落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う

右薙光介

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11巻

11-1

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 ■迫る落日


 アルカナの☆の数が人の能力や価値を決定づけるこの世界レムシリア
 ☆1という最低ランクのアルカナを持つしがない魔法使いの俺――アストルは、魔王シリク復活による世界の『淘汰とうた』、通称〝魔王事変まおうじへん〟を阻止したことで、少しばかり有名になってしまった。
魔導師マギ〟などという大層な二つ名で呼ばれるだけでなく、アルワース賢爵けんしゃくとして貴族にもじょされ、いつの間にか☆1の象徴的な存在に祭り上げられていた。
 ところが、ロータスという☆1の男がその〝魔導師マギ〟の名をかたり、『トゥルーマンズ』なる反体制組織を率いて各地で☆1解放のための軍事行動を始めたことで、話がややこしくなった。
 ロータスをはじめ、組織を構成する中心メンバーは、モーディア皇国の非道な実験の被験者になった☆1達で、彼らはそれぞれに人知を超えた特異な力を持っている。そして彼らの裏で糸を引くのは、『青白あおじろ不死者王ノーライフキング』ことペルセポネ。レムシリアの創造主にして世界を破滅に追いやる〝真なる淘汰〟である。
 世界を分断し、反転させようひっくりかえそうとする『トゥルーマンズ』のたくらみを阻止するべく、俺は頼れる仲間達と共に本格的に動き出したのだった。


 ◆


『トゥルーマンズ』によるドゥルケの町襲撃から一ヵ月。
 学園都市ウェルスに戻った俺は、『無色むしょくとう』の一階の執務室で、諜報組織ちょうほうそしき木菟ミミズク』の長グレイバルトから状況報告を受けていた。
 変装を解いたグレイバルトが、俺の正面に座る。

「それで、『トゥルーマンズ』の動向は?」
「依然、足取りも尻尾もつかみきれておりません。ですが……これを」

 俺の質問に、グレイバルトがうなずきつつ資料を机に広げた。

「……! うわさは、本当だったんだな」
「はい。モーディア皇国は完全に滅び去りました」
「どう見る?」
「私見と予測の範囲を出ませんが、おそらく『トゥルーマンズ』の仕業しわざだと考えています」
「だろうな。俺も同じ考えだよ。しかし、たった三ヵ月で……あの大国が……」

 小さくため息を吐き出して、資料に記載されている事実に目を通していく。
 どれもこれも信じがたいものだが……事実として俺の前に『淘汰』たる異界の女神――レディ・ペルセポネが降臨し、蹂躙じゅうりん終焉しゅうえん片鱗へんりんを見せつけたのだ。
 何が起こったって不思議ではない。

「さて、何がしたいんだろう? 彼らは」
私怨しえんによるものか、アストル先生への示威行為じいこういか。もしくは、その両方でしょうか」
「そのどちらでもない可能性もある。何せ、モーディアは『穢結石インピュアリティ』精製の本場だからな」

 人間を汚染し『悪性変異マリグナント』へと変貌へんぼうさせる瘴気ミアズマ
 それを高濃度に凝縮ぎょうしゅくして精製した『穢結石インピュアリティ』。
 どちらもこの世界にあってはならない脅威きょういだが、『トゥルーマンズ』はそこから生まれ、この世界を変えていこうという☆1ばかりの過激な思想集団だ。
 そして、その中には『穢結石インピュアリティ』を生み出す力を持つ〝魔人まじん〟オルゾーなる少年がいた。
 モーディアの作り出した人造魔王――その成功例。
 彼が『穢結石インピュアリティ』を生み出すために必要なモノが何かはわからないが、モーディア皇国にはきっとそのリソースがたくさんあるに違いない。

「考えていたら頭が痛くなってきた」
「ヴィクトール王にもすでに伝えております。一人で抱え込まないようにと言伝ことづてをいただいていますよ」

 グレイバルトの言葉を受けて、それまで両隣りょうどなりでじっと黙っていた二人の妻――ミントとユユが、同時に俺の腕を抱く。

「そうよ、アストル。アタシ達だっているんだからね!」
「ん。みんなで、考えよう」

 二人のぬくもりに少しばかりいやされつつも、俺は苦笑しながら返す。

「わかっているよ。俺一人の手に負えるなんて思っちゃいないさ。ただ、俺にしかできないこともきっとある」
「こちらでも打てる手は打ちます。アストル先生もあまり根を詰めすぎないようにしてください」
「ああ。頼りにしているよ、グレイバルト」

 頷く俺の前でグレイバルトの姿がにじみ、ドアを閉める小さな音と共にその気配は完全に消えた。
 相変わらずの凄技すごわざだ。どんな魔法でだって、グレイバルトの真似はできやしないだろう。

