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三人が普段通りバカ話に花を咲かせていると機を図ったようにチャイムが鳴り担任教師が教室の中へと入ってくる。
たちまちおしゃべりに興じていた生徒たちは蜘蛛の子を散らしたように各々の席へと戻っていく。
「んー、今日も僕が何かを言う前にみんな席についてくれるからこのクラスの事は好きですよー」
ほのぼのという言葉を人にしたような中年教師は心から満足といった風にそんな言葉をクラス中に語りかける。
「今日は皆さんにとってビッグニュースがありますよ」
クラス委員の号令に倣っていつも通りの挨拶をクラス全体で行いいつも通りの日常が始まると思った矢先、担任教師のほのぼのとした声で日常とは違う言葉が紡がれた。
途端にクラスの中は蜂の巣をつついたような喧騒に包まれる。
「諒真はビッグニュースってなんだと思うかな?」
始業式の放課後に行った席決めで諒真の隣を引き当てた彩夏は楽しそうな声で諒真に問いかける。
「あの口ぶりからして事件とかじゃなさそうだな。体育のゴリ松が転勤になったとか図書室の蔵書のラインナップが一新されたとかなら俺的には大ニュースだけなんだけどな」
諒真の口からは厳しいことで有名な体育教師への恨み節と個人的な欲望が駄々漏れだった。そんな諒真の様子を心底面白いとでもいうように、
「諒真らしいね。ボクとしては購買と学食のラインナップが一新されるのが喜ばしいかな」
などと彩夏も自身の欲望を口にする。
「はいはい、みなさん静かにしましょうね?」
最初のうちはにこにこと見守っていた担任教師もさすがにまずいと思ったのかクラスの騒ぎをおさめにかかる。
とはいえ、もともと進学校の私立高校で在籍する生徒も真面目なものが多いので教師が声をかければ騒ぎはすぐに収まる。
「はい、そうやってすぐに静かになってくれる皆さんはとても好ましく思いますよ。……そんな皆さんの仲間が一人増えることになりました」
担任教師はクラスのみんなにそう言い放つと自分が入ってきた扉まで歩いていき一人の少女に入室を促した。
少女が担任教師とともに教壇の前までやってくる間、教室の中は再び騒然となった。
もちろん高校の二年生、それも一学期の始業式がつい先週終わったばかりという中途半端すぎる時期に転入生が来るというのが非常に珍しいということにも原因があるだろう。
だが、それよりもなによりも教室の中へと新しくやってきた少女は三十二人という知り合いの一人もいないような集団の前ででも微笑みを絶やさないような可愛らしい少女だということが一番の理由だろう。
「ほう、これはまた中々に可愛らしい子がやってきたね」
「うおー、すげー。好きだー、付き合ってくれー」
諒真の友人二人は各々転入生の感想を口に出していたが、諒真には同じように浮かれることはできなかった。なにしろ新しくやってきた転入生の姿に諒真は見覚えがあったからだ。
「はじめまして、ドイツから転校してきました芦沢咲良と言います。子供のころは日本に住んでいたれっきとした日本人ですので仲良くしてください。周りには日本人しかいないようなところで育ったのでドイツ語はほとんどしゃべれないのでそこは勘弁してください」
諒真にとっては昨日初めて会い、講義と称した戦闘訓練で体中をぼろぼろにしてきたあの少女が目の前に立っていたのだ。
思わず、お前はあの時の……などと往年のラブコメのようなことを口走りそうになった諒真はすり減った精神と疲れ切った肉体すべてを使用して自制する。
クラス替えがあったばかりで教室の中の半分以上が顔見知りか顔さえ知らないような仲なのだ。いきなり奇行に走って変に目立ってもいいことなど一つもない。
そうは思ったものの、普段とは違う自分のすべてを使用して自制しようとする姿は長年の友人である彩夏には相当不振に映ったのだろう。
