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ダメなご主人様は卒業です!
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メイドとしてもっとご主人様のことを知らなければならない。そう考えた幸太郎は一日中、時嗣の事を観察することにした。朝七時起床。部屋に付属されてるユニットバスで朝の身支度と朝食。八時から十二時。ネトゲ。途中で昼食を取る。十三時から十八時。通信教育。途中で度々ソシャゲを開く。十九時。夕食。食べ終わり次第動画サイトを見ながらソシャゲの周回。二十時から二十四時。掲示板でレスバ。並行してSNS。二十五時。就寝。
「ご主人様‼」
「な、なに………⁉」
「何じゃないですよ完璧に毎日がニートのそれじゃないですか!」
「勉強してるからニートじゃないもん‼」
「最初はみんなそう言うんですよ‼ まだお若いのにこんなダメ人間の素質が……」
完全にメイドをする前の幸太郎より終わっていた。いや、幸太郎はソシャゲやネトゲの代わりにパチンコや競馬に行っていたのでインドアかアウトドアかの違いでしかないのだが、まだ若い未来のある少年がこんなことではいけない。
行き着く先はこうなるぞ、いいのかメイドで。
まるでかつての自分を見ている様な錯覚に陥るが、自分が中学生、高校生の時はまだここまでではなかった。やはり友人がいたことが大きいだろうが、学校という小さな社会に無理やり押し込められていたからもある。時嗣にはそれがないので、余計に自由なタイムスケジュールになってしまうのだ。
「こんな生活では一気にダメ人間になってしまいます! やっぱりダメです。外に出ましょう!」
「いーやーだー! ここが一番安全なんだよ!」
「そんな事は百も承知です! ですが貴方様のメイドとしてこの生活は見過ごせません! 今日は外に出ますよ!」
嫌がる時嗣を俵抱きして部屋の外へ出ると、ちょうど通りかかったのか、七香と目があった。
「あら~~めずらしいわねぇ」
「ひっ……」
明らかに怖がる時嗣を抱っこに持ち替え女達を見せない様にしてやる。軽いし小さいから問題はないが、メイド服の男に抱っこされる男子中学生はそこそこ滑稽だ。
(昨日見た限りではモニター越しでは大丈夫っぽかったんだけどな)
このメイドが時嗣のトラウマの原因か。腕の中でぷるぷる震える時嗣を抱きかかえながら階段を降る。二人はニコニコしながらそれに続いた。
「ついてこないでください」
「わたしも、ほうこうがいっしょなのよ~。きょうは、ふたりでなにするの?」
「天気が良いので庭の散策です。日課にしないとご主人様は外にすら出ないので」
七香から離れて外に出ると時嗣はあからさまにホッとした。
「ご主人様、全ての女があんな変態なわけではありません。ご主人様に必要なのはネトゲでもレスバでも無く同年代の女との触れ合いです」
「……他の女の子はあんなじゃないの?」
「そうです。学校は男子校だったんですか?」
「ううん。でも昔から女の子が苦手で……関わり合いなかった。すぐ追いかけてくるし、知らないのに呼び出してくるから怖くて。それで……行かなくなった。部屋の外にも出たくなかったし……」
改めて時嗣の容姿を見ると、小柄だが世間一般的な可愛らしい系イケメンで需要はかなりありそうだ。これはモテるだろうな、と言うのが感想。それから無垢そうなのが不審者受けするだろうなと言うのも感想。
「それはご主人様がかっこいいからですよ。いつか普通の反応で返してくれる女の子も現れます」
「……僕、かっこいい?」
「はい、ご主人様はかっこいいですよ」
庭のベンチに下ろしてやると「そっか……」と時嗣は顔を赤くした。かわいいところもあるじゃないか。
「ご主人様、人付き合いに慣れる為にまた学校に行ってみたらいかがでしょう?」
「学校?」
「世間には色々な人がいます。七香さんのような不審者から、何も知らない普通の人まで。色々な人と出会うのはきっと、ご主人様の今後の糧になりますよ」
「色々な人……」
「夜中にレスバばっかりしてるのも寂しいからでしょう?」
「なっ」
図星だろうな。
「友達が出来ればさみしいのも無くなります。それに、こんな館の中で大事な青春を終えるなんてもったいないです。漫画のようにとは行かないですけど、学校生活って結構楽しいんですよ?」
「でも、いきなり行くのって怖いし……」
「そうですねえ……」
