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夕子の想い
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「ただいま…」
いつも通り誰もいないのに挨拶をして一人暮らしの部屋に帰ってきた夕子は、居間の真ん中の机にコンビニの袋を放り投げた。
夕子の部屋は簡素そのものだ。
8畳ほどの部屋の中心に、冬はこたつにもなるグレーの机と二人掛けの黒い革のソファ。ステンレスのテレビ台に24型の小さなテレビ。
居間に入ってすぐのところにキッチンがあるが、冷蔵庫と電子レンジ以外はあまり使われている感じもしない。
奥には引き戸があり6畳の寝室につながっている。寝室にあるのもベッドと洋服箪笥だけだ。
コンビニの袋を置くと夕子はすぐ居間から玄関の方に引き返して洗面所に入り洗濯機に靴下とハンカチを放り込み、ついでにスラックスも脱いで下着にブラウスだけの楽な恰好になって居間に戻ってきた。
そのままコンビニ袋をがさがさと漁るとソファにあぐらをかき発泡酒の缶を取り出し、呷る。
一気に半分ほど飲んで乱暴に机の上に缶を置くと頭をかいた。
「泣かせるつもりなんかなかった」
『じゃあ、ゆーこちゃんにとって私って何?』
頭の中で江梨香の泣き顔がぐるぐる回る。
夕子はもう一度発泡酒の缶を手に取ると一気に呷った。
白い喉が激しく上下し、すぐに缶は空になる。
「…分かってんだろ。 おまえとアタシは『同類』なんだから」
もう一本コンビニ袋から缶を取り出すとプシッと開けてまた呷る。
夕子は銘柄を確認しなかったが今度は発泡酒ではなくアルコール度数の強いストロング缶だった。
呷った瞬間軽くむせて、そのまま黙り込んでしまう。
「アタシが、エリの友達になれるはずがない」
夕子にとって、江梨香は気になる存在だった。
3年前、この学校に赴任してきたときからずっと。
最初はいつもにこにこふわふわしている江梨香の事を胡散臭いと思っていた。
最初の1~2か月は江梨香の笑顔しか見たことがなかった。見た目の通り苦労知らずで育ってきた女だと思った。
江梨香の印象が一変したのは赴任初年度のレクリエーションだった。
それは、1年生の生徒の引率としてハイキングに参加した時。
あの時は山中のハイキングコースで急に霧が出て方向を見失ってしまった。
点呼を取れば、いつの間にか生徒が一人いない。
慌てた夕子と江梨香は話し合い、ひとまず生徒たちを先に下山させることにした。
『じゃあ~、中南先生。みんなの引率をお願いします~』
言うなり江梨香はコースを逸れて森の中へ消えた。
夕子は下山を江梨香に任せて自分がはぐれた生徒を探しに行くつもりだったので驚いたが、やむを得ず生徒たちを無事に下山させることを優先してハイキングコースを戻った。
麓の駐車場まで生徒たちを送った夕子は後のことを他の教師に任せてすぐに戻ろうとしたが、そこに泥だらけの江梨香がはぐれた生徒をつれてひょっこり戻ってきた。
生徒を養護教諭として一通り診察して問題ないことを確認すると、夕子は江梨香をバスの裏に連れ出した。
『おい、なんで一人で行った? アタシは北村先生にも一緒に戻ってもらうつもりだったんだ』
『だって~、視界がきかない中で生徒を一人にしておくわけにはいかないでしょう~?』
『だから、アタシが行くつもりだった』
『そんなこと、中南先生にさせられないじゃない~?』
『なんでだよ!?』
『えーと、数の問題~?』
『数?』
『そう~。私たちが最優先するのは生徒たちをみんな無事下山させることだったでしょう~? なら、頼りになる中南先生に引率をお願いするのが最適解だと思ったの~』
『最適解?』
『中南先生にお任せすれば少なくともあの時点で最大の人数を無事に下山させられるでしょう~?』
数。 最適解。
江梨香の口から出る言葉は、夕子が思っていたようなふわふわしたものではなかった。
この時の江梨香は迷わず『最大の人数が助かる判断』を選択した。自分の危険を計算に入れずに。
自分よりも他人を優先するのは、優しい江梨香ならおかしなことではないだろう。
だったら『はぐれた生徒が心配で』というような言い方になるはずだ。
江梨香は見た目通りの女性ではない。それがよく分かった。
だからと言って。
『次からは相談してくれ。アタシは北村先生の事も心配した』
そう言った時、江梨香はきょとんとしていた。
レクリエーション以来、江梨香と夕子は仲良くなった。
『あくまで、表向きは』
夕子はそう思っていた。
優しい江梨香とガサツな夕子はいいコンビで、よく組んで生徒の対応をした。
そのうちに、胡散臭いと思っていた江梨香の笑顔を見るとホッとするようになった。
決してお互いのプライベートには踏み込まず、校内のみで協力し、話し、笑う。それがあまりにも楽だった。
しかし、江梨香が自分と『同類』だと思えばそれがうわべだけのものであることは明白で。
たまに、笑顔の裏にある江梨香の本心を知りたいと思うこともある。
だが、そんな時江梨香は夕子を甘やかして、はぐらかしてしまうのだ。
「くそ…」
夕子はストロング缶を一気に呷るとそのまま仰向けにソファに倒れこんだ。
ブラウスがめくれ上がり、おなか周りと下腹に昼間につけたものと同じ火傷の跡がいくつも見える。
夕子はブラウスの中に手を入れ、保健室でつけたばかりの火傷を強く押した。
「…っくぅ」
激痛がはしる。
「今の距離感が一番いいんだ。アタシにも、あいつにも…」
――脳裏に江梨香の笑顔と、泣き顔が同時に浮かぶ。
あいつにも?
