触手の苗床にされてた剣士を助けたんだけどエロさが半端ない!

天城

文字の大きさ
51 / 100
六話

1-3

しおりを挟む


「それより、今は王家がクロードくんを見つけてしまったことが問題だよね。今回は主犯が小物だから一旦尻尾切りをするだろうけど、本体が動いてクロード君を確保するとなると面倒かも」
「クロードを確保? ――誰がそんなこと出来るって?」

 俺の声の調子が少し変わったことに気がついたのか、アレンは眉を寄せて茶をすすった。貴族令息とは思えないマナーだ。拗ねたガキかお前は。

「ヴィンセント。穏便に済ませるって選択肢はないのかい」
「そんなの向こうの出方次第だな」
「強引にこようとしたら?」
「――国ひとつ、ぶっ潰す」

 はぁ、とアレンがため息をついた。俺はしれっと茶すすりながら頬杖をつく。こちとらマナーとか知らん冒険者だ、お貴族様の前だろうが知った事か。
 さっき、あのウィトリー家の施設からこの研究所まで根を伸ばす過程で、王都全てを覆うように地下を繋げておいた。これで近郊も含め作物の育ちも管理できるし、水を山から下りてこないよう堰き止めることも出来るし、王都の井戸に毒を仕込むのまでやれちまうんだわ。

 そんな小さな嫌がらせだけでなく、地面から一斉に葉を伸ばした触手で、王都の民も貴族も王族も一瞬で虐殺することが出来る。既に喉元にナイフを突きつけられている状態だと、王家の奴らは気付くのかどうだか。
 と、そんな物騒な事を考えていたら突然ポコッと頭を殴られた。『へっ?』と間抜けな声を上げて目の前のアレンを見遣る。
 今度は俺の頬を両手で摘まんで、グイグイと横に引っ張りはじめた。いてぇ、地味に痛ぇ。

「なんだよ!」
「怒りで我を忘れてるみたいだから思い出させてあげてるんだけど」
「はぁ? ふぉい、やへれ、……んぐぐぐぁ!」

 左右に限界まで引っ張られた頬からパチンと指が外されて、ヒリヒリする頬が俺の顔に戻ってきた。いってーわ。身体が触手になってようがなんだろうが、いてーもんは痛い。アレンはまた深いため息をついて椅子に沈んだ。
 確かに俺はちょっと冷静じゃなかったかもしれない。過去とかテンタクルボールの知識だとかがドッと入ってきたことで、ヴィンセントという人格を若干失いかけていた。俺は別に滅多刺しにされて殺されたヤツじゃないし、元人間だから人間の営みをどうでもいい事とは思わない。
 王都の民を皆殺しにするのは、本意じゃない。……そう、おそらくこっちが俺の思考だ。

「アレン、悪かっ……」
「困るんだよね、国全部が研究対象なんて確かに心躍るけど、王都の貴族で僕だけが生きててもさあ。研究に支障が出るし、死んだ王国になるから発表の場がないし。王家なんて生かさず殺さず維持させるのが一番なんだよ?」
「……」

 全くモンスターマニアなところにかわりはなく、俺を落ち着かせようとした理由もこんなものか。ちょっと感動したのにどうしてくれんだコノヤロウ。
 ってか、王都の民が虐殺される時、自分だけは生き残ると思ってんのか。まあ、正解だけどな。俺は、たぶん身内の冒険者やアレンみたいな顔見知りは、殺せないだろう。どれだけ正気を失っていたとしてもだ。

「ま、後は向こうの出方次第だね。じゃあ僕はやることがあるから、クロードくんの所に戻っててくれる?」
「クロードの?」
「そうだよ。一応護衛必要でしょ? 狙われてるんだし。……それにハイ、種入れる籠」
「……」
「向こうに全部持ってって、それが全部発芽しちゃったから種の在庫が空なんだよね。頑張ってー」

 相変わらずのアレンに部屋を追い出されて、俺は空の籠を手にため息つきながらクロードの元へ向かった。

      ‡

 クロードの部屋に戻ると、丁度チビ達とお楽しみ中だった。
 俺が例の施設で何度も中出ししたせいで種が降りてきてたんだろうな。クロードはベッドでうつ伏せになったまま、触手にアナルを犯されて快楽に悶えている。



しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

愛しの妻は黒の魔王!?

ごいち
BL
「グレウスよ、我が弟を妻として娶るがいい」 ――ある日、平民出身の近衛騎士グレウスは皇帝に呼び出されて、皇弟オルガを妻とするよう命じられる。 皇弟オルガはゾッとするような美貌の持ち主で、貴族の間では『黒の魔王』と怖れられている人物だ。 身分違いの政略結婚に絶望したグレウスだが、いざ結婚してみるとオルガは見事なデレ寄りのツンデレで、しかもその正体は…。 魔法の国アスファロスで、熊のようなマッチョ騎士とツンデレな『魔王』がイチャイチャしたり無双したりするお話です。 表紙は豚子さん(https://twitter.com/M_buibui)に描いていただきました。ありがとうございます! 11/28番外編2本と、終話『なべて世は事もなし』に挿絵をいただいております! ありがとうございます!

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

BL短編まとめ(現) ①

よしゆき
BL
BL短編まとめ。 冒頭にあらすじがあります。

処理中です...