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四章:脱走のあとで
16話
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そんな日々が二十日ほど続いた頃、キサはダネルに呼び出された。ダネルの表情はいつもより曇っていた。キサは少し気になったが、張り付いたような表情は崩さなかった。
「税の取り立てに向かった役人から聞いたことだが……お前たちの村は、もぬけの殻になっていたそうだ」
キサは息をのんだ。張り付いたような表情は崩れた。
「村には誰もいなかった。それどころか、村中が破壊されていた。生活の痕跡は何も残っていなかったそうだ」
キサの足はがくがくと震えだした。
「どうして……どうしてそんなことに……これが、滅びの神の怒り? それとも、呪い?」
言い終えると、キサはダネルをにらみつけた。
「何故! 何故あなたは、こんなものに興味を持つの! あなたが来なければ、こんなことにならなかったのよ!」
ダネルはキサを冷たい目で見おろしていた。キサは、やはり、その目の美しさに心引かれた。
「八つ当たりはよせ」
ダネルは冷たく言い放った。
「村人が消えたのは、お前のせいだ。守り人であるお前を失ったから、村人はどこかへ逃げたのだ。違うか?」
(ああ……!)
今度は、全身ががくがくと震えだした。
「伝承によると、お前たちは三百年前、四方に散っていったそうだな。お前たちは恐らく、東に散っていった民の末裔だろう。西と南へ散っていった民は、二百年前に周囲の民と融和し、ヴァーダン国の民として暮らしている。彼らはお前たちが大切にしていた掟を捨て、言葉も捨てた。当然、滅びの神の名など、誰も覚えてはいない」
キサの頭はくらくらしてきた。自分たちの仲間の半数は、とうの昔に、風の民であることを捨てた。自分に課せられたくびきをつけた娘など、そこにはもういない。
「東に散った民であるお前たちのことは、三年前に見つけた。だが、どうしても北に散った民だけは見つからない。しかし、お前たち村人の足跡をたどれば、北に散った民を発見できるかもしれない。お前が何も言わぬなら、北の民を見つけ出し、そやつらから聞けばいい」
「やめて……やめてください……探さないでください……そっとしておいてください!」
キサは懇願した。
「風の民が、火の鳥を呼んで、蛮族を追い払ったなどという話は、でたらめです。そんな噂が流行って、居づらくなったから、草原を離れただけのことです。神の名を呼んでも、何も起こりません。ただ、形式として、その名を引き継いでいるだけです。本当のことを言います。滅びの神の名前を知っているのは私だけです。北に逃げた人々の中にはいません」
キサは、三年ぶりに物語を作ることにした。目を伏せ、小さく息を吸った。
「滅びの神の名を知っているのは、当時風の民を治めていた姉妹の血を引いた娘だけです。北に逃げた人の中に、その姉妹の血を引く者はいないのです」
「嘘をつくな」
ダネルは軽蔑の眼差しでキサを見つめた。
「嘘ではありません! これは、これは……滅びの神の名を引き継ぐ娘だけが知っている話です」
これから自分が語る話は、同胞を貶める話だ。キサは、心の中で彼らに謝罪し、話を続けた。
「三百年ほど前、北に逃げた人々は、旅の疲れからいさかいを起こしました。そのなかで、以前より中の悪かった若者二人が、刃物を持って争いました。風の民を治める娘が仲裁に入りました。しかし、彼らは娘を誤って殺してしまったのです」
麓の人々の間では、争いごとが常にある。キサはそう聞いていた。こんな悲しい出来事など、あってはならないとキサは思っていた。けれど、ダネルは表情も変えずに聞いていた。彼にとっては何ということもない話なのだろう。
「彼らは、やがて、東に散った民と出会いました。その中には彼らが殺した娘と一番仲のよかった妹がいました。彼らは、娘は旅の途中で病死したと嘘をつきました。妹娘は、それが嘘だと見抜きながら、北と東の民の間でいさかいが起こらぬようにするため、その嘘を受け容れました。そして、北の民は滅びの神の名を忘れ去りました」
「綺麗事もいいところだな」
ダネルは吐き捨てるように言った。
「だが……民を治める者としては、その冷徹さは必要な素質だ。わかった。その話、信じよう」
「そうですか……!」
キサは顔を輝かせた。
「その代わり、お前を拷問にかける。今ここにいるお前が知っているならば、お前に吐いてもらうしかあるまい。痛い思いをしたくないのなら、今すぐその名を呼べばいい。どうせ何も起こらないのだろう?」
