僕が僕である為に!

音無闇夫

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しばらく入院になりました。

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あのあと、雫さんは、退院を許してくれない
彰は、脳神経外科で治療を受けていた相変わらず世界は灰色のままだ、ただ違うのは教室からの風景でなく病室からの風景だ脳が極限で処理する。きっとそれは山田も同じなのだろ?過敏に神経を研ぎ澄まし過剰にアドレナリンを分泌させバーサーカーになるそして心臓に負担をかけ過呼吸に、落ちて意識を失い一時的に昏睡状態になるこれが、雫さんの見解だが、アドレナリンの過剰分泌は、薬で抑制出来るが、脳の働きに制限をかける薬だけは、まだ無い。こればかりは、どうすればいいのやら?こんなことなら、あの時に、死んでたらどんだけ楽だったろうな?と、また、黒い自分がでてしまう、気分転換に、病院の屋上で体を動かそうと、病室う抜け出し屋上に、向かった。屋上についた彰は深呼吸をして精神を統一し我流の形の構えを取りゆっくりとした。動きで、形を一つ一つ確認していく、いつの間にか?目の前にいるはずも無い相手しかも複数の敵に囲まれた妄想が、頭に映りこんだ!次第にシャドウスパーリングになっていた。動きが限界を超えてバーサーカーモードに入って更に加速して衝撃波が、雫さんの横を、かすめた。雫さんは「病室に居ないと思ったらここでなにやってるかな?」彰「雫さん?なぜここに?」といいながら意識が薄れて行った、雫さんは、「言わんこっちゃない!過呼吸を起こしているじゃないか?」と抱えて病室に運ばれた。最近昏睡状態の時間が長くなっている脳に酸素の供給が追いついていないのだろう?後、どのくらい生きていられるのだろう?
その前に退院出来るのだろうか?彰はうわ言とで「山田を助けないと、こんなとこで、寝てられない、俺が生きている間に助けなければ、雫さん山田を助けてくれ、あいつは、俺の世界にいちゃいけない奴なんだ!だから、たのむ!」と言いつずけたらしい。あいつは幼馴染なだけなのに何であいつのことを助けて欲しいと願ったのだろうか?自分は、何であいつのことを考えた?分からない?俺は俺であるために、死を受け止めて誰かを残したい、そうねがっても良いじゃないか?闇に染った俺なんかよりあいつが残る方が世のためだサイコパスみたいな俺より全然マシだ。その為に、モルモットでも何にでもなってやる。彰は「雫さん俺は、いつまでここに居ればいいんですか?」雫さんは「明日には退院!と言いたいところだけど来週だな」全国模試には、まだ間に合うか?何の勉強しなくても大学生並の頭脳なだけに、これも異常な脳処理能力のせいか?たぶん、正常なら進学校なんて、言ってなかっただろうし普通高校生と同じか?それ以下だったであろう?良くも悪くもこのへんな病のせいだ。自分の成果では無いのだ、時折山田と刃が見舞いに来てくれるがひまでしょうがない体力を戻るように兎に角基礎体力を戻すしかないか?と病室内で出来るトレーニングを始めた看護師にはリハビリテーションと言う名目で形以外のトレーニングとなれば「筋トレか?」病室前には、警備がいるランニングは昼間にしてと、1日のメニューを作成し雫さんに承諾を得ようとメニューを見せた一応監視付きでの承諾を取り付けたあくまで形をさせない為の監視なのだろう?ランニングとプールは、心肺強化の為筋力アップは、その分補助的なものでしかない。戦闘型が出来ないのは痛いが仕方が無い、脳内で将棋のように戦術のトレーニングにはなるだろう?とあぐらを組み瞑想した。つぶった瞼の裏側に映るは盤上コマでなく敵と自分あいたいする敵をイメージで倒す。
それでも過呼吸を起こすしかし、混濁する意識の時間は短くて済むこれならなんとか雫さんにばれないで済む、これも、全部自分のためだ
常時酸素を、供給出来れば、回復も出来るこれで、俺の、命も少しは、伸びるはずだなら迷う必要無いだろう1%でもあるなら藁をも掴む気持ちで手を伸ばすしかないんだ。手を伸ばせ細い糸を掴め、手繰り寄せる。手繰り寄せるんだ!暗い深い闇の中だろうが手を伸ばせば必ず届くはずなんだ!手を伸ばせ、掴み取れ!その先に何があるか分からないが、今できるすべてを手を伸ばしそれを手繰り寄せて、掴み取るんだ!
ダメならこの命はくれてやるよ。だから頼む!限界を越えろ、限界をっこえろ!はじめてだこんな感覚これが生きたいと願うきもちなのか?それも、悪くは無いなと笑いながら、手を伸ばした。どうせ治せないなら、この力を最大限に生かすのみだ信じろ己を壊せ己の殻を、爆発させろくはつさせろ己の魂を、そこに、勝機がある、だから、終わらせようぜと自分に自分で言い聞かせた!制御できれば、俺の勝ち制御できなければ、俺の負けこの勝負は、俺の勝負だ!
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