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四話
1-1
しおりを挟むもう一度、あのテンタクルボールがいた西の森に行ってみようと思い立った。
理由とかはよく判らないが、俺の勘はわりとよくあたる。こういう時、あえて逆らってみたことはない。
アレンにその事を言うと、『じゃあ行っておいで』とあっさり言われた。アレンなら自分も行くと言い出すかと思ったが、どうも違うらしい。あの個体は完全に焼き尽くしてきたから何もないと思うけど、と言われて納得する。既に焼かれた個体には興味がないんだこいつは。
「それよりクロード君は連れて行かなくていいの?」
「お前ならまだしも、クロードは今は連れて行けないだろ」
「僕? 僕は生きた彼らの研究の方が大事だからねぇ。おかげさまで種子もまだまだたくさんある。……でもクロード君は君が心配だから行くって言うと思うけどね。とりあえず一日空けるんだから理由くらい言ってったら?」
確かに、西の森から往復となると丸一日は不在になる。
どう説明しておこうかと思っていたが、このアレンの様子だと俺が言わなくても後で教えてしまうだろう。それなら俺の口から伝えたほうがいい。
観念して俺はクロードの部屋に向かい、明日一日はテンタクルボールの焼け跡を見に行くため不在だと伝えた。
クロードはエメラルド色の目をぱちりと瞬いてから、俺の服を掴んだ。
「俺も一緒に……」
「いや、お前はダメだろ」
「何故?」
「もし種とか苗とか……。いや、俺ひとりの方が小回りが利くしな。これでもそこそこの腕の冒険者なんだぞ。無事に帰ってくるから心配するな、大丈夫だ」
ポンポン、と髪を撫でるとクロードは俯いてしまった。そのまま手に懐くように頭をすりよせてきて、俺の手に手を重ねてくる。
すりすり、と頬をくっつけてきたと思ったら、俺の指をぱくりと銜えてしまった。その目は、完全にヤる気で俺の指をちゅぱちゅぱ吸っている。
ぷくりとした唇はもともと男っぽいのに、そこからチラと覗く赤い舌が壮絶にエロいから困った。フェラするみたいに舐められると下半身に熱が凝ってくる。
「ヴィンセント。明日できないなら、今日はその分しよう」
「ヤリ溜めってことかよ。いやいや待て待て、一応アレンには了承もらって――ッ!」
種のノルマは免除済だ、と言おうとしたのにクロードは俺の前を寛げて、半勃ちの性器を口に含んでしまった。
床に膝立ちになり、はぷはぷと一生懸命口に含んで性器を扱き立てる。形の良い眉を苦しそうに歪めながらも、薄く色づいた唇をいっぱいに開いて俺の性器を飲み込んでいた。えずくように震える喉も、たまにぼこりと膨らむ白い頬も、悩ましげな眉の動きまで、最高にいやらしくて色っぽい。
俺の性器はその痴態だけでもかなり熱を上げていたが、クロードの舌遣いはまだ見よう見まねの域を出ないので射精には至らない。するとクロードは縋るように上目に見つめてきた。
どうしたらいい、と問うような視線に欲が搔き立てられる。開きっぱなしのクロードの口から、唾液が零れ白い喉を伝っていくのが見えた。
ゾクリと背が震えて、欲と共に嗜虐的な感覚が湧き上がってくる。
「そのまま、口開けてな。苦しいかもしれないが……嫌だったら言ってくれ」
「ん、……ふ、ぅ、……っんぐ、っふ、んっ、ンッ」
金髪の流れる頭をそっと引き寄せて、開いた喉奥に性器を押し込む。喉の壁にこつりと亀頭がぶつかるのが判ったが、そのままずぷずぷと抜き差しを始めた。
こっちのペースで抜き差しすると、クロードの方はそうとう苦しいはずだ。でも全く嫌がる様子はなく、従順に口を開いてその喉に俺を受け入れている。
色街の娼婦でもこの無理矢理喉に押し込まれるイラマは嫌がる者が多いのに、こんなに従順でいいんだろうか。
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