161 / 177
11巻
11-1
しおりを挟む■迫る落日
アルカナの☆の数が人の能力や価値を決定づけるこの世界。
☆1という最低ランクのアルカナを持つしがない魔法使いの俺――アストルは、魔王シリク復活による世界の『淘汰』、通称〝魔王事変〟を阻止したことで、少しばかり有名になってしまった。
〝魔導師〟などという大層な二つ名で呼ばれるだけでなく、アルワース賢爵として貴族にも叙され、いつの間にか☆1の象徴的な存在に祭り上げられていた。
ところが、ロータスという☆1の男がその〝魔導師〟の名を騙り、『トゥルーマンズ』なる反体制組織を率いて各地で☆1解放のための軍事行動を始めたことで、話がややこしくなった。
ロータスをはじめ、組織を構成する中心メンバーは、モーディア皇国の非道な実験の被験者になった☆1達で、彼らはそれぞれに人知を超えた特異な力を持っている。そして彼らの裏で糸を引くのは、『青白き不死者王』ことペルセポネ。レムシリアの創造主にして世界を破滅に追いやる〝真なる淘汰〟である。
世界を分断し、反転させようとする『トゥルーマンズ』の企みを阻止するべく、俺は頼れる仲間達と共に本格的に動き出したのだった。
◆
『トゥルーマンズ』によるドゥルケの町襲撃から一ヵ月。
学園都市ウェルスに戻った俺は、『無色の塔』の一階の執務室で、諜報組織『木菟』の長グレイバルトから状況報告を受けていた。
変装を解いたグレイバルトが、俺の正面に座る。
「それで、『トゥルーマンズ』の動向は?」
「依然、足取りも尻尾も掴みきれておりません。ですが……これを」
俺の質問に、グレイバルトが頷きつつ資料を机に広げた。
「……! 噂は、本当だったんだな」
「はい。モーディア皇国は完全に滅び去りました」
「どう見る?」
「私見と予測の範囲を出ませんが、おそらく『トゥルーマンズ』の仕業だと考えています」
「だろうな。俺も同じ考えだよ。しかし、たった三ヵ月で……あの大国が……」
小さくため息を吐き出して、資料に記載されている事実に目を通していく。
どれもこれも信じがたいものだが……事実として俺の前に『淘汰』たる異界の女神――レディ・ペルセポネが降臨し、蹂躙と終焉の片鱗を見せつけたのだ。
何が起こったって不思議ではない。
「さて、何がしたいんだろう? 彼らは」
「私怨によるものか、アストル先生への示威行為か。もしくは、その両方でしょうか」
「そのどちらでもない可能性もある。何せ、モーディアは『穢結石』精製の本場だからな」
人間を汚染し『悪性変異』へと変貌させる瘴気。
それを高濃度に凝縮して精製した『穢結石』。
どちらもこの世界にあってはならない脅威だが、『トゥルーマンズ』はそこから生まれ、この世界を変えていこうという☆1ばかりの過激な思想集団だ。
そして、その中には『穢結石』を生み出す力を持つ〝魔人〟オルゾーなる少年がいた。
モーディアの作り出した人造魔王――その成功例。
彼が『穢結石』を生み出すために必要なモノが何かはわからないが、モーディア皇国にはきっとそのリソースがたくさんあるに違いない。
「考えていたら頭が痛くなってきた」
「ヴィクトール王にもすでに伝えております。一人で抱え込まないようにと言伝をいただいていますよ」
グレイバルトの言葉を受けて、それまで両隣でじっと黙っていた二人の妻――ミントとユユが、同時に俺の腕を抱く。
「そうよ、アストル。アタシ達だっているんだからね!」
「ん。みんなで、考えよう」
二人のぬくもりに少しばかり癒されつつも、俺は苦笑しながら返す。
「わかっているよ。俺一人の手に負えるなんて思っちゃいないさ。ただ、俺にしかできないこともきっとある」
「こちらでも打てる手は打ちます。アストル先生もあまり根を詰めすぎないようにしてください」
「ああ。頼りにしているよ、グレイバルト」
頷く俺の前でグレイバルトの姿がにじみ、ドアを閉める小さな音と共にその気配は完全に消えた。
相変わらずの凄技だ。どんな魔法でだって、グレイバルトの真似はできやしないだろう。
「あれから一ヵ月。どうにも出遅れている感があるな……」
「仕方ないわよ。向こうには集団で転移できる能力者がいるんでしょ?」
