くすぐり執事とくすぐら令嬢

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くすぐる執事② ― くすぐりの悦び ―

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礼司の手が、羽根を置き、今度は静かに綾乃の足指に触れた。

「今日は、少し道具を変えてみましょう」

彼が手にしたのは、柔らかな山羊毛の化粧ブラシ。
綾乃の小さな足の甲を、そっと撫でるように往復させると、彼女の肩がぴくりと震える。

「んっ……そ、それ……ずるいわ……」

くすぐったさと心地よさが同時に押し寄せる。
ブラシが足指の間をくすぐると、くすくすとした笑いが零れ、唇が甘く震えた。

次に礼司は、素手でくるぶしから脛へと手のひらを滑らせる。
指の腹がゆっくりと肌を撫でるたび、綾乃の呼吸は徐々に深く、熱を帯びていく。

「こっちも……お願い……」

自らの意思で体を預ける綾乃。
礼司は上半身へと手を移し、くすぐりの舞を続ける。

耳かきの細い梵天部分が登場したのはその後だった。
彼はそれをそっと、脇の下へ差し入れる。

「ひゃっ……あははっ、やっ、そこ……! やめ……ふふっ……」

細く、軽やかで、それでいて確かな刺激。
彼女の笑いは可憐な鈴の音のように響き、笑いながらも恍惚とした表情が浮かぶ。

次は、指先を使って、肋骨の間を丁寧になぞる。
くすぐったくて笑ってしまうのに、逃げる気はなく、むしろもっと触れてほしい――
そんな感情が彼女の全身から滲んでいた。

「綾乃様……笑って、震えて、こんなに綺麗になられるとは」

礼司は囁きながら、彼女のへそを中心に、指で螺旋を描くように撫で始める。

「ん……ぁ……ダメ……でも、気持ち、いい……っ」

笑いと悦びの境界線が曖昧になり、綾乃の身体はとろけるように寝台へ沈んでいった。

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