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2000年代
DARKER THAN BLACK 黒の契約者
しおりを挟む2007年4月5日~9月27日、全25話。テレビ初回未放送1話。
原作:BONES、岡村天斎。
監督:岡村天斎。
シリーズ構成:岡村天斎、菅正太郎。
脚本:岡村天斎、野村祐一、菅正太郎、大西信介、砂山蔵澄。
キャラクターデザイン:小森高博。
音楽:菅野よう子。
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解析不可能な異常領域「地獄門」の出現により、本当の“空” を失った東京。
それと呼応するように現れたのは、特別な能力を身につけた者たちだった。
能力を得る代償として、人間らしい感情が希薄になり、人を殺めることさえ冷徹に行う彼らを、人々は畏怖を込め、「契約者」と呼んだ。
一見いつもと変わらない東京の風景。
しかしその裏では、ゲートに秘められた謎をめぐり、各国の諜報機関は「契約者」を利用して熾烈な諜報戦を繰り広げている。
主人公・黒は、中国人留学生・李舜生として東京の街にひっそりと溶け込んでいるが、裏の顔は、暗部の闘いに身を投じる能力者の一人で、その苛烈な任務遂行の姿から、BK201「黒の死神」と呼ばれ畏怖されている、組織の一級エージェントである。
各国諜報機関が送る、予測不可能な能力を持った敵の契約者たちとの闘い。悲しき過去を持つ女達との出会い、そして別れ。
「契約者」による事件を追う公安部外事四課なども絡みあい、「ゲート」をめぐる争いは激しさを増してゆく。
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第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」
“組織”のエージェント、メシエコードはBK201、「黒の死神」という異名がついた黒は組織を裏切り、地獄門の中心を目指す。
「水」を媒介して観測霊を操る盲目のドール、銀は、黒を地獄門の中心へと導く。
黒たちのチームの責任者、黄は“組織”の刺客に撃たれて重傷を負う。
黒たちをゲートに送った後、車で追手を引き付け、自爆する。
魏志軍は、アンバーの使いで黒を地獄門の地下に案内するが、黒に敗れた屈辱を晴らそうとして再戦に持ち込み敗北する。
死に際にゲートを破り、黒に道を開けた。
動物の意識を乗っ取る契約能力を持つ猫は、組織を裏切ったことで外部サーバーにバックアップしていた自分の人間としての記憶を絶たれ、意識が保てなくなり消滅する。
地獄門の中心近く、浅草、浅草寺にたどり着く黒と銀。
そこには「契約対価」により、身体が子供に戻っている契約者集団、イブニング・プリムローズ(EPR)のリーダー、アンバーが待っていた。
アンバー「来てくれたんだ・・・。ごめんね。私にはもう時間が残されてないの」
アンバーがこれまでのことを語り始めた。
組織の思惑に最初に気づいたのは黒の妹の白で、他の契約者たちと組織と戦ってきた。
黒だけが何も知らなかったのは、白は黒だけは巻き込みたくなかったから、彼には何も話していない。
アンバー「黒は、私たちと違って人間だから。今も昔も。人間と契約者のどっちかを取れと言われたら困るでしょ」
黒「どーして今まで話さなかった。何故隠していた」
アンバー「今でなきゃ、私の話、信じられなかったでしょ」
銀「もうすぐ、アレが来るって」
水を通じて観測霊から情報を得た銀が、サターンシステムの発動が近いことを告げる。
アンバー「白に会いたい?」
彼女の手にあるのは流星の欠片。
一度砕いてバラバラになったのに、また綺麗なレンズに戻ってる。
白はずっと黒の中にいる。彼女が死んだと思ったあの日から。
電撃は白の能力の始まりに過ぎず、本当の力は別にある。
そして、それは黒が一番よく知っている。
黒「俺が力を解放したら、白に会うことを望んだら、契約者も人間も、この街に暮らす奴等はどうなる?消えるのか?南米の時のように・・・。俺には出来ない」