俺の呟きに、ミントが反応した。
「ああ、確か〝百歩移〟のブリトニー、だったかな」
どこか享楽的な雰囲気を纏わせた年端もいかぬ少女に見えたが、彼女の力も厄介だ。
『トゥルーマンズ』の神出鬼没性は、おそらく彼女の力によるものだろう。
国境線を封鎖するグランゾル侯爵の監視を易々と突破してモーディア本国に移動するあたり、かなり高性能で汎用性が高い力と思われる。
『トゥルーマンズ』という偏った思想集団であるが故に、いきあたりばったりな運用がなされているようだが、あれを奇襲や撤退戦で有効活用されると、かなりの損害を覚悟しなければならない。
「こっちも、できれば、いいんだけど、ね?」
「できないことはないがね」
ユユの言葉に応えて、小さな煙をぽんと上げながら、机の上に使い魔のナナシが現れた。
まるで自分のアイデアのように言っているが、俺が【神威】を会得して以来、二人で検証を重ねていたことだ。
何せ、今の俺は半分神様である。
小規模ならば、世界の理にだって手を加えることができる。
そして、おそらく――〝百歩移〟のブリトニーの力にしても、その源は『はじまりの混沌』たる『青白き不死者王』から下賜されたものに違いない。
「できるの!? アタシ達もパッと消えたりできる?」
驚きを露わにするミントに、俺は頷いて答える。
「理論上は可能だと思う。〝繋がり〟を形成して、俺と一塊の存在だと認識されればできるはずだ……今の俺なら」
「【神威】の、力を、借りるのね?」
「ああ。つまり、この世界を歪めないといけない」
ユユの問いに、俺はあえて露悪的な言葉を口にする。
次元の狭間に存在する『過ぎ去りしいつかのあの日』で『永遠と終焉の記録者』の〝R〟から俺が授かった力は、まさに埒外だ。
ペルセポネに対抗するという名目で今は許されるかもしれないが、逆の見方をすれば、この世界や……別の世界を侵略できてしまう力に他ならない。
個人が好き勝手に揮ってよい力の範疇を、確実に超えている。
「アストルが嫌、なら、ユユは、いい」
「んー……アタシも」
「ダメよ、アストル」
ユユとミントが俺を甘やかす声を、ぴしゃりと打ち消す言葉が響いた。
それは子供を窘める母の声であり、伝説の冒険者の忠告でもあった。
「母さん……」
「使えるものはなんでも使う。それが冒険者って生き方よ? ある物を使わないで仲間を危険に晒すつもり?」
「うっ……」
生ける伝説たる母ファラムの言葉は重い。
確かに、その通りだ。
俺のような☆1が、出し惜しみする余裕などありはしない。
何せ、相手は終末を呼ぶ神なのだ。
「でも、義母様……アストルは、きっと、なんとかする」
「当たり前よ! 私の息子でユユちゃんの旦那だもの。でもね、最初からカードを伏せておく必要はないわ。蹂躙できるなら蹂躙するに越したことないのよ、『淘汰』なんてものはね」
そう笑う母からは、妙な説得力が醸し出されている。
相変わらず、母の謎は多い。伝説的冒険者にして、戦場の殺戮者〝業火の魔女〟。
何故か『淘汰』や異世界に対する造詣も深く、何かを隠しているのは言葉の端々からもすぐにわかる。
今回、俺が【神威】を得て、半神半人になったことについても、それほど驚いた様子はない。
そんな母が、俺に【神威】を隠すなと言う。
これはきっと素直に聞き入れた方がいい忠告に違いない。
「わかったよ。全力でいく」
「それがいいわね。それで、全力をもっと鍛えた方がいいわ。あなたのその力、まだまだよ?」
「え、あれで!?」
母の言葉にミントが驚きの声を上げた。
それに微笑んだ母が、俺達をじっと見る。
「ちょうどいいわ。みんな、稽古をつけてあげる」
ひりつくように冷えた殺気が、団欒中の俺達の居住まいを正させた。
◆
俺達は母の後について、学園都市から少しばかり離れた森の奥へと向かう。
そこで待っていたのは、以前助けた☆1の少年、ベンウッドだった。
顔つきは少し精悍になっていて、体も一回り大きくなった気がする。
「アルワース様!」
「ベンウッド! どうしてここに?」
「ファルメリアさんに連れられて、一週間ほどここで生活しています」
「え」
そんな報告、グレイバルトからも受けていなかったのだが?