「あれから一ヵ月。どうにも出遅れている感があるな……」
「仕方ないわよ。向こうには集団で転移できる能力者がいるんでしょ?」

 俺のつぶやきに、ミントが反応した。

「ああ、確か〝百歩移ひゃっぽい〟のブリトニー、だったかな」

 どこか享楽的きょうらくてき雰囲気ふんいきまとわせた年端としはもいかぬ少女に見えたが、彼女の力も厄介だ。
『トゥルーマンズ』の神出鬼没性は、おそらく彼女の力によるものだろう。
 国境線を封鎖するグランゾル侯爵こうしゃくの監視を易々と突破してモーディア本国に移動するあたり、かなり高性能で汎用性が高い力と思われる。
『トゥルーマンズ』というかたよった思想集団であるがゆえに、いきあたりばったりな運用がなされているようだが、あれを奇襲や撤退戦で有効活用されると、かなりの損害を覚悟しなければならない。

「こっちも、できれば、いいんだけど、ね?」
「できないことはないがね」

 ユユの言葉に応えて、小さな煙をぽんと上げながら、机の上に使い魔のナナシが現れた。
 まるで自分のアイデアのように言っているが、俺が【神威しんい】を会得して以来、二人で検証を重ねていたことだ。
 何せ、今の俺は半分神様である。
 小規模ならば、世界のことわりにだって手を加えることができる。
 そして、おそらく――〝百歩移〟のブリトニーの力にしても、その源は『はじまりの混沌アルコーン』たる『青白き不死者王ノーライフキング』から下賜かしされたものに違いない。

「できるの!? アタシ達もパッと消えたりできる?」

 驚きをあらわにするミントに、俺は頷いて答える。

「理論上は可能だと思う。〝繋がりリンク〟を形成して、俺と一塊ひとかたまりの存在だと認識されればできるはずだ……今の俺なら」
「【神威】の、力を、借りるのね?」
「ああ。つまり、この世界をゆがめないといけない」

 ユユの問いに、俺はあえて露悪的ろあくてきな言葉を口にする。
 次元の狭間はざまに存在する『過ぎ去りしいつかのあの日アナザー・リグレッティア』で『永遠と終焉の記録者E.E.L.』の〝アール〟から俺が授かった力は、まさに埒外らちがいだ。
 ペルセポネに対抗するという名目で今は許されるかもしれないが、逆の見方をすれば、この世界や……別の世界を侵略できてしまう力に他ならない。
 個人が好き勝手に揮ってよい力の範疇はんちゅうを、確実に超えている。

「アストルが嫌、なら、ユユは、いい」
「んー……アタシも」
「ダメよ、アストル」

 ユユとミントが俺を甘やかす声を、ぴしゃりと打ち消す言葉が響いた。
 それは子供をたしなめる母の声であり、伝説の冒険者の忠告でもあった。

「母さん……」
「使えるものはなんでも使う。それが冒険者って生き方よ? ある物を使わないで仲間を危険にさらすつもり?」
「うっ……」

 生ける伝説たる母ファラムの言葉は重い。
 確かに、その通りだ。
 俺のような☆1が、出し惜しみする余裕などありはしない。
 何せ、相手は終末を呼ぶ神なのだ。

「でも、義母かあさま……アストルは、きっと、なんとかする」
「当たり前よ! 私の息子でユユちゃんの旦那だんなだもの。でもね、最初からカードを伏せておく必要はないわ。蹂躙できるなら蹂躙するに越したことないのよ、『淘汰』なんてものはね」

 そう笑う母からは、妙な説得力がかもされている。
 相変わらず、母の謎は多い。伝説的冒険者にして、戦場の殺戮者さつりくしゃ業火の魔女ブレイズウィッチ〟。
 何故か『淘汰』や異世界に対する造詣ぞうけいも深く、何かを隠しているのは言葉の端々はしばしからもすぐにわかる。
 今回、俺が【神威】を得て、半神半人になったことについても、それほど驚いた様子はない。
 そんな母が、俺に【神威チート】を隠すなと言う。
 これはきっと素直すなおに聞き入れた方がいい忠告に違いない。

「わかったよ。全力でいく」
「それがいいわね。それで、全力をもっときたえた方がいいわ。あなたのその力、まだまだよ?」
「え、あれで!?」

 母の言葉にミントが驚きの声を上げた。
 それに微笑んだ母が、俺達をじっと見る。

「ちょうどいいわ。みんな、稽古けいこをつけてあげる」

 ひりつくように冷えた殺気が、団欒中だんらんちゅうの俺達の居住まいを正させた。


 ◆


 俺達は母の後について、学園都市ウェルスから少しばかり離れた森の奥へと向かう。
 そこで待っていたのは、以前助けた☆1の少年、ベンウッドだった。
 顔つきは少し精悍せいかんになっていて、体も一回り大きくなった気がする。

「アルワース様!」
「ベンウッド! どうしてここに?」
「ファルメリアさんに連れられて、一週間ほどここで生活しています」
「え」

 そんな報告、グレイバルトからも受けていなかったのだが?