キサの顔から輝きが失せた。キサは唇をぎゅっと噛みしめ、手を握りしめ、動揺を抑えた。キサは顔を上げて、ダネルをじっと見つめ、口を開いた。
「あなたは何故、痛みを知りながら、それを人に与えようとするのです。あなたは何故、あなたを傷つけた人と同じことをするのです」
「何を言う。それが世の常だ」
ダネルは唾棄するように言った。
「たとえ、それが世の常だとしても、私はそれに抗うと決めました。私は自分と同じ苦しみを他の人に与えたりしません。私を苦しめる人がいたとしても、その人と同じことはしません。そんなことをする人には負けません!」
キサの言葉に、ダネルははじめて動揺した様子を見せた。
「何故恐れない。拷問という言葉の意味をわかっていないのか? 腕を折られそうになった恐怖を思い出さないのか? こんなことを、お前のような弱々しい小娘が言えるはずもない。泣いて許しを請うはずだ!」
本当は怖かった。口にすることもおぞましい拷問など、受けたいはずもなかった。手をへし折られそうになったことも、思い出したくもなかった。だけど、キサは、戦うことに決めたのだ。どんな痛みや苦しみを受けたとしても、決して、神の名を口にしないと。
キサは少しの間考えた。何をすれば、この人の心に響くだろうか、と。その答えは浮かばなかったが、自然と、キサは微笑んでいた。
ダネルは息をのんだ。しばらくの間黙りこくったあと、取り繕うように話し始めた。
「まあ、よい。拷問して吐かせるなど、知性のない連中のやることだ。やり方は他にもある。以前も言ったとおり、どんなに気丈でも、お前は所詮、ただの娘なのだ。いずれ折れる。それを証明してやる」
言い終わると、ダネルは、不愉快だからもう戻れ、とキサに言い放った。迎えは誰も来なかったが、キサはおとなしく部屋に戻った。
部屋に戻ったキサは、自分の度胸に感服していた。
「私、あんなに、強かったの……? あの怖い人を、言い負かしたの……?」
しかし、そんないい気分はたちまち消えた。心の奥底から響き渡る声があった。
『嘘つき!』
(え……?)
『神様と戦うなんて大嘘をついて。この、嘘つきキサ! あなたは友達のために逃げた。友達を不幸にする自分を見たくないから逃げた。だけど、あなたがしたことで、友達はどうなったと思う? あなたが逃げたせいで、友達はもっと不幸になったのよ。友達の赤ちゃんは……』
(やめて!)
キサは首を振り、耳を塞いだ。しかし、心の声からは逃げられなかった。
『あなたのしたことは、全くの無駄だった! おとなしく自分の運命を受けて入れていたらよかったのに! あなたは所詮、ただの娘なのよ! あの人の言うとおり、あなたは、いつか折れる』
「やめて!」
キサは大声で叫んだ。
「私は戦うの……自分の運命から……この力を終わりにするために、戦うの!」
キサは自分の胸をぎゅっと握りしめた。
『ねえ、あなた……それは本当に、正しいの?』
「正しいわ。正しいはずよ。だって、誰も、こんな重荷を背負って、生きていきたくないわ」
『ねえ、あなた……あなたは自分だけが、不幸だと思っていない?』
「違う! そんなことを思ってなんかいない!」
キサは先程より大声で叫んだ。それを聞きつけたキサの世話係が部屋に駆け込んできた。
「お嬢さま? いかがなさいました?」
世話係の女は心配そうにキサに尋ねた。
「大丈夫……何でもないわ」
キサは呼吸を整えた。心臓が早鐘のように鳴っていて、なかなか呼吸は整わなかった。
「あなたにお願いがあるの」
キサに声をかけられた女はびっくりした様子を見せた。
「針と糸と……布を持ってきてほしいの」
女はぱっと嬉しそうな顔をした。
「かしこまりました。お嬢さま。今持って参ります」
キサが彼女に何かを頼むのは、今日がはじめてだった。
「税の取り立てに向かった役人から聞いたことだが……お前たちの村は、もぬけの殻になっていたそうだ」
キサは息をのんだ。張り付いたような表情は崩れた。
「村には誰もいなかった。それどころか、村中が破壊されていた。生活の痕跡は何も残っていなかったそうだ」
キサの足はがくがくと震えだした。
「どうして……どうしてそんなことに……これが、滅びの神の怒り? それとも、呪い?」
言い終えると、キサはダネルをにらみつけた。
「何故! 何故あなたは、こんなものに興味を持つの! あなたが来なければ、こんなことにならなかったのよ!」
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「八つ当たりはよせ」
ダネルは冷たく言い放った。
「村人が消えたのは、お前のせいだ。守り人であるお前を失ったから、村人はどこかへ逃げたのだ。違うか?」
(ああ……!)