本当にそうか?
あいつと同類?
本当にそうか?
あの顔を見ていたらわからなくなった。
夕子は頭の中をぐるぐるにしながらそのまま眠りに落ちてしまう。
――気が付けば、眠っていたはずの夕子は真っ暗な中で一人立っていた。
『おまえってさ、本当に本心見せない女だよな』
『君の事が分からない。僕は精いっぱい、君に向き合ってきたはずだ』
『ふざけんなっ! なら何で付き合った!?』
暗闇の中に今まで付き合ってきた男たちの別れ際の声が響く。
いつだって、結果は同じ。
理由ははっきりしている。
――夕子は、誠実に愛してくれる人に誠実な愛を返す事ができない。
幼い頃ほぼ放置子であった夕子の根底には絶対的な人間不信がある。
愛も恋もすべてがうわべだけ。本心から求めたものなど何一つない。
そして、うわべだけの想いは必ず見抜かれる。
愛したいけれど愛せない。信じられない。わからない。
それが歪であることはよくわかっている。
そんな自分を罰するために夕子はずっと自傷し続けていた。
小さな針や、カッターナイフ、煙草。夕子の体には自らを罰した多くの傷が刻まれている。
だが、ここ3年。その数は明らかに激減していたのだ。
その理由は――。
きんこん。
玄関のチャイムが聞こえ、夕子はぼんやり目を開ける。
「ん…? なんだ…」
2、3時間は眠ってしまっただろうか?
寝起きとアルコールでぼぅっとした状態のままソファから起き上がり玄関に向かう。
いつもの夕子ならばそんな迂闊なことはしない。
ふらふらと夕子はチェーンを外しドアを開けて、そのまま立ちつくした。
――そこにいたのは、憔悴しきった江梨香だった。
いつも通り誰もいないのに挨拶をして一人暮らしの部屋に帰ってきた夕子は、居間の真ん中の机にコンビニの袋を放り投げた。
夕子の部屋は簡素そのものだ。
8畳ほどの部屋の中心に、冬はこたつにもなるグレーの机と二人掛けの黒い革のソファ。ステンレスのテレビ台に24型の小さなテレビ。
居間に入ってすぐのところにキッチンがあるが、冷蔵庫と電子レンジ以外はあまり使われている感じもしない。
奥には引き戸があり6畳の寝室につながっている。寝室にあるのもベッドと洋服箪笥だけだ。
コンビニの袋を置くと夕子はすぐ居間から玄関の方に引き返して洗面所に入り洗濯機に靴下とハンカチを放り込み、ついでにスラックスも脱いで下着にブラウスだけの楽な恰好になって居間に戻ってきた。
そのままコンビニ袋をがさがさと漁るとソファにあぐらをかき発泡酒の缶を取り出し、呷る。
一気に半分ほど飲んで乱暴に机の上に缶を置くと頭をかいた。
「泣かせるつもりなんかなかった」
『じゃあ、ゆーこちゃんにとって私って何?』
頭の中で江梨香の泣き顔がぐるぐる回る。
夕子はもう一度発泡酒の缶を手に取ると一気に呷った。
白い喉が激しく上下し、すぐに缶は空になる。
「…分かってんだろ。 おまえとアタシは『同類』なんだから」
もう一本コンビニ袋から缶を取り出すとプシッと開けてまた呷る。
夕子は銘柄を確認しなかったが今度は発泡酒ではなくアルコール度数の強いストロング缶だった。
呷った瞬間軽くむせて、そのまま黙り込んでしまう。
「アタシが、エリの友達になれるはずがない」
夕子にとって、江梨香は気になる存在だった。
3年前、この学校に赴任してきたときからずっと。
最初はいつもにこにこふわふわしている江梨香の事を胡散臭いと思っていた。
最初の1~2か月は江梨香の笑顔しか見たことがなかった。見た目の通り苦労知らずで育ってきた女だと思った。
江梨香の印象が一変したのは赴任初年度のレクリエーションだった。
それは、1年生の生徒の引率としてハイキングに参加した時。
あの時は山中のハイキングコースで急に霧が出て方向を見失ってしまった。
点呼を取れば、いつの間にか生徒が一人いない。
慌てた夕子と江梨香は話し合い、ひとまず生徒たちを先に下山させることにした。
『じゃあ~、中南先生。みんなの引率をお願いします~』
言うなり江梨香はコースを逸れて森の中へ消えた。
夕子は下山を江梨香に任せて自分がはぐれた生徒を探しに行くつもりだったので驚いたが、やむを得ず生徒たちを無事に下山させることを優先してハイキングコースを戻った。
麓の駐車場まで生徒たちを送った夕子は後のことを他の教師に任せてすぐに戻ろうとしたが、そこに泥だらけの江梨香がはぐれた生徒をつれてひょっこり戻ってきた。
