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「ええと、三登……さん。お昼を食べられる場所に案内してもらえますか?」
昼休みに入ると同時にそれまで最初の挨拶以来一言も諒真に話しかけなかった咲良が話しかける。
「ちょうどいいじゃないか、ボクたちはろくに話せなかったから学食に案内しようじゃないか」
諒真がどうしたものかと数舜悩んでいる間に彩夏がさも名案といった風に提案してくる。この学校には昼食を買える場所として学食と購買が設置してある。
弁当を持ってくるのも朝に買ってきたものを食べるのも嫌な諒真たちはもっぱら学食で昼食をとっていた。
「え、咲良ちゃんも一緒に飯食うの? ソイツは飯もうまくなるってもんだな」
今日はは豚骨ラーメンにしようかなー、なんて口に出しながらいつものように学食に行こうと諒真たちのそばに寄ってきていた重吾は転入生と昼飯が食べられることに大喜びで賛成した。
「あ、ああ。……じゃあ四人で学食に行こう……か?」
この状況から一緒に飯は食えないなどという度胸もない諒真は疑問形ながらも三人の提案にのって学食への道を歩きはじめる。
「ええと、皆さんのお名前を伺ってもいいですか?」
「そういえば、自己紹介はまだしていなかったね。ボクの名前は渕田彩夏、彩夏と呼んでくれ。そっちの軽いのは重森重吾、フルネームで呼ばれるのを極端に嫌うからシゲと呼んでやってくれ。で、先頭を歩いている不景気面しているのが三登諒真。ボクらは諒真と呼んでいるから、よければそう呼んでやってくれ」
「ありがとうございます、彩夏さん。朝にも自己紹介しましたけれど、芦沢咲良です。苗字でも名前でも気軽に呼んでくださいね」
「ふふ。じゃあ、咲良と呼ばせてもらおうかな」
「……諒真さんもよろしくお願いしますね」
「……ああ。これからよろしく、芦沢さん。」
「オレもオレもー、よろしくね咲良ちゃん」
「はい、シゲさん。ところで、フルネームで呼ばれるのは何が嫌なんですか?」
「それはね、シゲのフルネームは本人の外見と違って重厚でまるでドラマの悪役みたいだからだって、さ」
「だって重吾だよ? こんな軽くて遊び人みたいなオレには似合わないでしょ? アヤちゃんも咲良ちゃんもそう思うでしょ?」
三人の楽しそうな会話の中に諒真は中々入っていくことはできなかった。
それはもちろん昨日の一件で軋む体も原因の一つではあったが、やはり気にかかるのは咲良の意図。
何故この学校に転入してきたのか、何故諒真と同じクラスなのか。そこに理由はあるのか、それともすべては単なる偶然なのか。
しかし、それを聞くには人が多すぎる。量はそこそこ、味もそこそこな学食であるから利用する生徒はあまりいないがそれでも昼飯時ならば券売機に行列ができるほどなのだ。
「諒真さん、諒真さんはお昼何にするんですか? 彩夏さんは月見そばでシゲさんは豚骨ラーメンらしいんですけど」
「えーと、俺は焼き魚定食……かな」
咲良の方はそんな諒真の心境を知ってかか知らずか、
「私は何にしましょうかね?」
などと悩みながら諒真に話しかけてくる。その様子はあまりにも自然で笑顔で諒真をズタボロにしたあの咲良と同一人物とは思えなかった。
どうも諒真以外は麺類にしたのか焼き魚定食をもらって友人たちの姿を探していると、そこにはすでに四人席を確保して料理を目の前にした三人の姿があった。
「先に食ってくれても良かったのに」
三人とも麺類を注文していたことを知った諒真はそう口にするが
「別にそうかかるものでもないだろう。それにもう少し時間がかかるようなら食べ始めようかと言っていたところだったのさ」
「食事はなるべく大勢でとった方が楽しいですからね」
「それに、リョーマがきた時にみんなが飯食ってたら泣くだろ?」
有り難いのかそうでもないのかよくわからない返答をされる。
諒真が席に着くと異口同音にいただきます、と声をかけてそれぞれは自分の昼食をとり始める。
「そういえば、シゲは随分と更にセクハラめいた質問を繰り返していたようだけど大丈夫だったかい?」
いつもであれば話題の中心は授業内容や最近読んだ本、重吾が一方的にまくしたてる最新ヒットチャートや芸能ニュースであるがさすがに今日ばかりは咲良のことが話題に上る。
「はい、お答えできないものが多かったですけど大丈夫でしたよ」
「答えられないものが多かったって、何を聞いたんだ?シゲ」
「べ、別に大したこと聞いてねーよ。スリーサイズやパンツの色を聞くのは基本事項だろ?」
「いや、セクハラだろ」
「紛う事なきセクハラだね」
「あはは」
本当にセクハラめいた質問をしていた重吾に対して非難めいた目線を送る二人と乾いた笑いをあげる咲良。
「今日はいろいろ質問されただろうけど、ボクからもいくつか聞いてもいいかな」
「はい、もちろんですよ彩夏さん。」
「どうしてこんな中途半端な時期に転校してきたんだい? 一週間前に来ていれば始業式に間に合っただろうに」
「本当は始業式に間に合うように引っ越すつもりだったんですけど、むこうの住まいを引き払ったりこっちでの仮住まいでいろいろトラブルがおきまして少し転入が延びてしまったんです」
「なるほどいろいろ苦労があったんだろうね」
トラブルと何が起きたのかは濁した咲良の態度に敏感に気付いたのか彩夏はそれ以上は聞きはしなかった。
「咲良ちゃん、咲良ちゃん。付き合ってる人とかはいるの?」
「シゲのする質問には答えなくていいよ、と言いたいけれどそれはボクも気になるな。どうなんだいい咲良?」
「恋人ってことですか? いませんし、いたこともありませんよ」
咲良ははっきりとした表情でその質問に答える。
「そうなのかい? 咲良は可愛らしいしモテそうなのに」
「……実は私、ドイツにいたころは学校に通っていなくて同年代の人との出会いもなかったんです。周りにいるのは一回りも二回りも違う大人ばかりだったんですよ」
「……それはもしかして悪いことを聞いてしまったかな?」
彩夏が込み入ったことを聞きすぎたと言わんばかりの表情もするも、咲良自身はまったく気にしていないのか
「いえいえ、周りの人は優しかったですし平気ですよ。それに今はこうして皆さんと学校に通えることが本当に楽しいんですよ」
と、口にする。それこそが本心だと言わんばかりに咲良の表情は輝いている。
「なるほど、それであんなに真面目に授業を受けてたのか」
得心が言ったという風に諒真は思わずつぶやく。
「はい、学校で授業を受けるのも小学校以来なので今はとても楽しいんですよ」
「でもでもそれじゃあ、授業についていくの辛いんじゃねーの? 特にうちは進学校だからそれなりにレベルが高いわけだし」
「あ、いえ。勉強自体は家庭教師みたいな人に教えてもらっていたので大丈夫ですよ。」
「家庭教師みたいな人……?」
「正確には家庭教師ではないんですけど、何かと世話を焼いていただいていていろいろ教えてくれていた人がいるんですよ。まあ、常にそばにいたわけではないのでわからないことがあればって感じでしたけど」
「なるほど。常に誰かに教えて貰っていたわけでもないのにウチのレベルについてくるということは今学期の学年一位は厳しそうだね、シゲ。」
「確かに。横から見てた感じ教師の説明に詰まっている様子もなかったから理解力も高そうだしな」
「負けない、負けないよ、咲良ちゃん」
「学年一位はさすがに無理ですよ。……というか、シゲさんってそんなに頭いいんですか?」
「そうさ、シゲはこんなナリをしていても実は試験で一位を取る常連なのさ」
「それは褒めているようで、実は褒めていないねサヤちゃん」
「そうそう、シゲは簡単に女の子をナンパしたり半年に一回は髪の色を変えるような男だけど勉強に限っては頼りになる男なんだよ」
「リョーマのそれに至っては勉強しか取り柄のないチャラいやつってことで確実に悪口だね、いくらオレでも泣くよ?」
豚骨ラーメンの具をすべて食べ終わってから、おいおいと泣きまねを始める重吾。
そんな姿を見て咲良は慰めるべきかどうかおろおろしているが、当の二人は興味を失ったように自分の食事に戻っていく。
昼休みに入ると同時にそれまで最初の挨拶以来一言も諒真に話しかけなかった咲良が話しかける。
「ちょうどいいじゃないか、ボクたちはろくに話せなかったから学食に案内しようじゃないか」
諒真がどうしたものかと数舜悩んでいる間に彩夏がさも名案といった風に提案してくる。この学校には昼食を買える場所として学食と購買が設置してある。
弁当を持ってくるのも朝に買ってきたものを食べるのも嫌な諒真たちはもっぱら学食で昼食をとっていた。
「え、咲良ちゃんも一緒に飯食うの? ソイツは飯もうまくなるってもんだな」
今日はは豚骨ラーメンにしようかなー、なんて口に出しながらいつものように学食に行こうと諒真たちのそばに寄ってきていた重吾は転入生と昼飯が食べられることに大喜びで賛成した。
「あ、ああ。……じゃあ四人で学食に行こう……か?」
この状況から一緒に飯は食えないなどという度胸もない諒真は疑問形ながらも三人の提案にのって学食への道を歩きはじめる。
「ええと、皆さんのお名前を伺ってもいいですか?」
「そういえば、自己紹介はまだしていなかったね。ボクの名前は渕田彩夏、彩夏と呼んでくれ。そっちの軽いのは重森重吾、フルネームで呼ばれるのを極端に嫌うからシゲと呼んでやってくれ。で、先頭を歩いている不景気面しているのが三登諒真。ボクらは諒真と呼んでいるから、よければそう呼んでやってくれ」
「ありがとうございます、彩夏さん。朝にも自己紹介しましたけれど、芦沢咲良です。苗字でも名前でも気軽に呼んでくださいね」
「ふふ。じゃあ、咲良と呼ばせてもらおうかな」
「……諒真さんもよろしくお願いしますね」
「……ああ。これからよろしく、芦沢さん。」
「オレもオレもー、よろしくね咲良ちゃん」
「はい、シゲさん。ところで、フルネームで呼ばれるのは何が嫌なんですか?」
「それはね、シゲのフルネームは本人の外見と違って重厚でまるでドラマの悪役みたいだからだって、さ」
「だって重吾だよ? こんな軽くて遊び人みたいなオレには似合わないでしょ? アヤちゃんも咲良ちゃんもそう思うでしょ?」
三人の楽しそうな会話の中に諒真は中々入っていくことはできなかった。
それはもちろん昨日の一件で軋む体も原因の一つではあったが、やはり気にかかるのは咲良の意図。
何故この学校に転入してきたのか、何故諒真と同じクラスなのか。そこに理由はあるのか、それともすべては単なる偶然なのか。
しかし、それを聞くには人が多すぎる。量はそこそこ、味もそこそこな学食であるから利用する生徒はあまりいないがそれでも昼飯時ならば券売機に行列ができるほどなのだ。
「諒真さん、諒真さんはお昼何にするんですか? 彩夏さんは月見そばでシゲさんは豚骨ラーメンらしいんですけど」
「えーと、俺は焼き魚定食……かな」
咲良の方はそんな諒真の心境を知ってかか知らずか、
「私は何にしましょうかね?」
などと悩みながら諒真に話しかけてくる。その様子はあまりにも自然で笑顔で諒真をズタボロにしたあの咲良と同一人物とは思えなかった。
どうも諒真以外は麺類にしたのか焼き魚定食をもらって友人たちの姿を探していると、そこにはすでに四人席を確保して料理を目の前にした三人の姿があった。
「先に食ってくれても良かったのに」
三人とも麺類を注文していたことを知った諒真はそう口にするが
「別にそうかかるものでもないだろう。それにもう少し時間がかかるようなら食べ始めようかと言っていたところだったのさ」
「食事はなるべく大勢でとった方が楽しいですからね」
「それに、リョーマがきた時にみんなが飯食ってたら泣くだろ?」
有り難いのかそうでもないのかよくわからない返答をされる。
諒真が席に着くと異口同音にいただきます、と声をかけてそれぞれは自分の昼食をとり始める。
「そういえば、シゲは随分と更にセクハラめいた質問を繰り返していたようだけど大丈夫だったかい?」
いつもであれば話題の中心は授業内容や最近読んだ本、重吾が一方的にまくしたてる最新ヒットチャートや芸能ニュースであるがさすがに今日ばかりは咲良のことが話題に上る。
「はい、お答えできないものが多かったですけど大丈夫でしたよ」
「答えられないものが多かったって、何を聞いたんだ?シゲ」
「べ、別に大したこと聞いてねーよ。スリーサイズやパンツの色を聞くのは基本事項だろ?」
「いや、セクハラだろ」
「紛う事なきセクハラだね」
「あはは」
本当にセクハラめいた質問をしていた重吾に対して非難めいた目線を送る二人と乾いた笑いをあげる咲良。
「今日はいろいろ質問されただろうけど、ボクからもいくつか聞いてもいいかな」
「はい、もちろんですよ彩夏さん。」
「どうしてこんな中途半端な時期に転校してきたんだい? 一週間前に来ていれば始業式に間に合っただろうに」
「本当は始業式に間に合うように引っ越すつもりだったんですけど、むこうの住まいを引き払ったりこっちでの仮住まいでいろいろトラブルがおきまして少し転入が延びてしまったんです」
「なるほどいろいろ苦労があったんだろうね」
トラブルと何が起きたのかは濁した咲良の態度に敏感に気付いたのか彩夏はそれ以上は聞きはしなかった。
「咲良ちゃん、咲良ちゃん。付き合ってる人とかはいるの?」
「シゲのする質問には答えなくていいよ、と言いたいけれどそれはボクも気になるな。どうなんだいい咲良?」
「恋人ってことですか? いませんし、いたこともありませんよ」
咲良ははっきりとした表情でその質問に答える。
「そうなのかい? 咲良は可愛らしいしモテそうなのに」
「……実は私、ドイツにいたころは学校に通っていなくて同年代の人との出会いもなかったんです。周りにいるのは一回りも二回りも違う大人ばかりだったんですよ」
「……それはもしかして悪いことを聞いてしまったかな?」
彩夏が込み入ったことを聞きすぎたと言わんばかりの表情もするも、咲良自身はまったく気にしていないのか
「いえいえ、周りの人は優しかったですし平気ですよ。それに今はこうして皆さんと学校に通えることが本当に楽しいんですよ」
と、口にする。それこそが本心だと言わんばかりに咲良の表情は輝いている。
「なるほど、それであんなに真面目に授業を受けてたのか」
得心が言ったという風に諒真は思わずつぶやく。
「はい、学校で授業を受けるのも小学校以来なので今はとても楽しいんですよ」
「でもでもそれじゃあ、授業についていくの辛いんじゃねーの? 特にうちは進学校だからそれなりにレベルが高いわけだし」
「あ、いえ。勉強自体は家庭教師みたいな人に教えてもらっていたので大丈夫ですよ。」
「家庭教師みたいな人……?」
「正確には家庭教師ではないんですけど、何かと世話を焼いていただいていていろいろ教えてくれていた人がいるんですよ。まあ、常にそばにいたわけではないのでわからないことがあればって感じでしたけど」
「なるほど。常に誰かに教えて貰っていたわけでもないのにウチのレベルについてくるということは今学期の学年一位は厳しそうだね、シゲ。」
「確かに。横から見てた感じ教師の説明に詰まっている様子もなかったから理解力も高そうだしな」
「負けない、負けないよ、咲良ちゃん」
「学年一位はさすがに無理ですよ。……というか、シゲさんってそんなに頭いいんですか?」
「そうさ、シゲはこんなナリをしていても実は試験で一位を取る常連なのさ」
「それは褒めているようで、実は褒めていないねサヤちゃん」
「そうそう、シゲは簡単に女の子をナンパしたり半年に一回は髪の色を変えるような男だけど勉強に限っては頼りになる男なんだよ」
「リョーマのそれに至っては勉強しか取り柄のないチャラいやつってことで確実に悪口だね、いくらオレでも泣くよ?」
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