今度は、全身ががくがくと震えだした。
「伝承によると、お前たちは三百年前、四方に散っていったそうだな。お前たちは恐らく、東に散っていった民の末裔だろう。西と南へ散っていった民は、二百年前に周囲の民と融和し、ヴァーダン国の民として暮らしている。彼らはお前たちが大切にしていた掟を捨て、言葉も捨てた。当然、滅びの神の名など、誰も覚えてはいない」
キサの頭はくらくらしてきた。自分たちの仲間の半数は、とうの昔に、風の民であることを捨てた。自分に課せられたくびきをつけた娘など、そこにはもういない。
「東に散った民であるお前たちのことは、三年前に見つけた。だが、どうしても北に散った民だけは見つからない。しかし、お前たち村人の足跡をたどれば、北に散った民を発見できるかもしれない。お前が何も言わぬなら、北の民を見つけ出し、そやつらから聞けばいい」
「やめて……やめてください……探さないでください……そっとしておいてください!」
キサは懇願した。
「風の民が、火の鳥を呼んで、蛮族を追い払ったなどという話は、でたらめです。そんな噂が流行って、居づらくなったから、草原を離れただけのことです。神の名を呼んでも、何も起こりません。ただ、形式として、その名を引き継いでいるだけです。本当のことを言います。滅びの神の名前を知っているのは私だけです。北に逃げた人々の中にはいません」
キサは、三年ぶりに物語を作ることにした。目を伏せ、小さく息を吸った。
「滅びの神の名を知っているのは、当時風の民を治めていた姉妹の血を引いた娘だけです。北に逃げた人の中に、その姉妹の血を引く者はいないのです」
「嘘をつくな」
ダネルは軽蔑の眼差しでキサを見つめた。
「嘘ではありません! これは、これは……滅びの神の名を引き継ぐ娘だけが知っている話です」
これから自分が語る話は、同胞を貶める話だ。キサは、心の中で彼らに謝罪し、話を続けた。
「三百年ほど前、北に逃げた人々は、旅の疲れからいさかいを起こしました。そのなかで、以前より中の悪かった若者二人が、刃物を持って争いました。風の民を治める娘が仲裁に入りました。しかし、彼らは娘を誤って殺してしまったのです」
麓の人々の間では、争いごとが常にある。キサはそう聞いていた。こんな悲しい出来事など、あってはならないとキサは思っていた。けれど、ダネルは表情も変えずに聞いていた。彼にとっては何ということもない話なのだろう。
「彼らは、やがて、東に散った民と出会いました。その中には彼らが殺した娘と一番仲のよかった妹がいました。彼らは、娘は旅の途中で病死したと嘘をつきました。妹娘は、それが嘘だと見抜きながら、北と東の民の間でいさかいが起こらぬようにするため、その嘘を受け容れました。そして、北の民は滅びの神の名を忘れ去りました」
「綺麗事もいいところだな」
ダネルは吐き捨てるように言った。
「だが……民を治める者としては、その冷徹さは必要な素質だ。わかった。その話、信じよう」
「そうですか……!」
キサは顔を輝かせた。
「その代わり、お前を拷問にかける。今ここにいるお前が知っているならば、お前に吐いてもらうしかあるまい。痛い思いをしたくないのなら、今すぐその名を呼べばいい。どうせ何も起こらないのだろう?」
キサの顔から輝きが失せた。キサは唇をぎゅっと噛みしめ、手を握りしめ、動揺を抑えた。キサは顔を上げて、ダネルをじっと見つめ、口を開いた。
「あなたは何故、痛みを知りながら、それを人に与えようとするのです。あなたは何故、あなたを傷つけた人と同じことをするのです」
