くすぐりは修道女たちの聖なるお仕事

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修道女たちのくすぐり

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薄暗がりの中、蝋燭の火が静かに揺れている。
修道院の礼拝堂の奥、神聖な布で囲われた空間に、ソフィアは静かに横たえられていた。
祭壇のそば、神の愛に包まれるように。

彼女の両腕は、ゆったりと天へと伸ばされて結ばれ、
足は大理石の床に沿って広がるように優しく固定されていた。
その姿はまるで――献身そのもの。

「あなたが運んできた苦しみと罪は、今、光へと昇華されるの」
修道女のひとりが、額にそっと触れた。

そして、もうひとりの修道女が、ソフィアの右の脇の下に、白く繊細な指を滑り込ませる。

「……っふ、ふふ……ふぁ、ま、待って……ふふっ……」

それは罰ではなく、浄化のはじまりだった。

優しいくすぐりが、左右の腋の下、肋骨沿いの敏感なラインを交互に這っていく。
笑いが、泣きそうなほどこみあげてくるのに――
なぜだろう、ソフィアの瞳から、静かな涙が流れ出していた。

「ふふっ、うそ……こ、こそばゆいのに……あったかい……なに、これ……」

「それは、あなたの罪悪感が溶けていく音よ。
あなたは、笑っていいの。赦される存在なの」

三人目の修道女がそっと足元に跪き、足の指の間を、羽根のように撫で始めた。
まるで聖なる風が吹き込むかのように――
足の裏のアーチ、踵の縁、甲のくぼみを丁寧にくすぐっていく。

「や、やだっ、やだっ、そこっ、ふふっ、く、くすぐったくて……!
もう……ふふっ……わたし、壊れちゃう……っ」

「壊れていいのよ。あなたの中の古い痛みは、今、剥がれているの。
私たちはそれを、光の指先で剥がしているのよ」

脇腹に沿って、繊細に描かれるくすぐりの円舞曲。
足の裏ではリズムを刻むように軽やかに、
下腹部では、息づかいに合わせるように、深く緩やかに。

「ふふっ……あぁ……あああっ、んふふっ……だめ、だめなのに……気持ちいいの……」

ソフィアの声は震え、笑いと恍惚が溶け合い、もはや祈りのようだった。
修道女たちはひとときも止まらず、まるで神の息吹のようにくすぐり続ける。

「この悦びを、禁じられたものと思わないで。
これは祝福。あなたが生きている証なの」

くすぐりは、罰ではなく、聖なる愛のかたちとして注がれていく。
それはソフィアの皮膚を震わせ、魂の奥を照らしていく――
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