異世界から来た美少女達はやたらと僕に懐いてる

水戸なっとぅー

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16話

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「ルナが来たがってる?」

フェリスがルナにカラオケに行くことを伝えた所、ルナも行くと言って聞かないらしい。

「私が黙らせましょうか?」

「ダメに決まってるでしょ!?」

フェリスが物騒なことを言うので突っ込む。

「佐藤くん、高橋さん僕の親戚の子のルナちゃんも来たいって言ってるんだけどいいかな?」

ダメ元で聞いてみたが二人は快く許可してくれた。

僕の家の最寄り駅に集合になり、僕とフェリスはルナを連れて最寄り駅に向かう。

「やっほー! その子がルナちゃん?」

ルナは初対面の高橋さんにびっくりして僕の後ろに隠れてしまう。

「・・・・・・よろしく」

「キャー!! 可愛いじゃない!」

高橋さんが僕の後ろにいるルナを抱っこしてクルクル回る。

「・・・・・・あわわわわ」

「あんまり虐めてやるなよ」

そんな高橋さんの暴走を止めたのは佐藤くんだ。

「・・・・・・サトー」

ルナは佐藤くんの後ろに隠れてしまう。

「じゃあ、カラオケに行こっか」

佐藤くんがルナの手を引いてカラオケ店まで案内してくれた。

「ここがカラオケですか・・・・・・」

「あれ、フェリスさんは初めてなの?」

「はい、初めてです」

「じゃあ、楽しまなきゃ!!」

高橋さんはカラオケが好きなようでさっきからテンションが高い。

「歌っていくよ!」

高橋さんはとても歌が上手かった。有名なアニメの曲を熱唱していた。

僕も好きなアニメの曲を歌う。

「中島くん上手いじゃん!」

「高橋さんには負けるけどね」

佐藤くんは洋楽の曲を歌っていた。

「よく英語の歌詞なのに歌えるね」

「まあな」

「フェリスさんは歌わないの?」

「わ、私は曲が分かんないからいいかな」

フェリスはこの世界の曲を知らないから歌えないんだ。

「ルナちゃんは歌う?」

「・・・・・・任せて」

えっ!? ルナはこの世界の曲知っているの!?

ルナが歌ったのは有名アイドルの歌。誰もが知っている名曲だ。

フェリスは珍しく見てわかるような動揺をしていた。

「る、ルナ、いつの間に覚えたのですか?」

「・・・・・・真理ちゃんが教えてくれた」

ピースと腕を前に突き出している。

高橋さんはルナの可愛さにやられてしまったのかルナに頬ずりをしている。

「可愛いわルナちゃん! 私の妹にしたいくらい!」

「・・・・・・遠慮しとく」

ルナは高橋さんの拘束を逃れ、僕の後ろに避難する。

「じゃあ、歌い倒すわよ!!」

僕達はそのまま、夜の九時までカラオケで歌い倒した。

「じゃあ、また明日ね中島くん、フェリスさん!」

「はい! また明日です!」

「・・・・・・またね」

高橋さんと佐藤くんと別れた僕達は時間も時間なので外食をすることにした。

「フェリスとルナは何が食べたい?」

「私はなんでも大丈夫です」

「・・・・・・ラーメン」

「じゃあラーメンにしよっか」」

ラーメンに決まった。ルナは珍しく顔に出して喜んでいる。

駅前にあるラーメンチェーン店に入った僕達は醤油ラーメンを注文した。

「・・・・・・これがラーメン」

「美味しそうですね」

「「「いただきます」」」

ラーメンを一口食べたルナは目を見開き、必死にラーメンをかき込む。

「・・・・・・とても美味しい。感動した」

フェリスも美味しそうに食べている。

ラーメンも食べ終わり、店を後にする。

「美味しかったですね」

「・・・・・・満足満足」

「美味しかったら良かったよ」

こんなに幸せそうにしているのなら、たまには外食もいいよね。
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