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☆本編☆
ユウタの相談事
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「コウ、恋ってどんな感じなんだ?」
急にユウタに家に呼ばれて何事かと思ったコウだったが、その発言を聞いて飲んでいたオレンジジュースを吹き出してしまった。
そう言うユウタの表情がそれまた真剣で、気管にジュースが入ったコウは咽る。
「きゅ、急にどうしたのユウタ。今流行ってる恋愛小説でも読んだのか?」
ユウタは首を横に振った。どうやら、恋愛小説を読んだわけではないらしい。
「この前、外で初対面の女性に抱き付かれたんだ」
「ほう???」
初対面の女性に抱き付かれるってどんな状況だよ。
王国一のソードマンともなると、過激なファンの一人や二人いるのだろうか。……戦闘者でファンがいるなんてタクマ・ライヴィス以外聞いたことがないけれど。
「それ以来、その女性のことを考えてしまうようになって……。これって恋かな?」
「あー……」
ユウタの話を聞いて僕は頭を抱える。
ちょろい!!ちょろいよユウタ!!
抱き付かれただけで『好きかも!』だなんてちょろすぎるよ!僕はユウタの将来が心配になったよ!
「抱き付かれたのが衝撃的すぎて恋だと錯覚しちゃったんじゃないかな?」
「そうか、錯覚か……」
腕を組んで考え込むユウタ。
……ちょっと待てよ。
もし、ユウタがその抱き付いてきた女性に夢中になれば……ってか、ユウタに恋人ができれば、リオデレラへの過干渉、もとい僕への地味な嫌がらせが減るのでは!?
それって、とっても好都合じゃないか!
「いや、それ、錯覚じゃないかも」
我ながら見事な手のひら返しだ。
いいか、人はな、自分の利益のためなら時として小悪党になれるんだよ!
「抱き付かれたとはいえ、初対面の人にそれほど心動かされるってことは、それは一目惚れだよ!」
「ひ、一目惚れ!?」
一目惚れというワードに赤面するユウタ。
え、ひょっとして、ユウタって恋愛耐性低い??
そんなはずはないと思って記憶を辿ってみるが、思い浮かぶのはリオデレラの面倒をかいがいしく見るユウタだけ。
「ユウタってさ、誰かと付き合ったこととかある?」
「あるよ。高等学校で一回と、王国軍警察部隊の時に一回。どっちも半年くらいしかもたなかったなぁ」
あるのか~。あるのにこんなにちょろいのか~。
ユウタの恋路は僕のためにも応援するけど、幼馴染としては、ちょろすぎるのは心配だなぁ。ユウタって一応、王国の三本指の治安保安部で働いているし、玉の輿目当てのやべぇ女にたぶらかされたら困るし。
そういえば、
「抱き付いてきた女の子の名前とか素性とか知ってる?」
「名前……そういえば名前きいてないな」
はい、アウト~~前言撤回~~。流石にヤバそうな女相手の恋路は応援しませ~~ん。それとなく、それは恋じゃない、その人のことなんて忘れろって言ってあげなきゃ。
「あの、ユウタそれは」
「でも、素性は知ってるぞ。ダイキの双子の姉だ」
「え、それ本当?」
「本当。ダイキに似てたし、ダイキが姉さんって呼んでたし」
ダイキの姉か~~そっかそっか。
ダイキの姉なら大丈夫だね!!よし、ユウタの恋を応援するよ!!僕のためにも!!
「ユウタ、それは恋だよ。一目惚れだ」
「え、あ、やっぱり!?」
よし、この調子だ。
「その女の子と会う機会を作ろう!そこで、お茶でもして距離を縮めるんだ」
「機会ってどうやって作るんだ?」
「んん~そこはダイキに協力して貰わないと」
「そうか。今度ダイキに会った時に頼んでみるよ」
「それがいいよ。最初はダイキに同席して貰ってもいいかもね」
「お茶するってなったら、何の話をすればいいかな?」
「当たり障りのない話。共通の話題とかがあればいいんだけどね」
「難しいな」
「難しいよ」
ユウタが前向きに恋と向き合おうとしている!