諒真の方をチラチラと気にしながらもその不審な様子の理由には見当もつかないのかしきりに何か聞きたそうな様子を見せる。
「このクラスの優しい皆さんなら転入生に対しても温かい気持ちで接してくれるとは思いますが、まかりまちがってもいじめを行ったり仲間はずれにしたりしてはいけませんよ」
担任教師は絶対にそんなことはないがとりあえず言わなければならないことは言っておくとでもいった風に生徒たちに注意を促す。
「それと、廊下側に座っている重森君は廊下に机一式があるので教室の中へと運んでくれますか?」
「もっちろんですよ」
「では一番後ろの列に加わるように配置してくださいね。三登君はお隣になるので学校の案内など諸々よろしくお願いしますね」
担任教師はすでに転入生の席の場所を決めていたようでよどみなく説明を終える。
予想外に可愛らしい転入生に気を良くしたのか、はたまた知り合いのいない教室で立ったまま待たせることに気が引けたのか重吾は素早い動きで廊下から机一式を運んでくると諒真の隣へと設置する。
咲良は新しく設置された自分の席に向かうまでクラスの中の生徒へと愛想を振りまきながらゆくっりと歩いてくる。
そして諒真の隣へとやってくると
「はじめまして、今日からよろしくお願いしますね」
と、本当に初対面ならば一目で恋に堕ちそうな満面の笑みを浮かべながら挨拶を行う。
しかし、いくら可愛らしくともその行為が自分のために行ってくれたものでもつい十数時間前に自分自身をズタボロにした人間に対して恋に落ちるのは諒真には到底無理だった。
「ああ、よろしく」
もちろん、いつまでも呆けたままで挨拶の一つも返せなくては担任教師やクラスメイトに無視をしたととられかねないので何とか一言だけ絞り出す。
その後の担任教師は特に話すこともないのか、春休み明けに提出予定のプリントを早く出すようになど簡単な連絡事項を伝えたのちに諒真の方を見ながら
「学年も変わったばかりなので体調には気を付けるように。あと、休む場合にはできるだけ学校の方に連絡をくださいね」
などと注意を伝え教室から去っていった。
すると、待ってましたと言わんばかりにクラス中の人間が諒真の隣。つまりは新しくクラスの仲間になった咲良のもとへと寄ってくる。
流石にクラスのみんなの前で色々詰問するわけにもいかない諒真はさりげなく教室の前の方へと避難していく。
名前に反してチャラい重吾はいの一番にさらに向かっていろいろ質問しているが、彩夏の方は新しくやってきた転入生よりも不審な表情を見せていた諒真の方が気にかかったのか諒真の隣へとやってくる。
「シゲは早速セクハラまがいの質問をしているみたいだけど、諒真の方はあの子とお近づきにならなくてもよいのかい?」
「彩夏の方こそ暴走しているシゲを止めに行かなくてもいいのか? バカ騒ぎをする俺たちのやりすぎを止めるのが彩夏の役目だろう」
「個人的にはその認識は否定したいのだが、おそらくみんなそう思っているんだろうね。まあそれよりも、今は何故だか知らないが転入生を避けているような諒真の方が気にかかるからね」
別に咲良のことを避けているつもりはなかった諒真だったが彩夏の物言いに思わず苦虫をかみつぶした表情をしてしまう。
「いや別に避けているわけじゃないよ。ただ……そう、あれだけ可愛い子だからな傍にいると緊張しちゃうんだよ」
とっさに適当なことを言ってごまかしてみるも、後半部分は若干棒読みになってしまう。
「諒真が女の子の外見を褒めるなんて珍しいこともあるもんだ。……ほら見たことか、今日は朝から諒真が妙なことを口走るから雨が降ってきたじゃないか」
外を見てみれば確かに雨が降ってきているのか窓にはポツリポツリと水滴がつき始めている。
「いやいや、それは俺のせいかぁ?」