「母さんが口止めしたのよ」
俺の思考を読んだかのように、母が疑問の答えを口にした。
「てっきり、バーグナー領都でマーヤと暮らしているのかと」
「お願いして、ついてきたんです。妹のマーヤと、彼女の生きる世界を守るために、僕に何ができるかを考えて」
賢い子供だとは思っていたけど、決断力も半端ではない。
とはいえ、まさか母についてきているとは。
「それにしたって、どうして森の中で……? 学園都市が近いんだから、うちの塔に来るなり、宿をとるなりすればいいのに」
俺の言葉に、母が首を横に振る。
「この子が思い描く通りに強くなるためには、過酷な環境が必要だったのよ。そう、アストルに並べるくらいになるにはね」
「俺に?」
「ええ、あなたに。世界に――マーヤちゃんに降りかかる火の粉を払うには、あなたと並んで戦えるくらいの力が必要でしょ? 今は、いつどのタイミングで『淘汰』が始まるのかわからない状況だし、ちょっと急ぎ足の荒行って感じね」
にこにこしているが、こと戦闘において母は異常だ。
生き方そのものが血と炎に彩られた母の教育論は、俺の時に発揮はされなかったが……冒険者として並んだことのある今ならわかる。
〝業火の魔女〟が口にする〝荒行〟が、ただ事であるはずがない。
きっと、ひどいことになっているはずだ。
「えーっと、大丈夫なの? ベンウッド君は」
ミントの言葉に、ベンウッドは頭を掻いて苦笑する。
「最初はきつかったですけど、マーヤのためですから」
「そうは言っても、ボロボロよ?」
「何度かは生死を彷徨ったので、まあ」
……やっぱりマズいことになっていた。
最強にして伝説の冒険者である母の辞書に、〝加減〟という文字があるのか疑問だったが……おそらくないか、たとえあったとしても、決定的に加減を誤っている。
少なくとも、つい最近まで非力な☆1だった少年が耐えられるような所業ではない。
「さ、それじゃあ四人でかかってらっしゃい」
母はそう言って、そこらの木から削り出したらしい木製の双剣槍を片手に、俺達を見つめる。
その立ち姿を見て、膝が少し震える。
「……ッ」
ただ立っているだけで、なんて圧だ。
ペルセポネの発する原初的な恐怖とは質が違うものの、恐怖するに充分な重みをもった殺意が溢れ出していた。
これ……稽古、だったよな?
「四人がかりって、さすがにファラムさんでも」
ミントの言葉に、母がうっすらと笑みを浮かべる。
「あら、私に勝てないようじゃ『淘汰』になんて絶対勝てないわよ?」
安い挑発とも思える言葉だが、妙な重みがあった。
「いいわ、やる! ファラムさんには、いつか挑んでみたかったもの」
木の大剣を担ぎ上げて、ミントがその目にやる気を宿す。
言葉こそないものの、隣に立つユユも同じ意見のようで、すでにいくつかの魔法を無詠唱で編み上げているのが見て取れた。
「しかたない。ベンウッドは?」
「僕もやります。今のところ全敗ですから」
俺が尋ねると、ベンウッドはしっかりと頷いた。
「母さんに勝てたら、俺にも勝てるよ」
そんな言葉を口にしつつ、俺は塔から持ってきた木の小剣を構えて腰を低くする。
魔法の小剣ではないので少しばかり不安はあるが、俺の本懐は魔法使いで、剣士ではない。
前衛――ミントとベンウッドを支え、ユユをフォローする中衛だ。
「いつでもいいわよ? かかってらっしゃい」
母の言葉が終わるか終わらないかのうちに、ユユと二人で牽制となる〈魔法の矢〉の魔法を放つ。
【反響魔法】も含めて、その数……五十本。
ちょっとした魔物なら消し飛んでしまうような数だが、これが牽制にしかならないのは、俺もユユもわかっていた。
「良い感じよ、アストル」
子供の工作を褒めているみたいに和やかな言葉と同時に、母の姿が小さな土煙と共にかき消えた。
グレイバルトのような空気に溶けるといった類のものではない。
ただ踏み込んだだけだ。それを理解した時には、もう母の姿が目の前にあった。
「でも、甘いわね。あんなにたくさん時間をあげたのに、大魔法を仕込まないなんて。もしかして、母さん……舐められているのかしら?」
