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☆本編☆
ヴァレンタインリメイク
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「今年こそは、チョコが欲しいっす!」
唐突にコウキが叫ぶ。
今日はそう、ヴァレンタインデーである。
「どうしたコウキ」
リクが書類に目を通しながら興味なさそうに言う。
「どうしたもこうしたも、今日はヴァレンタインデーっすよ!みんな、知らないんすか?」
やたらと張り切るコウキにダイキは訊ねる。
「同居している女の子……えっと、ノゾミちゃんだっけ?その子から貰わないのか?」
「え、ダイキは家族から貰ったチョコをカウントするんすか?」
「……カウントしないなぁ。姉さんからのチョコは毎年ノーカウントだな」
「でしょ?そういうことっすよ。ところで、ダイキは貰う予定あるんすか?」
「俺は残念ながらないな……。そもそも、騎士団って男しかいないから出会いとかないし、仕方ないよな」
と、保身のために言い訳をするダイキ。
「確かに。強制的な異性との接点って、合宿で遭遇した五人くらいしかいないもんな」
そういうハヤトにコウキはブーイングする。
「ハヤトには月三で会ってるアヤネさんがいるんで、そういう発言は許されてないっすよ!」
「そうですよ、このリア充!」
コウキの発言にリュウトも乗っかる。
「リア充ではないよ。付き合ってないし……」
下を向いて困ったように言うハヤト。
「あーあ!モテる奴の発言っすよ!これはギルティっす!」
「余裕がある人は違いますねぇ」
「二人とも、そのくらいにしてやれ」
リクがコウキとリュウトを諌める。
「リクは余裕ぶってますけど、貰う予定あるんですか?」
「ここ三年くらい、毎回くれる子がいるな」
そういうリクにコウキはおずおずと声をかける。
「あ……リク、そのことなんすけど、今年は姉貴、リクの分を用意していないっすよ」
「えっ」
「なんでも、恋人がいる人に渡す程、野暮な女じゃありませんよってことらしいっす!」
「恋人……?いつどこで誰が俺の恋人になったんだ?」
首を傾げるリクを見ながら、ボケっとしたマヌケ顔でコウキはダイキを指さす。
次の瞬間、コウキはリクに頭をぐりぐりとされていた。
「い、痛いっす~~」
「コウキ、お前はまだ訂正していなかったのか。島を脱出してから、四か月は経っているが?」
「いいじゃないっすか!リクもダイキも非リアなんだから、付き合っちゃえばいいんすよ!ああぁっ。やめてリク!ごめん!ごめんって!そんなに怒るなら、自分で訂正すればいいじゃないっすか!ああああっ!ちょっ、リク、そこはダメぇ!」
コウキの付き合っちゃえばいいんすよ発言を耳にして、腕を組むダイキ。
「……リクよりはリュウトの方が抱けそうな気がする」
生真面目ゆえに、真剣に考えてしまったのか、ダイキはぼそっと言った。真顔で。
「は、はぁ!?嫌ですよ俺はダイキに抱かれるなんて!せめて、ダイキが抱かれる方でお願いしますよ!」
リュウトは近くにあったファイルを盾にしてダイキから距離をとる。
「え、俺も下はちょっとまだ、覚悟がないな。見た目的に、リュウトが下の方が見栄えがすると思うぞ。髪長いし、俺よりずっと華奢だし」
ダイキが言う。真顔で。
リュウトは、わざとらしく悲鳴を上げて、ハヤトの後ろに隠れる。
「俺より、ハヤトの方が見栄えすると思いますよ!可愛い顔してますし、ほら!」
「友達(俺)を売るな!」
「ハヤトか……。確かに、女装が似合いそうだな」
「ダイキもそんなこと真剣に考えなくていいから!」
などとぎゃあぎゃあしていたが、部屋のドアが開く気配を感じ取った五人は、瞬時にテーブルに向かい合い、真剣に話し合っている雰囲気を出す。
こうして、仕事もできるし戦闘も強い一班のイメージが出来上がっているのである。
詐欺だ。
「失礼。アスターラさん、白髪の女の方が外でお呼びです」
三班の青年がドアを開けて、ハヤトに声をかける。
「了解です。わざわざありがとうございます。今、対応します」
ハヤトはそう言うと部屋を出た。
ドアが閉まるなり、四人はテーブルに前のめりになって小声で話し出す。
「白髪の女の方って、ハヤトの好きな子だよな?」
「そうだな。学生時代から好きだったっていう」
「外ですって。窓から見えますかね」
「えっと……お、この角度からなら見えるっす!」
「あのね、ハヤト君。これ、受け取って貰える……かな?」
白い髪の少女が上目遣いで言う。
「え、あ、ありがとう」
ハヤトの顔は窓からは見えないが、きっと頬を赤らめているのだろう。
「ごめんね!お仕事中に!」
「昼休み中だから大丈夫だよ」
「本当?良かった!」
少女は嬉しそうに笑っている。
「あ、これ以上、お仕事の邪魔したらダメだから、帰るね」
「うん、わざわざありがとう。大切に食べるよ。感想、今度会ったら言うから」
「うん!じゃあね、ハヤト君、お仕事、ふぁいと!」
「可愛い子っすね」
「あれで付き合ってないってマジ??」
「見ていてムズムズしますね」
「脈ありだろ、あれは明らかに」
窓に張り付いてその様子を見ていた四人が口々に言う。
「ハヤトも女の子もアタックしないんすかね?」
「今の関係で満足してるんだろ」
「まぁ、実際、両片思いが一番楽しいって言いますしね」
「やっぱり、つかず離れずが一番なんだよ」
ドアが開き、紙袋とハート型の箱を手にしたハヤトが笑顔を隠し切れずに、にこにこしながら戻ってくる。
瞬間、ハヤトは取り囲まれ、本命かどうか、なんの話をしたのかなど尋問される。
「本命……かは分からないな。アヤネは仲のいい人に渡してるから、ただの友チョコじゃないかな」
ハヤトの反応を見た四人は部屋の隅に移動し、円状に肩を組んでひそひそする。
「花祭りで花束を交換しているくらいなのに、なんで本命だって思わないんですかね?」
「わざわざ職場まで来て渡すなんて、気がないとしないだろ」
「ハートのラッピングなんて、ただの友達には渡さないよな」
「とりあえず、羨ましいっす!」
四人は部屋の隅で早口でひそひそと話す。
「あの~。もしもし~。アヤネが騎士団の人にって君らの分も作ったみたいなんだけど……」
隅っこの四人におずおずとハヤトは声をかける。
「本当っすか!?」
いち早く反応したのはコウキだ。ハヤトが手にした紙袋からチョコを素早く取る。
「やった!騎士団に入ってよかったっす~!」
「コウキ、どれだけチョコに飢えているんですか~ぷぷぷ」
リュウトはコウキを小馬鹿にする。
「いいじゃないっすか!こっちは危うくチョコゼロだったんすよ」
「可哀想ですね~」
「そういうリュウトは貰う予定があるんすか??」
「お、俺はファンがいるので、貰えますよ!コウキと違って!」
リュウトは胸を張って言うが、その目は泳いでいる。
「ああ、なんか、リュウトに気がありそうな女の子がいたような、いなかったような」
「え、ダイキ、それ本当ですか!?」
「ほら、アヤカさんだよ。リュウトに進んで話しかけてたし、ひょっとしたらあるかもよ」
ダイキの言葉にリュウトは「そ、そんなこと言われたら、少し意識しちゃうじゃないですか!勘違いだったら、恥ずかしいので、やめてください!」と赤面する。
「え。リュウト、そんな不確かな情報だけで、意識しちゃうんすか?ぷぷ」
「不確かな情報すら出てこないコウキには言われたくないです~」
などとリュウトとコウキの小競り合いが起こっていたが、ダイキがそれを止めた。
「はいはい。とりあえず、貰えたものを喜びましょう!それと、アヤネちゃんに感謝しましょう!」
「それもそうっすね!アヤネさん、ありがとうっす!」
コウキはわざとらしく感謝を述べる。
「いや、本人不在だから別に言わなくていいから」
リクが冷静にツッコミを入れた。
「ところでリクは何故チョコを受け取らないんすか?」
コウキが問いかける。その問いに、リクは答えづらいのか、目を逸らしてぼそっと言う。
「一番に貰いたい相手が……でも、今年はダメかな、勘違いされてるし……」
「はぁ……そういう湿度が高いのはやめてくださいよ。俺、そっち方面の耐性ゼロなんで」
リュウトは露骨に嫌そうな顔をして言う。リクはわざとらしくため息をつきながら、リュウトに仕事の束を渡す。
「リュウトは仕事が足りてないようだ。追加でやっとけ」
「え~~横暴~~!!」!
唐突にコウキが叫ぶ。
今日はそう、ヴァレンタインデーである。
「どうしたコウキ」
リクが書類に目を通しながら興味なさそうに言う。
「どうしたもこうしたも、今日はヴァレンタインデーっすよ!みんな、知らないんすか?」
やたらと張り切るコウキにダイキは訊ねる。
「同居している女の子……えっと、ノゾミちゃんだっけ?その子から貰わないのか?」
「え、ダイキは家族から貰ったチョコをカウントするんすか?」
「……カウントしないなぁ。姉さんからのチョコは毎年ノーカウントだな」
「でしょ?そういうことっすよ。ところで、ダイキは貰う予定あるんすか?」
「俺は残念ながらないな……。そもそも、騎士団って男しかいないから出会いとかないし、仕方ないよな」
と、保身のために言い訳をするダイキ。
「確かに。強制的な異性との接点って、合宿で遭遇した五人くらいしかいないもんな」
そういうハヤトにコウキはブーイングする。
「ハヤトには月三で会ってるアヤネさんがいるんで、そういう発言は許されてないっすよ!」
「そうですよ、このリア充!」
コウキの発言にリュウトも乗っかる。
「リア充ではないよ。付き合ってないし……」
下を向いて困ったように言うハヤト。
「あーあ!モテる奴の発言っすよ!これはギルティっす!」
「余裕がある人は違いますねぇ」
「二人とも、そのくらいにしてやれ」
リクがコウキとリュウトを諌める。
「リクは余裕ぶってますけど、貰う予定あるんですか?」
「ここ三年くらい、毎回くれる子がいるな」
そういうリクにコウキはおずおずと声をかける。
「あ……リク、そのことなんすけど、今年は姉貴、リクの分を用意していないっすよ」
「えっ」
「なんでも、恋人がいる人に渡す程、野暮な女じゃありませんよってことらしいっす!」
「恋人……?いつどこで誰が俺の恋人になったんだ?」
首を傾げるリクを見ながら、ボケっとしたマヌケ顔でコウキはダイキを指さす。
次の瞬間、コウキはリクに頭をぐりぐりとされていた。
「い、痛いっす~~」
「コウキ、お前はまだ訂正していなかったのか。島を脱出してから、四か月は経っているが?」
「いいじゃないっすか!リクもダイキも非リアなんだから、付き合っちゃえばいいんすよ!ああぁっ。やめてリク!ごめん!ごめんって!そんなに怒るなら、自分で訂正すればいいじゃないっすか!ああああっ!ちょっ、リク、そこはダメぇ!」
コウキの付き合っちゃえばいいんすよ発言を耳にして、腕を組むダイキ。
「……リクよりはリュウトの方が抱けそうな気がする」
生真面目ゆえに、真剣に考えてしまったのか、ダイキはぼそっと言った。真顔で。
「は、はぁ!?嫌ですよ俺はダイキに抱かれるなんて!せめて、ダイキが抱かれる方でお願いしますよ!」
リュウトは近くにあったファイルを盾にしてダイキから距離をとる。
「え、俺も下はちょっとまだ、覚悟がないな。見た目的に、リュウトが下の方が見栄えがすると思うぞ。髪長いし、俺よりずっと華奢だし」
ダイキが言う。真顔で。
リュウトは、わざとらしく悲鳴を上げて、ハヤトの後ろに隠れる。
「俺より、ハヤトの方が見栄えすると思いますよ!可愛い顔してますし、ほら!」
「友達(俺)を売るな!」
「ハヤトか……。確かに、女装が似合いそうだな」
「ダイキもそんなこと真剣に考えなくていいから!」
などとぎゃあぎゃあしていたが、部屋のドアが開く気配を感じ取った五人は、瞬時にテーブルに向かい合い、真剣に話し合っている雰囲気を出す。
こうして、仕事もできるし戦闘も強い一班のイメージが出来上がっているのである。
詐欺だ。
「失礼。アスターラさん、白髪の女の方が外でお呼びです」
三班の青年がドアを開けて、ハヤトに声をかける。
「了解です。わざわざありがとうございます。今、対応します」
ハヤトはそう言うと部屋を出た。
ドアが閉まるなり、四人はテーブルに前のめりになって小声で話し出す。
「白髪の女の方って、ハヤトの好きな子だよな?」
「そうだな。学生時代から好きだったっていう」
「外ですって。窓から見えますかね」
「えっと……お、この角度からなら見えるっす!」