「ボクは毎日折り畳み傘を持ってきているけれど、シゲあたりはかなり文句を言いそうではあるね。これで風邪をひいたらリョーマのせいだってね」
「確かにシゲなら言いそうだな」
「だろう」
くだらない内容の無駄話を続けることによって咲良の登場によってこわばっていた諒真の表情も普段通りへと戻っていった。
すると折よくチャイムが鳴り響き咲良の周りに集まっていたクラスメイト達は自分の席へと戻っていく。
自分の席の周りから人がいなくなっていく様子にようやく座れるか、と言わんばかりに諒真と彩夏の二人はそろってホッとする。
いくら真面目な生徒たちとは言っても急に現れた転入生の存在はよほど琴線に触れるのか、チャイムから教師が入ってくるまでのわずかな間にもチラチラと咲良の方を振り向いている生徒がちらほらといる。
そんなクラス内の雰囲気とはうってかわって咲良の方はこの事態を想定していたのか笑顔を浮かべつつ真新しい教科書とノートを用意している。
転入生とはいえ既に教科書などの必要なものは準備済みらしくよくある教科書が届いてないから見せてなどのイベントはない様だ。
諒真としてはわずかでも二人きりで話す機会がないことを残念な気持ち半分、心配なのが半分という面持ちだった。
この学校に転入してきた理由を聞けないのは残念ではあるものの、この学校の授業は周辺の高校と比べてもレベルが高く余程成績の高いものでもなければ転入したての生徒が授業についていくのは至難の業だろう。
しかし、そんな諒真の心中とは逆に当の咲良はクラスの誰よりも真面目にそれ以上に興味津々といったようにひとつひとつの授業を受けていた。
教師の教えている内容をきちんと理解しているのはもちろんのこと、クラス内の人間が一つのことに全員で集中しているこの風景が何よりも楽しいといったような様子だ。
昼休みが始まるまではこの二つの繰り返しで、徐々に人数は減っていくものの短い休み時間の度に咲良の周りには人が溢れかえり授業が始まってからは誰よりも真面目に勉強している咲良の姿が見られた。
たちまちおしゃべりに興じていた生徒たちは蜘蛛の子を散らしたように各々の席へと戻っていく。
「んー、今日も僕が何かを言う前にみんな席についてくれるからこのクラスの事は好きですよー」
ほのぼのという言葉を人にしたような中年教師は心から満足といった風にそんな言葉をクラス中に語りかける。
「今日は皆さんにとってビッグニュースがありますよ」
クラス委員の号令に倣っていつも通りの挨拶をクラス全体で行いいつも通りの日常が始まると思った矢先、担任教師のほのぼのとした声で日常とは違う言葉が紡がれた。
途端にクラスの中は蜂の巣をつついたような喧騒に包まれる。
「諒真はビッグニュースってなんだと思うかな?」
始業式の放課後に行った席決めで諒真の隣を引き当てた彩夏は楽しそうな声で諒真に問いかける。
「あの口ぶりからして事件とかじゃなさそうだな。体育のゴリ松が転勤になったとか図書室の蔵書のラインナップが一新されたとかなら俺的には大ニュースだけなんだけどな」
諒真の口からは厳しいことで有名な体育教師への恨み節と個人的な欲望が駄々漏れだった。そんな諒真の様子を心底面白いとでもいうように、
「諒真らしいね。ボクとしては購買と学食のラインナップが一新されるのが喜ばしいかな」
などと彩夏も自身の欲望を口にする。
「はいはい、みなさん静かにしましょうね?」
最初のうちはにこにこと見守っていた担任教師もさすがにまずいと思ったのかクラスの騒ぎをおさめにかかる。
とはいえ、もともと進学校の私立高校で在籍する生徒も真面目なものが多いので教師が声をかければ騒ぎはすぐに収まる。
「はい、そうやってすぐに静かになってくれる皆さんはとても好ましく思いますよ。……そんな皆さんの仲間が一人増えることになりました」
担任教師はクラスのみんなにそう言い放つと自分が入ってきた扉まで歩いていき一人の少女に入室を促した。
少女が担任教師とともに教壇の前までやってくる間、教室の中は再び騒然となった。
もちろん高校の二年生、それも一学期の始業式がつい先週終わったばかりという中途半端すぎる時期に転入生が来るというのが非常に珍しいということにも原因があるだろう。
だが、それよりもなによりも教室の中へと新しくやってきた少女は三十二人という知り合いの一人もいないような集団の前ででも微笑みを絶やさないような可愛らしい少女だということが一番の理由だろう。
「ほう、これはまた中々に可愛らしい子がやってきたね」
「うおー、すげー。好きだー、付き合ってくれー」
諒真の友人二人は各々転入生の感想を口に出していたが、諒真には同じように浮かれることはできなかった。なにしろ新しくやってきた転入生の姿に諒真は見覚えがあったからだ。
「はじめまして、ドイツから転校してきました芦沢咲良と言います。子供のころは日本に住んでいたれっきとした日本人ですので仲良くしてください。周りには日本人しかいないようなところで育ったのでドイツ語はほとんどしゃべれないのでそこは勘弁してください」
諒真にとっては昨日初めて会い、講義と称した戦闘訓練で体中をぼろぼろにしてきたあの少女が目の前に立っていたのだ。
思わず、お前はあの時の……などと往年のラブコメのようなことを口走りそうになった諒真はすり減った精神と疲れ切った肉体すべてを使用して自制する。
クラス替えがあったばかりで教室の中の半分以上が顔見知りか顔さえ知らないような仲なのだ。いきなり奇行に走って変に目立ってもいいことなど一つもない。
そうは思ったものの、普段とは違う自分のすべてを使用して自制しようとする姿は長年の友人である彩夏には相当不振に映ったのだろう。
諒真の方をチラチラと気にしながらもその不審な様子の理由には見当もつかないのかしきりに何か聞きたそうな様子を見せる。
「このクラスの優しい皆さんなら転入生に対しても温かい気持ちで接してくれるとは思いますが、まかりまちがってもいじめを行ったり仲間はずれにしたりしてはいけませんよ」
担任教師は絶対にそんなことはないがとりあえず言わなければならないことは言っておくとでもいった風に生徒たちに注意を促す。
「それと、廊下側に座っている重森君は廊下に机一式があるので教室の中へと運んでくれますか?」
「もっちろんですよ」
「では一番後ろの列に加わるように配置してくださいね。三登君はお隣になるので学校の案内など諸々よろしくお願いしますね」
担任教師はすでに転入生の席の場所を決めていたようでよどみなく説明を終える。
予想外に可愛らしい転入生に気を良くしたのか、はたまた知り合いのいない教室で立ったまま待たせることに気が引けたのか重吾は素早い動きで廊下から机一式を運んでくると諒真の隣へと設置する。
咲良は新しく設置された自分の席に向かうまでクラスの中の生徒へと愛想を振りまきながらゆくっりと歩いてくる。
そして諒真の隣へとやってくると
「はじめまして、今日からよろしくお願いしますね」
と、本当に初対面ならば一目で恋に堕ちそうな満面の笑みを浮かべながら挨拶を行う。
しかし、いくら可愛らしくともその行為が自分のために行ってくれたものでもつい十数時間前に自分自身をズタボロにした人間に対して恋に落ちるのは諒真には到底無理だった。
「ああ、よろしく」
もちろん、いつまでも呆けたままで挨拶の一つも返せなくては担任教師やクラスメイトに無視をしたととられかねないので何とか一言だけ絞り出す。
その後の担任教師は特に話すこともないのか、春休み明けに提出予定のプリントを早く出すようになど簡単な連絡事項を伝えたのちに諒真の方を見ながら
「学年も変わったばかりなので体調には気を付けるように。あと、休む場合にはできるだけ学校の方に連絡をくださいね」
などと注意を伝え教室から去っていった。
すると、待ってましたと言わんばかりにクラス中の人間が諒真の隣。つまりは新しくクラスの仲間になった咲良のもとへと寄ってくる。
流石にクラスのみんなの前で色々詰問するわけにもいかない諒真はさりげなく教室の前の方へと避難していく。
名前に反してチャラい重吾はいの一番にさらに向かっていろいろ質問しているが、彩夏の方は新しくやってきた転入生よりも不審な表情を見せていた諒真の方が気にかかったのか諒真の隣へとやってくる。
「シゲは早速セクハラまがいの質問をしているみたいだけど、諒真の方はあの子とお近づきにならなくてもよいのかい?」
「彩夏の方こそ暴走しているシゲを止めに行かなくてもいいのか? バカ騒ぎをする俺たちのやりすぎを止めるのが彩夏の役目だろう」
「個人的にはその認識は否定したいのだが、おそらくみんなそう思っているんだろうね。まあそれよりも、今は何故だか知らないが転入生を避けているような諒真の方が気にかかるからね」
別に咲良のことを避けているつもりはなかった諒真だったが彩夏の物言いに思わず苦虫をかみつぶした表情をしてしまう。
「いや別に避けているわけじゃないよ。ただ……そう、あれだけ可愛い子だからな傍にいると緊張しちゃうんだよ」
とっさに適当なことを言ってごまかしてみるも、後半部分は若干棒読みになってしまう。
「諒真が女の子の外見を褒めるなんて珍しいこともあるもんだ。……ほら見たことか、今日は朝から諒真が妙なことを口走るから雨が降ってきたじゃないか」
外を見てみれば確かに雨が降ってきているのか窓にはポツリポツリと水滴がつき始めている。
「いやいや、それは俺のせいかぁ?」
「ボクは毎日折り畳み傘を持ってきているけれど、シゲあたりはかなり文句を言いそうではあるね。これで風邪をひいたらリョーマのせいだってね」
「確かにシゲなら言いそうだな」
「だろう」
くだらない内容の無駄話を続けることによって咲良の登場によってこわばっていた諒真の表情も普段通りへと戻っていった。
すると折よくチャイムが鳴り響き咲良の周りに集まっていたクラスメイト達は自分の席へと戻っていく。
自分の席の周りから人がいなくなっていく様子にようやく座れるか、と言わんばかりに諒真と彩夏の二人はそろってホッとする。
いくら真面目な生徒たちとは言っても急に現れた転入生の存在はよほど琴線に触れるのか、チャイムから教師が入ってくるまでのわずかな間にもチラチラと咲良の方を振り向いている生徒がちらほらといる。
そんなクラス内の雰囲気とはうってかわって咲良の方はこの事態を想定していたのか笑顔を浮かべつつ真新しい教科書とノートを用意している。
転入生とはいえ既に教科書などの必要なものは準備済みらしくよくある教科書が届いてないから見せてなどのイベントはない様だ。
諒真としてはわずかでも二人きりで話す機会がないことを残念な気持ち半分、心配なのが半分という面持ちだった。
この学校に転入してきた理由を聞けないのは残念ではあるものの、この学校の授業は周辺の高校と比べてもレベルが高く余程成績の高いものでもなければ転入したての生徒が授業についていくのは至難の業だろう。
しかし、そんな諒真の心中とは逆に当の咲良はクラスの誰よりも真面目にそれ以上に興味津々といったようにひとつひとつの授業を受けていた。
教師の教えている内容をきちんと理解しているのはもちろんのこと、クラス内の人間が一つのことに全員で集中しているこの風景が何よりも楽しいといったような様子だ。
昼休みが始まるまではこの二つの繰り返しで、徐々に人数は減っていくものの短い休み時間の度に咲良の周りには人が溢れかえり授業が始まってからは誰よりも真面目に勉強している咲良の姿が見られた。
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