「母さんが口止めしたのよ」

 俺の思考を読んだかのように、母が疑問の答えを口にした。

「てっきり、バーグナー領都ガデスでマーヤと暮らしているのかと」
「お願いして、ついてきたんです。妹のマーヤと、彼女の生きる世界を守るために、僕に何ができるかを考えて」

 賢い子供だとは思っていたけど、決断力も半端はんぱではない。
 とはいえ、まさか母についてきているとは。

「それにしたって、どうして森の中で……? 学園都市ウェルスが近いんだから、うちの塔に来るなり、宿をとるなりすればいいのに」

 俺の言葉に、母が首を横に振る。

「この子が思い描く通りに強くなるためには、過酷な環境が必要だったのよ。そう、アストルに並べるくらいになるにはね」
「俺に?」
「ええ、あなたに。世界に――マーヤちゃんに降りかかる火の粉を払うには、あなたと並んで戦えるくらいの力が必要でしょ? 今は、いつどのタイミングで『淘汰』が始まるのかわからない状況だし、ちょっと急ぎ足の荒行って感じね」

 にこにこしているが、こと戦闘において母は異常だ。
 生き方そのものが血と炎にいろどられた母の教育論は、俺の時に発揮はされなかったが……冒険者として並んだことのある今ならわかる。
業火の魔女ブレイズウィッチ〟が口にする〝荒行〟が、ただ事であるはずがない。
 きっと、ひどいことになっているはずだ。

「えーっと、大丈夫なの? ベンウッド君は」

 ミントの言葉に、ベンウッドは頭をいて苦笑する。

「最初はきつかったですけど、マーヤのためですから」
「そうは言っても、ボロボロよ?」
「何度かは生死を彷徨さまよったので、まあ」

 ……やっぱりマズいことになっていた。
 最強にして伝説の冒険者である母の辞書に、〝加減〟という文字があるのか疑問だったが……おそらくないか、たとえあったとしても、決定的に加減を誤っている。
 少なくとも、つい最近まで非力な☆1だった少年が耐えられるような所業ではない。

「さ、それじゃあ四人でかかってらっしゃい」

 母はそう言って、そこらの木から削り出したらしい木製の双剣槍ツインランサーを片手に、俺達を見つめる。
 その立ち姿を見て、膝が少し震える。

「……ッ」

 ただ立っているだけで、なんて圧だ。
 ペルセポネの発する原初的な恐怖とは質が違うものの、恐怖するに充分な重みをもった殺意があふれ出していた。
 これ……稽古、だったよな?

「四人がかりって、さすがにファラムさんでも」

 ミントの言葉に、母がうっすらと笑みを浮かべる。

「あら、私に勝てないようじゃ『淘汰』になんて絶対勝てないわよ?」

 安い挑発とも思える言葉だが、妙な重みがあった。

「いいわ、やる! ファラムさんには、いつか挑んでみたかったもの」

 木の大剣をかつげて、ミントがその目にやる気を宿す。
 言葉こそないものの、隣に立つユユも同じ意見のようで、すでにいくつかの魔法を無詠唱でげているのが見て取れた。

「しかたない。ベンウッドは?」
「僕もやります。今のところ全敗ですから」

 俺が尋ねると、ベンウッドはしっかりと頷いた。

「母さんに勝てたら、俺にも勝てるよ」

 そんな言葉を口にしつつ、俺は塔から持ってきた木の小剣を構えて腰を低くする。
 魔法の小剣オーティアではないので少しばかり不安はあるが、俺の本懐ほんかいは魔法使いで、剣士ではない。
 前衛――ミントとベンウッドを支え、ユユをフォローする中衛だ。

「いつでもいいわよ? かかってらっしゃい」

 母の言葉が終わるか終わらないかのうちに、ユユと二人で牽制けんせいとなる〈魔法の矢エネルギーボルト〉の魔法を放つ。
反響魔法エコラリア】も含めて、その数……五十本。
 ちょっとした魔物なら消し飛んでしまうような数だが、これが牽制にしかならないのは、俺もユユもわかっていた。

「良い感じよ、アストル」

 子供の工作をめているみたいになごやかな言葉と同時に、母の姿が小さな土煙と共にかき消えた。
 グレイバルトのような空気に溶けるといったたぐいのものではない。
 ただ踏み込んだだけだ。それを理解した時には、もう母の姿が目の前にあった。