いっつも妹妹妹だったユウタが!感動ものだよ!この調子で妹離れをしてくれればいいなぁ。
急にユウタに家に呼ばれて何事かと思ったコウだったが、その発言を聞いて飲んでいたオレンジジュースを吹き出してしまった。
そう言うユウタの表情がそれまた真剣で、気管にジュースが入ったコウは咽る。
「きゅ、急にどうしたのユウタ。今流行ってる恋愛小説でも読んだのか?」
ユウタは首を横に振った。どうやら、恋愛小説を読んだわけではないらしい。
「この前、外で初対面の女性に抱き付かれたんだ」
「ほう???」
初対面の女性に抱き付かれるってどんな状況だよ。
王国一のソードマンともなると、過激なファンの一人や二人いるのだろうか。……戦闘者でファンがいるなんてタクマ・ライヴィス以外聞いたことがないけれど。
「それ以来、その女性のことを考えてしまうようになって……。これって恋かな?」
「あー……」
ユウタの話を聞いて僕は頭を抱える。
ちょろい!!ちょろいよユウタ!!
抱き付かれただけで『好きかも!』だなんてちょろすぎるよ!僕はユウタの将来が心配になったよ!
「抱き付かれたのが衝撃的すぎて恋だと錯覚しちゃったんじゃないかな?」
「そうか、錯覚か……」
腕を組んで考え込むユウタ。
……ちょっと待てよ。
もし、ユウタがその抱き付いてきた女性に夢中になれば……ってか、ユウタに恋人ができれば、リオデレラへの過干渉、もとい僕への地味な嫌がらせが減るのでは!?
それって、とっても好都合じゃないか!
「いや、それ、錯覚じゃないかも」
我ながら見事な手のひら返しだ。
いいか、人はな、自分の利益のためなら時として小悪党になれるんだよ!
「抱き付かれたとはいえ、初対面の人にそれほど心動かされるってことは、それは一目惚れだよ!」
「ひ、一目惚れ!?」
一目惚れというワードに赤面するユウタ。
え、ひょっとして、ユウタって恋愛耐性低い??
そんなはずはないと思って記憶を辿ってみるが、思い浮かぶのはリオデレラの面倒をかいがいしく見るユウタだけ。
「ユウタってさ、誰かと付き合ったこととかある?」
「あるよ。高等学校で一回と、王国軍警察部隊の時に一回。どっちも半年くらいしかもたなかったなぁ」
あるのか~。あるのにこんなにちょろいのか~。
ユウタの恋路は僕のためにも応援するけど、幼馴染としては、ちょろすぎるのは心配だなぁ。ユウタって一応、王国の三本指の治安保安部で働いているし、玉の輿目当てのやべぇ女にたぶらかされたら困るし。
そういえば、
「抱き付いてきた女の子の名前とか素性とか知ってる?」
「名前……そういえば名前きいてないな」
はい、アウト~~前言撤回~~。流石にヤバそうな女相手の恋路は応援しませ~~ん。それとなく、それは恋じゃない、その人のことなんて忘れろって言ってあげなきゃ。
「あの、ユウタそれは」
「でも、素性は知ってるぞ。ダイキの双子の姉だ」
「え、それ本当?」
「本当。ダイキに似てたし、ダイキが姉さんって呼んでたし」
ダイキの姉か~~そっかそっか。
ダイキの姉なら大丈夫だね!!よし、ユウタの恋を応援するよ!!僕のためにも!!
「ユウタ、それは恋だよ。一目惚れだ」
「え、あ、やっぱり!?」
よし、この調子だ。
「その女の子と会う機会を作ろう!そこで、お茶でもして距離を縮めるんだ」
「機会ってどうやって作るんだ?」
「んん~そこはダイキに協力して貰わないと」
「そうか。今度ダイキに会った時に頼んでみるよ」
「それがいいよ。最初はダイキに同席して貰ってもいいかもね」
「お茶するってなったら、何の話をすればいいかな?」
「当たり障りのない話。共通の話題とかがあればいいんだけどね」
「難しいな」
「難しいよ」
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