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第2章
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○月✖日
蓮と勉強することにした。
この前、親に「学業をおろそかにしないように」と言われて、
テストが散々だったことを思い出した。
明日、蓮が来るから部屋をしっかり掃除した。
最近、七海がからかってくるのが、マジでダルい。
「蓮お兄ちゃんてエッチの時も優しいの?」って、平気な顔して聞いてくる。
言えるか!!
「おうちデートってやつだね」とか言って、にやにやしてたし。
絶対部屋に来るなよって言っといたけど、不安しかない。
明日は勉強するだけだし。
でも、もしかして蓮も「おうちデート」だと思ってたりすんのかな。
やばい、緊張してきた。
○月✖日
蓮に勉強を教えてもらった。
俺ばっか意識して、緊張して恥ずかしい。
何で蓮はあんなに余裕なんだ。
俺は、蓮が触れる度に緊張して。
キスもいつもより深いやつだった。
七海が来なければ、もっと、キスしたのかな。
いつものより、なんか、気持ち良かった気がする。
とりあえず、勉強は来週もお願いした。
蓮の教え方は、難しい言葉もないし、分かりやすかった。
○月✖日
部活は年内で辞めると顧問に言った。
申し訳なさそうだったけど。
顧問が悪いわけじゃないって、ちゃんと伝えた。
○月✖日
もうすぐクリスマスだから、蓮に何かプレゼントをあげたいと思った。
バイトで貯めたお金もあるし。
ネックレスも良いなと思ったけど、調べたら弓道はアクセ禁止で。
付け外すの面倒くさそうだなと思って、行き着いたのがハンカチだった。
色はグレーと、蓮の好きなネイビーにした。
喜んでもらえると良いな。
○月✖日
蓮からプレゼントをもらった。
シルバーのリングがついたネックレス。
「ネックガードの代わりに、これが陽の首を守るから」って言われて。
ちょっと泣きそうになった。
そんなふうに思ってくれたことが嬉しかった。
明日から毎日つけようと思う。
俺があげたハンカチも、喜んでくれてた。よかった。
○月✖日
部活を辞めると、同級生の部員には話していた。
そしたら、年末の大会の後に色紙をもらった。
本当に、短い間しかいられなかったのに。
みんな良い奴で、俺はサッカー部に入って良かったと思った。
辞める理由は「家庭の事情」って伝えてたから、詳しくは聞かれなかった。
もしかしたら……もう、オメガだからって気づかれてたかもしれないけど。
それでも、みんな優しかった。
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