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第五十四話……女王誕生
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一大艦隊戦の趨勢がゲルマー王国軍に傾きかけている頃。
晴信の座乗するケツアルコアトルは異次元の狭間にあった。
特殊な潜望鏡で戦況を見つめる晴信。
「戦況はどうですか?」
ディーが問う。
「良くないね。負けそうだなぁ……」
「じゃあ参戦するしかないね」
「今回はサボりたかったのになぁ……」
晴信は残念そうに頭をかくが、すぐに表情の引き締めにかかった。
「急速浮上だ! 次元断裂砲の用意!」
『了解!』
ケツアルコアトルはゲルマー王国軍の後背に出現。
すぐさまの次元断裂砲の発射により、わずか一撃でゲルマー王国軍の主力艦艇を1000隻余り葬ったのだった。
その過剰なまでの援護射撃により、突如として反ゼノン王国軍は息を吹き返す。
「今だ、反撃だ! 両舷全速!」
「撤退だ! 反転180度!」
攻勢と守勢が一瞬にて切り替わる。
無傷の多数の主力艦をいきなり失ったゲルマー王国軍は大混乱。
歴史上、ほとんど起きなかった規模の逆転劇は、オーバーテクノロジーを積載する一艦によって為されたのだった。
「獲物だらけだ! 者ども掛かれ!」
「おう!」
ゲルマー王国軍の壊滅に乗じて、反ゼノン王を掲げる蛮勇の者どもが勢いづく。
結局、撃破を逃れた王国軍の艦艇は、ほとんどが鹵獲されてしまったのだった。
「者ども! 次は地上戦だ! 宝の山が待ってるぜ!」
「おうよ!」
反ゼノン王連合軍は勢いづく。
王国首都星アレクサンドルを眼下に見定め、まずは衛星軌道上の防衛衛星を粉砕。
順次、降下準備体制にはいったのだった。
☆★☆★☆
惑星アレクサンドル衛星軌道上。
各艦艇は大気圏突入の準備を進めていた。
「第二戦隊降下開始!」
「第六十二戦隊降下準備!」
旗艦タテナシ上で指揮に多忙のザムエル。
この戦の帰趨はとうに決していた。
あとは、どのように振り下ろした拳を治めるかが指揮官の腕の見せ所であった。
だが、反ゼノン連合軍の約半数は貧しい出身の非正規兵。
当然のように、次々と地上で略奪が起こった。
「略奪を辞めさせよ!」
ブリュンヒルデが悲壮な声でザムエルに命じる。
「各部隊へ通達、略奪を辞めよ! 軍規に従え!」
繰り返しザムエルが命令するも、略奪の火の手は止まらない。
惑星アレクサンドルでは、あちこちで火災が発生し、都市部では爆発までおこる惨状になっていた。
首都星アレクサンドルの生活水準は高く、地方出身の貧しい志願兵からすれば、一般家庭の調度品であっても宝の山に映ったのだ。
「もう止められぬ! 我等のとり分がなくなってしまうぞ!」
「そうです、隊長! 我々も略奪に参加すべきです!」
狼藉を止めに入るはずの正規兵までもが、次々に略奪に参加していく。
まさに欲望のドミノ倒しだ。
こうなるとどんな優秀な指揮官であっても止める手段はなかった。
むしろ歴史上、沢山の略奪品を兵卒に配った将の方が、戦には強かったかもしれないが……。
☆★☆★☆
「……」
晴信は、この惨状を衛星軌道上で眺めていた。
略奪は勝った物の正統な権利。
それが、この世界における理である。
晴信の以前の世界の常識は、全くもって通じなかった。
「ディー、王宮はまだ陥落してないよね?」
「うん、あそこに兵力を集中して守っているからね。当分落ちないと思うよ」
ゲルマー王国軍の地上軍は都市部の防御を放棄。
王族や貴族が棲む居住地や、主要な軍施設のみに兵力を集中させていたのだった。
だが、それも長くは続かないだろうと思われた。
制宙権に続き、制空権も反ゼノン王連合軍の手に落ちていたのだ。
「……もう、帰ろうか?」
「うん、こんなとこ見たくないしね」
ディーに促されるように晴信は艦を発進。
一路、準惑星ディーハウスへと戻ったのだった。
☆★☆★☆
反ゼノン王連合軍が、惑星アレクサンドラに降下して七日目の昼。
ついに王宮の防備が破られた。
防備には40台以上の新鋭ゴーレムが守備していたが、宮廷内の財宝目当ての10万を超える勇者たちの突撃は止めようもなかった。
数百年の歴史を刻む寺社の伽藍も焼け落ち、同じ年数を生きたであろう芸術的な王宮建築も無残に破壊された。
高価な骨董品は奪い合いが起き、あちらこちらで同士討ちが起こった。
ゲルマー王国の王宮は三日三晩燃え続け、四日目の朝にようやく静けさが戻ったのだった。
「……ここが王都?」
あまりの悲惨な状況に、王宮に案内されたブリュンヒルデは、力なく肩を震わせた。
彼女は元王族。
昔のきらびやかな王宮の姿が、脳裏の記憶にあったのだ。
「お嬢様。すみませぬ……」
ザムエルが恭しく頭を垂れた。
確かに戦には勝った。
ゼノン王とアンゲラー伯爵の行方はしれないが、王都は陥落したのだ。
勝利……、それはたしかに間違いなかった。
論功行賞の後。
各惑星首班の全会一致の投票により、正式にブリュンヒルデが、次代のゲルマー王国の女王に決まった。