そうこうしてる間に、サターンシステムが発動し、東京エクスプロージョンが起きる。
その時、アンバーが黒の胸に流星の欠片を押し付けた。
黒は白い光に包まれる。
黒の前に白と死んだ契約者たちが現れる。
白「お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ、だからもう無理しないで」
黄「ただの人間の黒が契約者のフリなんかするから話がややこしくなるんだ。どっちか1本が無理なら、両方取れ」
猫「契約者らしく、そして人間らしく」
黄「それよ」
アンバー「本当にそれでいいの?それが貴方の答えなの?両方取れば、未来には困難しかない。どんな手を使っても、組織は追ってくる。もう殺したくないと言ったのに、その道を選んだらまた人を殺さなきゃいけなくなる。妹にも会えない、それで良いの?」
そんなアンバーを無言で抱きしめる黒。
アンバー「どうして・・・。黒の望みをかなえようとしたのに・・・」
白がアンバーの手を取り、2人は並んで黒を見つめる。
白「さようなら、お兄ちゃん」
黒「さよなら、シン。さよなら、みんな。さよならアンバー」
と、光が星空を消し、皆の姿は消える。
銀「黒・・・黒・・・」
声のする方に白く明るい穴。
銀「黒・・・帰って来て・・・」
感情の見える銀の声。
銀「私を1人にしないで!」
その声の方へ必死に手を伸ばす黒。
ふと気づくと浅草寺。
黒は立ち尽くし、後ろから銀が手を握ってる。
アンバーが時間を戻したのだ。
最後の力を使ったアンバーは、着ていた服を残して存在が消滅していた。
時間が戻り、再び、エリック西島とシュナイダーがサターンリングの起動スイッチを押す。
だが、システムが作動しない。
黒がサターンリングで能力を発動し、システムの反ゲート粒子が完全変異してしまったからだ。
黒の放つ電磁波はただの電磁波ではなく、物質そのものを量子レベルで変異させるのだそうだ。
シュレーダー博士「いってみれば普通の人間が契約者になってしまうようなもの。こりゃ1本取られちゃったねー」
失敗したエリック西島を、未咲の上司、公安部部長の宝来善充があっさりと銃で始末する。
宝来は実は“組織”の関係者だった。
霧原未咲「トカゲのしっぽ切りというわけですか。いずれ真相が明らかにされ、歴史の中で判断が下される時がきます。その時言い逃れが出来ると思わないで頂きたい」
宝来が未咲の首を絞めて口をふさごうとする。
そこに黒が現れ、未咲を助ける。
宝来に電撃を加えようとするも、未咲に止められた黒。
そのまま走り去ろうとする黒を呼び止める未咲。
未咲「李くん!!」
黒「李という男はもういない」
未咲(それからほどなくしてして、私たちに日常が戻った。その後も契約者がらみの案件は増加の一途をたどり・・・。組織の存在を示す痕跡は、どこからも発見されなかった。しかし契約者の存在は、世の人の知るところとなる。近い将来、私たちにもきっと選択の時が訪れる)
星見さま「そうとも、連れて行ってやっておくれ。落っこちた星さまも、流れ行く星さまも、みんなみんな。そう、そのずーっとずーっとずーっと先の、だーれも見たことのない未来へ」
李のアパートを訪ねる未咲。
未咲(私たちは同じ道を選んだのだろうか。共に生きるという道を。聴きたい。そのことを彼の口から・・・)
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「契約者」と呼ばれる超能力者が能力を使ったら、必ず対価を払わないといけないという設定が面白かったです。
外伝もありますが、この一期の最終回できれいに終わっているので、こちらをご紹介しました。
二期は別物です。
綺麗に締めた次作は厳しいですね。
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声の出演
黒:木内秀信
銀:福圓美里
猫:沢木郁也
黄:池田勝
霧原未咲:水樹奈々
斎藤雄介:志村知幸
アンバー:川上とも子
応援ありがとうございます!
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