬものとなっていた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
👨一人用声劇台本「寝落ち通話」
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
彼女のツイートを心配になった彼氏は彼女に電話をする。
続編「遊園地デート」もあり。
ジャンル:恋愛
所要時間:5分以内
男性一人用の声劇台本になります。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる