16 / 36
15話
しおりを挟む
期末テストが終わった後、夏休みまでの間の期間が私は好きだ。
やっと勉強から解放されたってことと、三者面談が始まるので短縮授業になることが嬉しい。
「ひなー、放課後ヒマ?今日も部活?」
「うん、そうだよ。なんで?」
5時間目が終わると掃除が始まる。
今週私は教室掃除の当番で、掃き終わったところにせっせと机を戻していると、あかねが話しかけてきた。
「ほんと好きねー。じゃあ明日は?土曜日」
「明日は午前中が練習。午後は空いてるよ」
明日の午後は設備点検で業者の人たちが入るから学校は使えない。って堀田先生が言っていた。
「じゃあ明日のお昼、新大久保行かない?新しいコスメ出てるんだってさー」
「私はいいよ。化粧する機会もないし。てか、あかね先週も行ったんじゃないの?」
「行ったよー。その時に美味しそうな韓国料理の店見つけたんだー。ここなんだけどさ」
あかねがスマホの画面を見せてくる。
最近SNSでもよく見るやつだ。あかねは私の好みをよく知っている。
「えー美味しそう!行こ行こ!」
「まったくあんたはプロレスと食べ物にしか興味ないの?」
ころっと目の色を変えた私を、あかねは腕を組みながら飽きれた顔をしてくる。
「美味しいものはみんなを笑顔にするよね!ご飯食べたら買い物も付き合うって!私は買わないけど見てるのは楽しいもん」
「まぁいいわ。じゃあ明日ね。練習終わったら連絡ちょうだい。あ、さらりんも誘っといて」
さらりん?と首をかしげる私に、あかねは「咲来のことだよー」って言った。
やっと勉強から解放されたってことと、三者面談が始まるので短縮授業になることが嬉しい。
「ひなー、放課後ヒマ?今日も部活?」
「うん、そうだよ。なんで?」
5時間目が終わると掃除が始まる。
今週私は教室掃除の当番で、掃き終わったところにせっせと机を戻していると、あかねが話しかけてきた。
「ほんと好きねー。じゃあ明日は?土曜日」
「明日は午前中が練習。午後は空いてるよ」
明日の午後は設備点検で業者の人たちが入るから学校は使えない。って堀田先生が言っていた。
「じゃあ明日のお昼、新大久保行かない?新しいコスメ出てるんだってさー」
「私はいいよ。化粧する機会もないし。てか、あかね先週も行ったんじゃないの?」
「行ったよー。その時に美味しそうな韓国料理の店見つけたんだー。ここなんだけどさ」
あかねがスマホの画面を見せてくる。
最近SNSでもよく見るやつだ。あかねは私の好みをよく知っている。
「えー美味しそう!行こ行こ!」
「まったくあんたはプロレスと食べ物にしか興味ないの?」
ころっと目の色を変えた私を、あかねは腕を組みながら飽きれた顔をしてくる。
「美味しいものはみんなを笑顔にするよね!ご飯食べたら買い物も付き合うって!私は買わないけど見てるのは楽しいもん」
「まぁいいわ。じゃあ明日ね。練習終わったら連絡ちょうだい。あ、さらりんも誘っといて」
さらりん?と首をかしげる私に、あかねは「咲来のことだよー」って言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる