くすぐり愛 ― 偏執の紳士と聖女ティアナ

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ティアナとレオニスの夜 ― 知られざる快感の扉

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ベッドに横たわるティアナの頬は、すでに熱を帯び、睫毛はふるえ、唇は小さく笑みを刻んでいた。
レオニスの手は、あくまでも静かに、だが確実に彼女の秘密に触れてゆく。

「ティアナ……この先は、もう戻れない」
低くささやかれる声。ティアナは、目を閉じたまま微笑み、かすかに首を振った。
「お願い……レオニス。わたしを、もっと……」

その願いが口からこぼれると同時に、レオニスは、先ほど彼女が限界を示したその小さな弱点――
左の腰のうしろ、肋骨のすぐ下――に、指を這わせた。

「ひゃっ……ふっ、やっ、ふふふ、だ、だめぇ……っ」
ティアナの身体が甘く跳ねる。くすぐりが、まるで小さな波のように、彼女の全身へ広がってゆく。
腰が揺れ、太ももがキュッと閉じ、彼女の笑い声が愛らしく空気に満ちていく。

レオニスのくすぐりは、執拗ではない。だが、逃がさない。
指先は魔法のように、ティアナの肌のどこがもっとも敏感か、どこが「耐える演技」で、どこが「本当に泣きたくなるほどくすぐったいのか」を探し当てていく。

「こんなに反応するのに……自分では、気づいていなかったんだな」
「ふふっ、そんな……あ、あっ、そこ……や、やだ……ふふふふっ!」

くすぐられるたび、ティアナの笑いは深まり、声は震え、恥じらいと喜びが織り混ざった快楽が彼女を包んだ。
そして、次第にレオニスの手が、くすぐりから愛撫へと変わっていく。

首筋に、くすぐるようなキス。
足の裏に、そっと舌先で触れる戯れ。
膝の裏に、甘噛みのような刺激。

「もっと……もっと笑わせて……レオニスに、支配されたいの……」

ティアナの願いは、決して強制されるものではない。
それは「好きな人に無防備にされたい」という、心の奥からの自然な欲望だった。

レオニスは、そんなティアナの全てを肯定するように、彼女を限界の向こうへと導いていく。
くすぐりの快感が頂点を迎えるその瞬間、ティアナは笑い泣きのように震えながら、愛されていることを全身で受け止めた。

レオニスの胸に抱かれて、ふたりは静かに呼吸を重ねる。
「愛してる」
「わたしも……愛してるの」

――そして夜は更けてゆく。くすぐりは、単なる遊びではなく、ふたりにとって「魂が交わる愛の儀式」へと昇華されていた。

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