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17話
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「ねえ、聞いてよ中島くん」
昼休み、食堂でご飯を食べていると高橋さんが話かけてくる。
「来月にテストがあるじゃん?」
「そうだね」
「私、テストできる気がしないよ!」
「こいつは一緒にテスト勉強をしないかって言いたいんだよ」
佐藤くんが高橋さんの言いたいことを代弁してくれた。
「ああ、なるほど」
「そこで、中島くんの家に行って勉強してもいいかな?」
高橋さんは遠慮気味に提案をする。
「別にいいですよ。一緒に勉強しましょう」
「やったー!! ありがとう中島くん」
今日から来月まで勉強会を開くことになった。
■ ■ ■ ■ ■
「ただいまー」
佐藤くんと高橋さんを連れて家に帰るとルナが奥からトコトコと走ってきた。
「・・・・・・おかえり」
「やっほールナちゃん!」
「・・・・・・高橋」
高橋さんの姿を見たルナは僕の後ろへ隠れてしまう。
「お前、怖がられてんぞ朱音」
家に上がりリビングに腰掛けて勉強会が始まった。
「ねえねえ、この問題わかる人いる?」
「これはここをこうすると出来ます」
「本当じゃん! フェリスさん頭いいね」
「いえいえ」
分からない所を教え合う、お互いの得意科目が違うから効率よく勉強が進む。
「中島くんは前回のテストどうだった?」
「僕は平均点くらいだったよ」
「そうなんだ、意外」
今日は夕方くらいまで勉強をして、高橋さんと佐藤くんは帰った。
ルナも学校の宿題を一緒にしていた。
「今から買い出し行くけど一緒に来る?」
「もちろん行きます」
「・・・・・・行く」
ルナとフェリスと一緒に夜ご飯の食材の買い出しにスーパーに向かう。
「フェリスって頭良かったんだね」
「まあ、神獣ですから」
「・・・・・・流石フェリス様」
雑談をしているとあっという間にスーパーに着いた。
「二人は何が食べたい?」
「私はなんでも」
「・・・・・・オムライス」
「ルナはオムライスがいいの?」
「・・・・・・うん」
聞けば真理ちゃんが話していて気になっていたそうだ。
オムライスに必要な食材を購入して家に戻る。
「僕はオムライス作るから二人はお風呂に入ってね」
「「はーい」」
■ ■ ■ ■ ■
「・・・・・・これがオムライス」
「美味しそうですね!」
二人は初めて食べるオムライスに興味津々だ。
「「「いただきます」」」
「・・・・・・美味しい」
「うん。美味しいです!」
オムライスなんて久しぶりに作ったから少し不安だったけど美味しくできてよかったよ。
よほど美味しかったのか一瞬でオムライスを完食した。
「・・・・・・琉太のご飯美味しい」
「美味しいなら良かったよ」
二人が美味しそうに食べるから料理も捗る。
洗い物を終え、お風呂に入る。
「フェリスとルナが来てくれて本当に良かった」
僕は二人が来るまで人が怖くて友達なんて作れなかった。
父さんや母さん、弟と兄は僕に辛く当たった。
僕は出来損ないってずっと言われ続けてきた。
けど、フェリスは僕のためにわざわざ異世界から来てくれた。
今では佐藤くんや高橋さんとも仲良くなれた。
本当にフェリスとルナには感謝の言葉しか出てこない。
お風呂から出て、眠かった僕は一瞬で眠りにつく。
「お前はいらない子だよ! この出来損ない!」
母は僕を蔑んだ。
「お前のことなんて兄だなんて思ったことすらない! この無能!」
弟は僕を嫌悪した。
「さっさとこの家から出ていけ! このクズが!」
兄は僕を見限った。
「お前なんか生まれて来なければ良かったんだ! さっさと居なくなれ!」
父は僕を追放した。
家にいた時は毎日が地獄だった。お風呂にすらたまにしか入らせて貰えなかった。
父親はすぐに僕を殴った。母親も僕を無視した。
何が原因なのか分からなかった。
昔は優しかった兄だったが今では父親と一緒に僕に暴力を振るう。
何故、何故僕ばっかり。そう何度も自問したが答えは出ない。
学校にも僕の居場所は無かった。
虐められていたのだ。お風呂に入っていなくてみすぼらしい格好をしていたから、虐められるに決まっている。
・・・・・・死のう。そう何度も思った、僕に味方は居ないのか。
でも僕が死なずに耐えられていたのはおじいちゃんが居たからだ。
家を閉め出された時にはよく行っていた。
おじいちゃんだけが僕の味方だった。おじいちゃんの家に行くといつも、温かい料理を食べさせてくれた。
そんなおじいちゃんも今はいない。
また僕は一人になるのか? それだけは嫌だ。
僕を一人にしないでくれ・・・・・・。
昼休み、食堂でご飯を食べていると高橋さんが話かけてくる。
「来月にテストがあるじゃん?」
「そうだね」
「私、テストできる気がしないよ!」
「こいつは一緒にテスト勉強をしないかって言いたいんだよ」
佐藤くんが高橋さんの言いたいことを代弁してくれた。
「ああ、なるほど」
「そこで、中島くんの家に行って勉強してもいいかな?」
高橋さんは遠慮気味に提案をする。
「別にいいですよ。一緒に勉強しましょう」
「やったー!! ありがとう中島くん」
今日から来月まで勉強会を開くことになった。
■ ■ ■ ■ ■
「ただいまー」
佐藤くんと高橋さんを連れて家に帰るとルナが奥からトコトコと走ってきた。
「・・・・・・おかえり」
「やっほールナちゃん!」
「・・・・・・高橋」
高橋さんの姿を見たルナは僕の後ろへ隠れてしまう。
「お前、怖がられてんぞ朱音」
家に上がりリビングに腰掛けて勉強会が始まった。
「ねえねえ、この問題わかる人いる?」
「これはここをこうすると出来ます」
「本当じゃん! フェリスさん頭いいね」
「いえいえ」
分からない所を教え合う、お互いの得意科目が違うから効率よく勉強が進む。
「中島くんは前回のテストどうだった?」
「僕は平均点くらいだったよ」
「そうなんだ、意外」
今日は夕方くらいまで勉強をして、高橋さんと佐藤くんは帰った。
ルナも学校の宿題を一緒にしていた。
「今から買い出し行くけど一緒に来る?」
「もちろん行きます」
「・・・・・・行く」
ルナとフェリスと一緒に夜ご飯の食材の買い出しにスーパーに向かう。
「フェリスって頭良かったんだね」
「まあ、神獣ですから」
「・・・・・・流石フェリス様」
雑談をしているとあっという間にスーパーに着いた。
「二人は何が食べたい?」
「私はなんでも」
「・・・・・・オムライス」
「ルナはオムライスがいいの?」
「・・・・・・うん」
聞けば真理ちゃんが話していて気になっていたそうだ。
オムライスに必要な食材を購入して家に戻る。
「僕はオムライス作るから二人はお風呂に入ってね」
「「はーい」」
■ ■ ■ ■ ■
「・・・・・・これがオムライス」
「美味しそうですね!」
二人は初めて食べるオムライスに興味津々だ。
「「「いただきます」」」
「・・・・・・美味しい」
「うん。美味しいです!」
オムライスなんて久しぶりに作ったから少し不安だったけど美味しくできてよかったよ。
よほど美味しかったのか一瞬でオムライスを完食した。
「・・・・・・琉太のご飯美味しい」
「美味しいなら良かったよ」
二人が美味しそうに食べるから料理も捗る。
洗い物を終え、お風呂に入る。
「フェリスとルナが来てくれて本当に良かった」
僕は二人が来るまで人が怖くて友達なんて作れなかった。
父さんや母さん、弟と兄は僕に辛く当たった。
僕は出来損ないってずっと言われ続けてきた。
けど、フェリスは僕のためにわざわざ異世界から来てくれた。
今では佐藤くんや高橋さんとも仲良くなれた。
本当にフェリスとルナには感謝の言葉しか出てこない。
お風呂から出て、眠かった僕は一瞬で眠りにつく。
「お前はいらない子だよ! この出来損ない!」
母は僕を蔑んだ。
「お前のことなんて兄だなんて思ったことすらない! この無能!」
弟は僕を嫌悪した。
「さっさとこの家から出ていけ! このクズが!」
兄は僕を見限った。
「お前なんか生まれて来なければ良かったんだ! さっさと居なくなれ!」
父は僕を追放した。
家にいた時は毎日が地獄だった。お風呂にすらたまにしか入らせて貰えなかった。
父親はすぐに僕を殴った。母親も僕を無視した。
何が原因なのか分からなかった。
昔は優しかった兄だったが今では父親と一緒に僕に暴力を振るう。
何故、何故僕ばっかり。そう何度も自問したが答えは出ない。
学校にも僕の居場所は無かった。
虐められていたのだ。お風呂に入っていなくてみすぼらしい格好をしていたから、虐められるに決まっている。
・・・・・・死のう。そう何度も思った、僕に味方は居ないのか。
でも僕が死なずに耐えられていたのはおじいちゃんが居たからだ。
家を閉め出された時にはよく行っていた。
おじいちゃんだけが僕の味方だった。おじいちゃんの家に行くといつも、温かい料理を食べさせてくれた。
そんなおじいちゃんも今はいない。
また僕は一人になるのか? それだけは嫌だ。
僕を一人にしないでくれ・・・・・・。
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