「何を言う。それが世の常だ」
ダネルは唾棄するように言った。
「たとえ、それが世の常だとしても、私はそれに抗うと決めました。私は自分と同じ苦しみを他の人に与えたりしません。私を苦しめる人がいたとしても、その人と同じことはしません。そんなことをする人には負けません!」
キサの言葉に、ダネルははじめて動揺した様子を見せた。
「何故恐れない。拷問という言葉の意味をわかっていないのか? 腕を折られそうになった恐怖を思い出さないのか? こんなことを、お前のような弱々しい小娘が言えるはずもない。泣いて許しを請うはずだ!」
本当は怖かった。口にすることもおぞましい拷問など、受けたいはずもなかった。手をへし折られそうになったことも、思い出したくもなかった。だけど、キサは、戦うことに決めたのだ。どんな痛みや苦しみを受けたとしても、決して、神の名を口にしないと。
キサは少しの間考えた。何をすれば、この人の心に響くだろうか、と。その答えは浮かばなかったが、自然と、キサは微笑んでいた。
ダネルは息をのんだ。しばらくの間黙りこくったあと、取り繕うように話し始めた。
「まあ、よい。拷問して吐かせるなど、知性のない連中のやることだ。やり方は他にもある。以前も言ったとおり、どんなに気丈でも、お前は所詮、ただの娘なのだ。いずれ折れる。それを証明してやる」
言い終わると、ダネルは、不愉快だからもう戻れ、とキサに言い放った。迎えは誰も来なかったが、キサはおとなしく部屋に戻った。
部屋に戻ったキサは、自分の度胸に感服していた。
「私、あんなに、強かったの……? あの怖い人を、言い負かしたの……?」
しかし、そんないい気分はたちまち消えた。心の奥底から響き渡る声があった。
『嘘つき!』
(え……?)
『神様と戦うなんて大嘘をついて。この、嘘つきキサ! あなたは友達のために逃げた。友達を不幸にする自分を見たくないから逃げた。だけど、あなたがしたことで、友達はどうなったと思う? あなたが逃げたせいで、友達はもっと不幸になったのよ。友達の赤ちゃんは……』
(やめて!)
キサは首を振り、耳を塞いだ。しかし、心の声からは逃げられなかった。
『あなたのしたことは、全くの無駄だった! おとなしく自分の運命を受けて入れていたらよかったのに! あなたは所詮、ただの娘なのよ! あの人の言うとおり、あなたは、いつか折れる』
「やめて!」
キサは大声で叫んだ。
「私は戦うの……自分の運命から……この力を終わりにするために、戦うの!」
キサは自分の胸をぎゅっと握りしめた。
『ねえ、あなた……それは本当に、正しいの?』
「正しいわ。正しいはずよ。だって、誰も、こんな重荷を背負って、生きていきたくないわ」
『ねえ、あなた……あなたは自分だけが、不幸だと思っていない?』
「違う! そんなことを思ってなんかいない!」
キサは先程より大声で叫んだ。それを聞きつけたキサの世話係が部屋に駆け込んできた。
「お嬢さま? いかがなさいました?」
世話係の女は心配そうにキサに尋ねた。
「大丈夫……何でもないわ」
キサは呼吸を整えた。心臓が早鐘のように鳴っていて、なかなか呼吸は整わなかった。
「あなたにお願いがあるの」
キサに声をかけられた女はびっくりした様子を見せた。
「針と糸と……布を持ってきてほしいの」
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