「あのね、ハヤト君。これ、受け取って貰える……かな?」
白い髪の少女が上目遣いで言う。
「え、あ、ありがとう」
ハヤトの顔は窓からは見えないが、きっと頬を赤らめているのだろう。
「ごめんね!お仕事中に!」
「昼休み中だから大丈夫だよ」
「本当?良かった!」
少女は嬉しそうに笑っている。
「あ、これ以上、お仕事の邪魔したらダメだから、帰るね」
「うん、わざわざありがとう。大切に食べるよ。感想、今度会ったら言うから」
「うん!じゃあね、ハヤト君、お仕事、ふぁいと!」
「可愛い子っすね」
「あれで付き合ってないってマジ??」
「見ていてムズムズしますね」
「脈ありだろ、あれは明らかに」
窓に張り付いてその様子を見ていた四人が口々に言う。
「ハヤトも女の子もアタックしないんすかね?」
「今の関係で満足してるんだろ」
「まぁ、実際、両片思いが一番楽しいって言いますしね」
「やっぱり、つかず離れずが一番なんだよ」
ドアが開き、紙袋とハート型の箱を手にしたハヤトが笑顔を隠し切れずに、にこにこしながら戻ってくる。
瞬間、ハヤトは取り囲まれ、本命かどうか、なんの話をしたのかなど尋問される。
「本命……かは分からないな。アヤネは仲のいい人に渡してるから、ただの友チョコじゃないかな」
ハヤトの反応を見た四人は部屋の隅に移動し、円状に肩を組んでひそひそする。
「花祭りで花束を交換しているくらいなのに、なんで本命だって思わないんですかね?」
「わざわざ職場まで来て渡すなんて、気がないとしないだろ」
「ハートのラッピングなんて、ただの友達には渡さないよな」
「とりあえず、羨ましいっす!」
四人は部屋の隅で早口でひそひそと話す。
「あの~。もしもし~。アヤネが騎士団の人にって君らの分も作ったみたいなんだけど……」
隅っこの四人におずおずとハヤトは声をかける。
「本当っすか!?」
いち早く反応したのはコウキだ。ハヤトが手にした紙袋からチョコを素早く取る。
「やった!騎士団に入ってよかったっす~!」
「コウキ、どれだけチョコに飢えているんですか~ぷぷぷ」
リュウトはコウキを小馬鹿にする。
「いいじゃないっすか!こっちは危うくチョコゼロだったんすよ」
「可哀想ですね~」
「そういうリュウトは貰う予定があるんすか??」
「お、俺はファンがいるので、貰えますよ!コウキと違って!」
リュウトは胸を張って言うが、その目は泳いでいる。
「ああ、なんか、リュウトに気がありそうな女の子がいたような、いなかったような」
「え、ダイキ、それ本当ですか!?」
「ほら、アヤカさんだよ。リュウトに進んで話しかけてたし、ひょっとしたらあるかもよ」
ダイキの言葉にリュウトは「そ、そんなこと言われたら、少し意識しちゃうじゃないですか!勘違いだったら、恥ずかしいので、やめてください!」と赤面する。
「え。リュウト、そんな不確かな情報だけで、意識しちゃうんすか?ぷぷ」
「不確かな情報すら出てこないコウキには言われたくないです~」
などとリュウトとコウキの小競り合いが起こっていたが、ダイキがそれを止めた。
「はいはい。とりあえず、貰えたものを喜びましょう!それと、アヤネちゃんに感謝しましょう!」
「それもそうっすね!アヤネさん、ありがとうっす!」
コウキはわざとらしく感謝を述べる。
「いや、本人不在だから別に言わなくていいから」
リクが冷静にツッコミを入れた。
「ところでリクは何故チョコを受け取らないんすか?」
コウキが問いかける。その問いに、リクは答えづらいのか、目を逸らしてぼそっと言う。
「一番に貰いたい相手が……でも、今年はダメかな、勘違いされてるし……」
「はぁ……そういう湿度が高いのはやめてくださいよ。俺、そっち方面の耐性ゼロなんで」
リュウトは露骨に嫌そうな顔をして言う。リクはわざとらしくため息をつきながら、リュウトに仕事の束を渡す。
「リュウトは仕事が足りてないようだ。追加でやっとけ」
「え~~横暴~~!!」!
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