彼女はその後、臨時に修復された王宮のバルコニーで、人々に恒久平和と復興を掲げたスピーチをおこなった。
その放送は、ゲルマー星系全土に広く届けられたのであった。
晴信の座乗するケツアルコアトルは異次元の狭間にあった。
特殊な潜望鏡で戦況を見つめる晴信。
「戦況はどうですか?」
ディーが問う。
「良くないね。負けそうだなぁ……」
「じゃあ参戦するしかないね」
「今回はサボりたかったのになぁ……」
晴信は残念そうに頭をかくが、すぐに表情の引き締めにかかった。
「急速浮上だ! 次元断裂砲の用意!」
『了解!』
ケツアルコアトルはゲルマー王国軍の後背に出現。
すぐさまの次元断裂砲の発射により、わずか一撃でゲルマー王国軍の主力艦艇を1000隻余り葬ったのだった。
その過剰なまでの援護射撃により、突如として反ゼノン王国軍は息を吹き返す。
「今だ、反撃だ! 両舷全速!」
「撤退だ! 反転180度!」
攻勢と守勢が一瞬にて切り替わる。
無傷の多数の主力艦をいきなり失ったゲルマー王国軍は大混乱。
歴史上、ほとんど起きなかった規模の逆転劇は、オーバーテクノロジーを積載する一艦によって為されたのだった。
「獲物だらけだ! 者ども掛かれ!」
「おう!」
ゲルマー王国軍の壊滅に乗じて、反ゼノン王を掲げる蛮勇の者どもが勢いづく。
結局、撃破を逃れた王国軍の艦艇は、ほとんどが鹵獲されてしまったのだった。
「者ども! 次は地上戦だ! 宝の山が待ってるぜ!」
「おうよ!」
反ゼノン王連合軍は勢いづく。
王国首都星アレクサンドルを眼下に見定め、まずは衛星軌道上の防衛衛星を粉砕。
順次、降下準備体制にはいったのだった。
☆★☆★☆
惑星アレクサンドル衛星軌道上。
各艦艇は大気圏突入の準備を進めていた。
「第二戦隊降下開始!」
「第六十二戦隊降下準備!」
旗艦タテナシ上で指揮に多忙のザムエル。
この戦の帰趨はとうに決していた。
あとは、どのように振り下ろした拳を治めるかが指揮官の腕の見せ所であった。
だが、反ゼノン連合軍の約半数は貧しい出身の非正規兵。
当然のように、次々と地上で略奪が起こった。
「略奪を辞めさせよ!」
ブリュンヒルデが悲壮な声でザムエルに命じる。
「各部隊へ通達、略奪を辞めよ! 軍規に従え!」
繰り返しザムエルが命令するも、略奪の火の手は止まらない。
惑星アレクサンドルでは、あちこちで火災が発生し、都市部では爆発までおこる惨状になっていた。
首都星アレクサンドルの生活水準は高く、地方出身の貧しい志願兵からすれば、一般家庭の調度品であっても宝の山に映ったのだ。
「もう止められぬ! 我等のとり分がなくなってしまうぞ!」
「そうです、隊長! 我々も略奪に参加すべきです!」
狼藉を止めに入るはずの正規兵までもが、次々に略奪に参加していく。
まさに欲望のドミノ倒しだ。
こうなるとどんな優秀な指揮官であっても止める手段はなかった。
むしろ歴史上、沢山の略奪品を兵卒に配った将の方が、戦には強かったかもしれないが……。
☆★☆★☆
「……」
晴信は、この惨状を衛星軌道上で眺めていた。
略奪は勝った物の正統な権利。
それが、この世界における理である。
晴信の以前の世界の常識は、全くもって通じなかった。
「ディー、王宮はまだ陥落してないよね?」
「うん、あそこに兵力を集中して守っているからね。当分落ちないと思うよ」
ゲルマー王国軍の地上軍は都市部の防御を放棄。
王族や貴族が棲む居住地や、主要な軍施設のみに兵力を集中させていたのだった。
だが、それも長くは続かないだろうと思われた。
制宙権に続き、制空権も反ゼノン王連合軍の手に落ちていたのだ。
「……もう、帰ろうか?」
「うん、こんなとこ見たくないしね」
ディーに促されるように晴信は艦を発進。
一路、準惑星ディーハウスへと戻ったのだった。
☆★☆★☆
反ゼノン王連合軍が、惑星アレクサンドラに降下して七日目の昼。
ついに王宮の防備が破られた。
防備には40台以上の新鋭ゴーレムが守備していたが、宮廷内の財宝目当ての10万を超える勇者たちの突撃は止めようもなかった。
数百年の歴史を刻む寺社の伽藍も焼け落ち、同じ年数を生きたであろう芸術的な王宮建築も無残に破壊された。
高価な骨董品は奪い合いが起き、あちらこちらで同士討ちが起こった。
ゲルマー王国の王宮は三日三晩燃え続け、四日目の朝にようやく静けさが戻ったのだった。
「……ここが王都?」
あまりの悲惨な状況に、王宮に案内されたブリュンヒルデは、力なく肩を震わせた。
彼女は元王族。
昔のきらびやかな王宮の姿が、脳裏の記憶にあったのだ。
「お嬢様。すみませぬ……」
ザムエルが恭しく頭を垂れた。
確かに戦には勝った。
ゼノン王とアンゲラー伯爵の行方はしれないが、王都は陥落したのだ。
勝利……、それはたしかに間違いなかった。
論功行賞の後。
各惑星首班の全会一致の投票により、正式にブリュンヒルデが、次代のゲルマー王国の女王に決まった。
彼女はその後、臨時に修復された王宮のバルコニーで、人々に恒久平和と復興を掲げたスピーチをおこなった。
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