「ん、な……!?」
驚く俺に、母は笑顔で双剣槍を振り下ろす。
肩、腰、と衝撃があって、最後に膝が折れた。
「実戦なら、これで終わりよ? アストル」
地面に倒れ込む俺に、和やかな母の忠告が染みる。
これでも、ずいぶんと手加減されていたのは明白だ。母なら木製の武器だろうと人くらい切り裂けるに違いないし。
「ぐ……」
「アストル!」
「アストル……!」
ミントとユユが駆け寄ってくる。
そんな姉妹妻の首筋にぴたり、ぴたりと連続で刃の部分を触れさせて、母がため息を吐いた。
「はい、二人ともアウト。もう……戦場で冷静さを見失っちゃだめよ? ベンウッドを見習いなさい」
「僕はただ動けなかっただけですよ」
ベンウッドはそんなことを口にするが……なるほど、この場において、最も戦場を意識していたのは彼かもしれない。
何せ、彼はまだ拳を構えたままだ。母が気を抜くなりすれば、踏み込んで撃ち抜くという意思をその目に宿している。
たかが稽古と侮っていた俺達よりも、ベンウッドはずっと強い。
「どうする? ベンウッド。あなたも討ち死にするかしら?」
「いいえ、降参です」
そう答えたベンウッドが構えを解くと、母はにこりと笑って、殺気を薄れさせた。
「いいわ。じゃあ少し休憩を挟んで、二回目の訓練にしましょ」
俺はというと、傷の手当て自体は済んだものの……母との実力差に、少しばかり唖然としてしまった。
自らの不利命運が、俺自身の客観視を妨げているであろうことは、自覚している。
さりとて、ここまでやってこられた自分に、少しばかりの自信があったのも事実なのだ。
だというのに、まさかこれほどまでに差があるとは予想外だった。
もし、母のような伝説級冒険者や、それに匹敵する実力者が『トゥルーマンズ』側についていたとしたら、俺は為す術もなく命を刈り取られるということが実感できてしまう。
おかげで、気が引き締まった。
「はは、はぁー……」
「どうしたの? 打ちどころ悪かった?」
急に笑ってため息を吐く俺の顔を、ミントが心配そうに覗き込む。
「いいや、失敗したと思って。たかが稽古みたいな侮りを、俺ができるはずなかったと思って」
「うん。今のは、ユユ達全員の、失敗」
「アストルのせいじゃないわよ。アタシだって、前衛を抜かれちゃったんだし」
ユユとミントの労いに頷きながら、俺は母に目を向ける。
「母さん、次は全力で行くよ」
「本当なら〝次〟なんてないことは覚えておきなさい、アストル。目指すべきは、常に一方的な蹂躙よ」
さすが〝業火の魔女〟。
そうとも、☆1の俺に相手を侮る余地などなく、余裕なんてものは常にないのだ。
大切な友人であるミレニアを失いかけたあの日を思い出せ。
俺が〝上手く収めよう〟なんて考え違いをした結果を。
目的のために、手段を選んでなんていられない。
結果のために躊躇などしていられない。
そのことを思い出すのに、この敗北は充分な薬になった。
「よし、やろう。母さん、いいかな」
「母さんはいつでもいいわよ」
立ち上がった俺は、軽く指を振って姉妹妻とベンウッドに強化魔法をばら撒く。
それと同時に、気と【神威】、そして体内の魔力をゆっくりと混ぜ込んでいった。
「ミント、撃ち込め。ベンウッドは遊撃。ユユは二人のサポートを」
「アストル、は?」
「俺は……まあ、見ていてくれ」
ユユに曖昧な返事をして、体に広がっていく違和感を無理やりに同期させていく。
あんまり良い方法とは言えないけど、母さんを安心させるには、このくらいの無茶はしてみせないとな。
「ナナシ、サポートを頼むよ」
俺が呼びかけると、ナナシは少し不満そうに応えた。
「おっと、吾輩は隠れていていいものかと」
「お前ったら……俺の使い魔なんだろ? 人数としてはノーカウントだ」
「我が主は、屁理屈を仰る」
カタカタと頭蓋を鳴らしながら、使い魔が俺の背後でぬるりと立ち上がる。
これで、実質五対一。
52
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