季節は春。そして入学には間に合わない5月。
季節外れの転校生として注目を浴びるにはいささか顔が良すぎる。うまく馴染めずにまたひきこもりに逆戻りまである。
「ご主人様は今は中学生ですか? それとも高校生ですか?」
「高校二年生……」
見た目より歳を重ねていたことに驚いたが、それなら好都合、幸太郎にはいい案があった。
「でしたらフリースクールはいかがでしょう?」
「フリースクール?」
「はい。公式な学校ではありませんが、出席日数として認めてくれるところもあるみたいですよ。まずはそこに通って、少ない日数から人馴れしてみたらどうでしょうか?」
「……怖い」
「大丈夫ですよ。お金持ちだけがいる学校じゃありませんから、みんなクセは多少あってもここよりは全然まともな人ばかりです。合わなければやめればいいだけですし、ね?」
「…………うん。幸太郎がそう言うなら……」
よし、これでうまく行けばひきこもりを脱出出来る。あとは現地で好きな人でもできてくれればこのメイド服からおさらばだ。
「そうと決まれば早速! 旦那様に報告に行きましょう!」
「え⁉」
幸太郎は時嗣の手を引くと、旦那様の部屋へと駆けて行った。今日彼が館にいるのは知っている。時嗣の気が変わる前に既成事実を作らなければ。
「旦那様! 失礼します!」
ドアをノックして返答と共に開ける。
旦那様は机で事務作業のようなものをしているようで、幸太郎と時嗣の姿を見ると、一旦手を止めて向き合った。
「珍しい、どうかしたか」
「ご主人様がフリースクールに行きたいそうです!」
「待って、どうしても行きたいってわけじゃ……」
後ろであわあわと手を振る時嗣とは反対に旦那様はふむ、と口元に手をやった。
「フリースクールというものはよくわからないが、少人数教室や塾の様なものか?」
「だいたいそんな感じです。公的な学校ではありませんが、一部の学校は出席日数がつくのでひきこもりよりはマシかと。それに他人とのふれあいは今後の彼の成長に繋がります」
「櫻木家の名を下げることになるかもしれないが……完全な不登校よりはマシか……。わかった、こちらでだいたいの資料は請求しておこう」
「はいっ!」
「えぇ……」
不安からか時嗣は土壇場になって気乗りしなくなったかもしれないが、そうはさせるか。時嗣には自分の脱メイド服の為に社会復帰してもらわなければいけないのだ。
(それに……、やっぱり楽しい人生を送ってもらいたいしな)
こんな館で一生を終えるのは勿体なさすぎる。時嗣には出来るだけ健やかにまともに育って欲しい……唯一の良心である時嗣に対して、幸太郎はそう思わずにはいられないのであった。
「ご主人様‼」
「な、なに………⁉」
「何じゃないですよ完璧に毎日がニートのそれじゃないですか!」
「勉強してるからニートじゃないもん‼」
「最初はみんなそう言うんですよ‼ まだお若いのにこんなダメ人間の素質が……」
完全にメイドをする前の幸太郎より終わっていた。いや、幸太郎はソシャゲやネトゲの代わりにパチンコや競馬に行っていたのでインドアかアウトドアかの違いでしかないのだが、まだ若い未来のある少年がこんなことではいけない。
行き着く先はこうなるぞ、いいのかメイドで。
まるでかつての自分を見ている様な錯覚に陥るが、自分が中学生、高校生の時はまだここまでではなかった。やはり友人がいたことが大きいだろうが、学校という小さな社会に無理やり押し込められていたからもある。時嗣にはそれがないので、余計に自由なタイムスケジュールになってしまうのだ。
「こんな生活では一気にダメ人間になってしまいます! やっぱりダメです。外に出ましょう!」
「いーやーだー! ここが一番安全なんだよ!」
「そんな事は百も承知です! ですが貴方様のメイドとしてこの生活は見過ごせません! 今日は外に出ますよ!」
嫌がる時嗣を俵抱きして部屋の外へ出ると、ちょうど通りかかったのか、七香と目があった。
「あら~~めずらしいわねぇ」
「ひっ……」
明らかに怖がる時嗣を抱っこに持ち替え女達を見せない様にしてやる。軽いし小さいから問題はないが、メイド服の男に抱っこされる男子中学生はそこそこ滑稽だ。
(昨日見た限りではモニター越しでは大丈夫っぽかったんだけどな)
このメイドが時嗣のトラウマの原因か。腕の中でぷるぷる震える時嗣を抱きかかえながら階段を降る。二人はニコニコしながらそれに続いた。
「ついてこないでください」
「わたしも、ほうこうがいっしょなのよ~。きょうは、ふたりでなにするの?」
「天気が良いので庭の散策です。日課にしないとご主人様は外にすら出ないので」
七香から離れて外に出ると時嗣はあからさまにホッとした。
「ご主人様、全ての女があんな変態なわけではありません。ご主人様に必要なのはネトゲでもレスバでも無く同年代の女との触れ合いです」
「……他の女の子はあんなじゃないの?」
「そうです。学校は男子校だったんですか?」
「ううん。でも昔から女の子が苦手で……関わり合いなかった。すぐ追いかけてくるし、知らないのに呼び出してくるから怖くて。それで……行かなくなった。部屋の外にも出たくなかったし……」
改めて時嗣の容姿を見ると、小柄だが世間一般的な可愛らしい系イケメンで需要はかなりありそうだ。これはモテるだろうな、と言うのが感想。それから無垢そうなのが不審者受けするだろうなと言うのも感想。
「それはご主人様がかっこいいからですよ。いつか普通の反応で返してくれる女の子も現れます」
「……僕、かっこいい?」
「はい、ご主人様はかっこいいですよ」
庭のベンチに下ろしてやると「そっか……」と時嗣は顔を赤くした。かわいいところもあるじゃないか。
「ご主人様、人付き合いに慣れる為にまた学校に行ってみたらいかがでしょう?」
「学校?」
「世間には色々な人がいます。七香さんのような不審者から、何も知らない普通の人まで。色々な人と出会うのはきっと、ご主人様の今後の糧になりますよ」
「色々な人……」
「夜中にレスバばっかりしてるのも寂しいからでしょう?」
「なっ」
図星だろうな。
「友達が出来ればさみしいのも無くなります。それに、こんな館の中で大事な青春を終えるなんてもったいないです。漫画のようにとは行かないですけど、学校生活って結構楽しいんですよ?」
「でも、いきなり行くのって怖いし……」
「そうですねえ……」
季節は春。そして入学には間に合わない5月。
季節外れの転校生として注目を浴びるにはいささか顔が良すぎる。うまく馴染めずにまたひきこもりに逆戻りまである。
「ご主人様は今は中学生ですか? それとも高校生ですか?」
「高校二年生……」
見た目より歳を重ねていたことに驚いたが、それなら好都合、幸太郎にはいい案があった。
「でしたらフリースクールはいかがでしょう?」
「フリースクール?」
「はい。公式な学校ではありませんが、出席日数として認めてくれるところもあるみたいですよ。まずはそこに通って、少ない日数から人馴れしてみたらどうでしょうか?」
「……怖い」
「大丈夫ですよ。お金持ちだけがいる学校じゃありませんから、みんなクセは多少あってもここよりは全然まともな人ばかりです。合わなければやめればいいだけですし、ね?」
「…………うん。幸太郎がそう言うなら……」
よし、これでうまく行けばひきこもりを脱出出来る。あとは現地で好きな人でもできてくれればこのメイド服からおさらばだ。
「そうと決まれば早速! 旦那様に報告に行きましょう!」
「え⁉」
幸太郎は時嗣の手を引くと、旦那様の部屋へと駆けて行った。今日彼が館にいるのは知っている。時嗣の気が変わる前に既成事実を作らなければ。
「旦那様! 失礼します!」
ドアをノックして返答と共に開ける。
旦那様は机で事務作業のようなものをしているようで、幸太郎と時嗣の姿を見ると、一旦手を止めて向き合った。
「珍しい、どうかしたか」
「ご主人様がフリースクールに行きたいそうです!」
「待って、どうしても行きたいってわけじゃ……」
後ろであわあわと手を振る時嗣とは反対に旦那様はふむ、と口元に手をやった。
「フリースクールというものはよくわからないが、少人数教室や塾の様なものか?」
「だいたいそんな感じです。公的な学校ではありませんが、一部の学校は出席日数がつくのでひきこもりよりはマシかと。それに他人とのふれあいは今後の彼の成長に繋がります」
「櫻木家の名を下げることになるかもしれないが……完全な不登校よりはマシか……。わかった、こちらでだいたいの資料は請求しておこう」
「はいっ!」
「えぇ……」
不安からか時嗣は土壇場になって気乗りしなくなったかもしれないが、そうはさせるか。時嗣には自分の脱メイド服の為に社会復帰してもらわなければいけないのだ。
(それに……、やっぱり楽しい人生を送ってもらいたいしな)
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