「でも、甘いわね。あんなにたくさん時間をあげたのに、大魔法を仕込まないなんて。もしかして、母さん……められているのかしら?」
「ん、な……!?」

 驚く俺に、母は笑顔で双剣槍ツインランサーを振り下ろす。
 肩、腰、と衝撃があって、最後に膝が折れた。

「実戦なら、これで終わりよ? アストル」

 地面に倒れ込む俺に、和やかな母の忠告が染みる。
 これでも、ずいぶんと手加減されていたのは明白だ。母なら木製の武器だろうと人くらい切り裂けるに違いないし。

「ぐ……」
「アストル!」
「アストル……!」

 ミントとユユが駆け寄ってくる。
 そんな姉妹妻の首筋にぴたり、ぴたりと連続で刃の部分を触れさせて、母がため息をいた。

「はい、二人ともアウト。もう……戦場で冷静さを見失っちゃだめよ? ベンウッドを見習いなさい」
「僕はただ動けなかっただけですよ」

 ベンウッドはそんなことを口にするが……なるほど、この場において、最も戦場を意識していたのは彼かもしれない。
 何せ、彼はまだこぶしを構えたままだ。母が気を抜くなりすれば、踏み込んで撃ち抜くという意思をその目に宿している。
 たかが稽古とあなどっていた俺達よりも、ベンウッドはずっと強い。

「どうする? ベンウッド。あなたも討ち死にするかしら?」
「いいえ、降参です」

 そう答えたベンウッドが構えを解くと、母はにこりと笑って、殺気を薄れさせた。

「いいわ。じゃあ少し休憩を挟んで、二回目の訓練にしましょ」

 俺はというと、傷の手当て自体は済んだものの……母との実力差に、少しばかり唖然あぜんとしてしまった。
 自らの不利命運ディスアドバンテージが、俺自身の客観視をさまたげているであろうことは、自覚している。
 さりとて、ここまでやってこられた自分に、少しばかりの自信があったのも事実なのだ。
 だというのに、まさかこれほどまでに差があるとは予想外だった。
 もし、母のような伝説級冒険者や、それに匹敵する実力者が『トゥルーマンズ』側についていたとしたら、俺はすべもなく命をられるということが実感できてしまう。
 おかげで、気が引き締まった。

「はは、はぁー……」
「どうしたの? 打ちどころ悪かった?」

 急に笑ってため息を吐く俺の顔を、ミントが心配そうにのぞむ。

「いいや、失敗したと思って。たかが稽古みたいな侮りを、俺ができるはずなかったと思って」
「うん。今のは、ユユ達全員の、失敗」
「アストルのせいじゃないわよ。アタシだって、前衛を抜かれちゃったんだし」

 ユユとミントのねぎらいに頷きながら、俺は母に目を向ける。

「母さん、次は全力で行くよ」
「本当なら〝次〟なんてないことは覚えておきなさい、アストル。目指すべきは、常に一方的な蹂躙よ」

 さすが〝業火の魔女ブレイズウィッチ〟。
 そうとも、☆1の俺に相手を侮る余地などなく、余裕なんてものは常にないのだ。
 大切な友人であるミレニアを失いかけたあの日を思い出せ。
 俺が〝上手く収めよう〟なんて考え違いをした結果を。
 目的のために、手段を選んでなんていられない。
 結果のために躊躇ちゅうちょなどしていられない。
 そのことを思い出すのに、この敗北は充分な薬になった。

「よし、やろう。母さん、いいかな」
「母さんはいつでもいいわよ」

 立ち上がった俺は、軽く指を振って姉妹妻とベンウッドに強化魔法をばら撒く。
 それと同時に、オーラと【神威】、そして体内の魔力マナをゆっくりと混ぜ込んでいった。

「ミント、撃ち込め。ベンウッドは遊撃。ユユは二人のサポートを」
「アストル、は?」
「俺は……まあ、見ていてくれ」

 ユユに曖昧あいまいな返事をして、体に広がっていく違和感を無理やりに同期させていく。
 あんまり良い方法とは言えないけど、母さんをさせるには、このくらいの無茶はしてみせないとな。

「ナナシ、サポートを頼むよ」

 俺が呼びかけると、ナナシは少し不満そうに応えた。

「おっと、吾輩わがはいは隠れていていいものかと」
「お前ったら……俺の使い魔なんだろ? 人数としてはノーカウントだ」
我が主マスターは、屁理屈をおっしゃる」

 カタカタと頭蓋ずがいを鳴らしながら、使い魔が俺の背後でぬるりと立ち上がる。
 これで、実質五対一。

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