生徒を養護教諭として一通り診察して問題ないことを確認すると、夕子は江梨香をバスの裏に連れ出した。
『おい、なんで一人で行った? アタシは北村先生にも一緒に戻ってもらうつもりだったんだ』
『だって~、視界がきかない中で生徒を一人にしておくわけにはいかないでしょう~?』
『だから、アタシが行くつもりだった』
『そんなこと、中南先生にさせられないじゃない~?』
『なんでだよ!?』
『えーと、数の問題~?』
『数?』
『そう~。私たちが最優先するのは生徒たちをみんな無事下山させることだったでしょう~? なら、頼りになる中南先生に引率をお願いするのが最適解だと思ったの~』
『最適解?』
『中南先生にお任せすれば少なくともあの時点で最大の人数を無事に下山させられるでしょう~?』
数。 最適解。
江梨香の口から出る言葉は、夕子が思っていたようなふわふわしたものではなかった。
この時の江梨香は迷わず『最大の人数が助かる判断』を選択した。自分の危険を計算に入れずに。
自分よりも他人を優先するのは、優しい江梨香ならおかしなことではないだろう。
だったら『はぐれた生徒が心配で』というような言い方になるはずだ。
江梨香は見た目通りの女性ではない。それがよく分かった。
だからと言って。
『次からは相談してくれ。アタシは北村先生の事も心配した』
そう言った時、江梨香はきょとんとしていた。
レクリエーション以来、江梨香と夕子は仲良くなった。
『あくまで、表向きは』
夕子はそう思っていた。
優しい江梨香とガサツな夕子はいいコンビで、よく組んで生徒の対応をした。
そのうちに、胡散臭いと思っていた江梨香の笑顔を見るとホッとするようになった。
決してお互いのプライベートには踏み込まず、校内のみで協力し、話し、笑う。それがあまりにも楽だった。
しかし、江梨香が自分と『同類』だと思えばそれがうわべだけのものであることは明白で。
たまに、笑顔の裏にある江梨香の本心を知りたいと思うこともある。
だが、そんな時江梨香は夕子を甘やかして、はぐらかしてしまうのだ。
「くそ…」
夕子はストロング缶を一気に呷るとそのまま仰向けにソファに倒れこんだ。
ブラウスがめくれ上がり、おなか周りと下腹に昼間につけたものと同じ火傷の跡がいくつも見える。
夕子はブラウスの中に手を入れ、保健室でつけたばかりの火傷を強く押した。
「…っくぅ」
激痛がはしる。
「今の距離感が一番いいんだ。アタシにも、あいつにも…」
――脳裏に江梨香の笑顔と、泣き顔が同時に浮かぶ。
あいつにも?
本当にそうか?
あいつと同類?
本当にそうか?
あの顔を見ていたらわからなくなった。
夕子は頭の中をぐるぐるにしながらそのまま眠りに落ちてしまう。
――気が付けば、眠っていたはずの夕子は真っ暗な中で一人立っていた。
『おまえってさ、本当に本心見せない女だよな』
『君の事が分からない。僕は精いっぱい、君に向き合ってきたはずだ』
『ふざけんなっ! なら何で付き合った!?』
暗闇の中に今まで付き合ってきた男たちの別れ際の声が響く。
いつだって、結果は同じ。
理由ははっきりしている。
――夕子は、誠実に愛してくれる人に誠実な愛を返す事ができない。
幼い頃ほぼ放置子であった夕子の根底には絶対的な人間不信がある。
愛も恋もすべてがうわべだけ。本心から求めたものなど何一つない。
そして、うわべだけの想いは必ず見抜かれる。
愛したいけれど愛せない。信じられない。わからない。
それが歪であることはよくわかっている。
そんな自分を罰するために夕子はずっと自傷し続けていた。
小さな針や、カッターナイフ、煙草。夕子の体には自らを罰した多くの傷が刻まれている。
だが、ここ3年。その数は明らかに激減していたのだ。
その理由は――。
きんこん。
玄関のチャイムが聞こえ、夕子はぼんやり目を開ける。
「ん…? なんだ…」
2、3時間は眠ってしまっただろうか?
寝起きとアルコールでぼぅっとした状態のままソファから起き上がり玄関に向かう。
いつもの夕子ならばそんな迂闊なことはしない。
ふらふらと夕子はチェーンを外しドアを開けて、そのまま立ちつくした。
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