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第三十三章「快楽の渦に沈む」
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「綾乃様、まだ終わりではございませんよ……あなたという楽器は、まだ奏できれておりませんので」
礼司の声はまるで微熱を孕んだ吐息のように、綾乃の耳元に優しく、それでいて背筋をぞわりと這うように響いた。
拘束された彼女の体は、すでに幾度となくくすぐられ、愛撫され、汗に濡れた肌が夜の空気に小刻みに震えている。
しかし――その震えには、拒絶ではなく「もっと欲しい」という無意識の欲求が宿っていた。
ユウリがすっと綾乃の太ももに膝を添え、ふくらはぎから鼠径部のきわへと指を滑らせる。
その動きはくすぐりとも撫でともつかない、微細な快楽の糸を織るようなもの。
「うふふ……ここも敏感ですね、綾乃様。触れていないのに震えてしまう。……身体が、くすぐられることを求めているのですね」
「ち、違う……わたし、そんな……っ、ああぁぁっ……!」
ユウリの人差し指が、鼠径部の柔らかいくぼみに円を描いた瞬間、綾乃は息を吸い込み、全身を震わせる。
その震えに合わせて、礼司が背中から腕へ、肘の内側へと、指でくすぐるように這わせていく。
「やっ……ひゃふっ、んんっ……やぁぁ……っ、気持ちよくて……くすぐったいの、もう、もう無理ぃ……!」
綾乃の声は、理性を忘れた小動物のように甘く、高く、そして悦びに震えていた。
両側から責め立てられる快感に、頭の中が白く塗り潰される。
感覚が飽和し、指先が触れるたびに身体は痙攣し、濡れた唇からは止めどなく喘ぎが零れ落ちる。
礼司が彼女の顎をそっと持ち上げ、瞳をのぞき込んだ。
「綾乃様……お美しい。どうかこのまま、心も身体もすべて、私どもの愛で蕩けてください」
綾乃はうっすらと涙を浮かべながらも、かすかに首を振った。けれど、その表情には抗いきれない快楽への陶酔が滲んでいる。
「もぅ……壊れちゃう……っ、あたまのなか……くすぐったくて、気持ちよくて……なにも、考えられなくなっちゃう……」
ユウリがそっと綾乃の胸元に頬を寄せ、そのまま吐息を吹きかけながら、指で鎖骨のくぼみを円を描くように撫でる。
礼司は背中を、肩甲骨の縁を、そしてその下の脇腹のきわへと指先を滑らせる。
「ねぇ、綾乃様……もっともっと、深くまで感じてください。
その身体がどれほどくすぐりに弱く、どれほど愛されるべきものか……私たちが知り尽くして差し上げますから」
「っあ……やだ……そんなに、そんなにくすぐられたら……私……っ、もう……!」
綾乃の瞳は虚ろに揺れ、快感の波に飲まれながら、己の理性を手放していく。
くすぐりと愛撫が交互に、時に同時に与えられるたび、彼女は笑い、喘ぎ、涙しながら、そのすべてを享受していた。
そして――
「ふたりに、くすぐられて……愛されて……私、もう……ぜんぶ……あげちゃう……っ」
綾乃は、くすぐられながら快楽の渦に堕ちていく。
それはまるで甘く柔らかな沈黙の中、魂すら蕩けていくような幸福。
両の執事の手が創り上げた、快楽の深淵――
そこへ、綾乃のすべてが、静かに、優しく、沈んでゆくのだった。
礼司の声はまるで微熱を孕んだ吐息のように、綾乃の耳元に優しく、それでいて背筋をぞわりと這うように響いた。
拘束された彼女の体は、すでに幾度となくくすぐられ、愛撫され、汗に濡れた肌が夜の空気に小刻みに震えている。
しかし――その震えには、拒絶ではなく「もっと欲しい」という無意識の欲求が宿っていた。
ユウリがすっと綾乃の太ももに膝を添え、ふくらはぎから鼠径部のきわへと指を滑らせる。
その動きはくすぐりとも撫でともつかない、微細な快楽の糸を織るようなもの。
「うふふ……ここも敏感ですね、綾乃様。触れていないのに震えてしまう。……身体が、くすぐられることを求めているのですね」
「ち、違う……わたし、そんな……っ、ああぁぁっ……!」
ユウリの人差し指が、鼠径部の柔らかいくぼみに円を描いた瞬間、綾乃は息を吸い込み、全身を震わせる。
その震えに合わせて、礼司が背中から腕へ、肘の内側へと、指でくすぐるように這わせていく。
「やっ……ひゃふっ、んんっ……やぁぁ……っ、気持ちよくて……くすぐったいの、もう、もう無理ぃ……!」
綾乃の声は、理性を忘れた小動物のように甘く、高く、そして悦びに震えていた。
両側から責め立てられる快感に、頭の中が白く塗り潰される。
感覚が飽和し、指先が触れるたびに身体は痙攣し、濡れた唇からは止めどなく喘ぎが零れ落ちる。
礼司が彼女の顎をそっと持ち上げ、瞳をのぞき込んだ。
「綾乃様……お美しい。どうかこのまま、心も身体もすべて、私どもの愛で蕩けてください」
綾乃はうっすらと涙を浮かべながらも、かすかに首を振った。けれど、その表情には抗いきれない快楽への陶酔が滲んでいる。
「もぅ……壊れちゃう……っ、あたまのなか……くすぐったくて、気持ちよくて……なにも、考えられなくなっちゃう……」
ユウリがそっと綾乃の胸元に頬を寄せ、そのまま吐息を吹きかけながら、指で鎖骨のくぼみを円を描くように撫でる。
礼司は背中を、肩甲骨の縁を、そしてその下の脇腹のきわへと指先を滑らせる。
「ねぇ、綾乃様……もっともっと、深くまで感じてください。
その身体がどれほどくすぐりに弱く、どれほど愛されるべきものか……私たちが知り尽くして差し上げますから」
「っあ……やだ……そんなに、そんなにくすぐられたら……私……っ、もう……!」
綾乃の瞳は虚ろに揺れ、快感の波に飲まれながら、己の理性を手放していく。
くすぐりと愛撫が交互に、時に同時に与えられるたび、彼女は笑い、喘ぎ、涙しながら、そのすべてを享受していた。
そして――
「ふたりに、くすぐられて……愛されて……私、もう……ぜんぶ……あげちゃう……っ」
綾乃は、くすぐられながら快楽の渦に堕ちていく。
それはまるで甘く柔らかな沈黙の中、魂すら蕩けていくような幸福。
両の執事の手が創り上げた、快楽の深淵――
そこへ、綾乃のすべてが、静かに、優しく、沈んでゆくのだった。
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