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2000年代

プラネテス

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2003年10月4日~2004年4月17日、全26話。

原作:幸村誠。
 
監督:谷口悟朗。

脚本 :大河内一楼。

キャラクターデザイン:千羽由利子。

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 時代は2070年代。

 主人公ハチマキ(星野八郎太)はサラリーマン。

 宇宙ステーションでデブリ(宇宙ゴミ)回収を仕事にしている職業宇宙飛行士だ。

 自分の宇宙船を手に入れるため、同僚のユーリやフィーらとデブリを回収する日々。

 今年で4年目を迎えた25歳、そろそろ自分の生き方を考え始めてきた。

 そんな折、ハチマキの働くデブリ課に新入社員が配属された。

 彼女の名前はタナベ(田名部愛)。

 初めは、何かにつけて反発し合っていたが、やがて二人は惹かれ合っていく。

 2075年。地球、宇宙ステーション、月の間を、旅客機が普通に行き交う世界で、ハチマキはどう想い、成長していくのか。

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 Last Phase「そして巡りあう日々」


 一年振りに会ったカオ・チェンシンと星野 八郎太、通称「ハチマキ」。

 ここは二人の同期のクレア・ロンドがテロに加担した罪で収監されている政治犯の刑務所。

 クレア・ロンドは田名部 愛、通称「タナベ」と月面で危機に面した時の事を語る。

 自分のせいで酸素を消費し、重い後遺症が残っても、タナベはクレアの命を救ったのだ。

 いつだって死んでもいいと思っていたクレアだったが、タナベをここで死なせちゃいけないと思ってクレアは推進剤を噴出させてシャトルバスを呼んだのだった。

 クレアは罪を償った後、母国エルタニカ(架空の南米の紛争国)に学問を普及させるために本を翻訳すると言う。

 エルタニカの言葉で別れを告げるクレアの顔は晴れ晴れとしている。



 一方、ドルフ・アザリアは、テクノーラ本社の常務の席を準備されたが、飼い犬より一匹狼として生きていく事を決意する。

 木星往還船開発計画責任者ロックスミス自身とベガ社とも話をつけてガリレオ開発を独立させ、テクノーラの寝首を掻く事になった。



 場面は変わって月面都市。

 宇宙開発に否定的な過激派テロリスト「宇宙防衛戦線」のリーダー、ハキムは月面基地の破壊工作していた。

 病院を夜にこっそり抜け出し、宇宙服を着て月面を散歩しようとした少女ノノ。

 ノノは偶然ハキムを目撃し、ハキムはノノを口封じのため殺そうとする。

ノノ「国?うん。ちゃんと習ったよ。知ってる。そういうので分かれてるんだってね、地球は」

 月面生まれ、月面育ちの月面人(ルナリアン)の少女、ノノは無邪気にハキムに話しかける。

ノノ「私ね、ルナリアンなの。だからね、国っての見たことないの」

ノノ「おじさんの国は地球のどこにあるの?ここから見える?」

ハキム「確かに・・・確かに見えないな、そんなもの・・・」

 ハキムは何もせずにその場を去ってゆく。



 酸欠の後遺症でまだ少し足を引きずるタナベは、ハチと一緒に懐かしい職場、宇宙ステーションセブンに帰ってきた。 

 フィー、ユーリ、ラビィ、課長、エーデル。

 変わらないメンツが迎えてくれる。


 テクノーラ社デブリ課所属のデブリ回収船が出てゆくのを見送る仲間たち。

 久しぶりにハチマキとタナベは、二人きりで船外活動をさせてもらうのだった。


 眼下に広がる地球、オーロラが輝いている。

 宇宙遊泳をしながら、しりとり遊びをするハチマキとタナベ。

ハチマキ「ケスラー・シンドローム」

タナベ「無重量用軸受け」

ハチマキ「ケレス」

タナベ「スピン抜け」

ハチマキ「計器飛行」

タナベ「ウィンドウ開け」

ハチマキ「ケネディ宇宙センタア」

タナベ「アナンケ」

ハチマキ「鍵盤ハーモニカ」

タナベ「髪の毛」

ハチマキ「また、『け』かよ」

タナベ「もうないでしょ」

ハチマキ「『け』・・・ねぇ・・・」

 クルッと振り向く宇宙服姿のハチマキ。

ハチマキ「あるよ」

ハチマキ「結婚しよう・・・」

タナベ「!?・・・」

ハチマキ「『う』だよ」

タナベ「・・・うん」

ハチマキ「よっしゃ!お前の負け・・・」

 エンディング・テーマ「PLANETES」が流れ、それぞれの登場人物のその後の姿が。

 ロケット技術者を目指しているハチマキの弟九太郎が、相変わらず自作ロケットを飛ばしている。

 ナマコの研究をしてた第三事業部のニンは、ガリレオ開発のチャドにナマコをアピールして営業してる。

 次なる計画を見せるロックスミス。彼の次なる目標は土星。

 事業部長たちと折衝を続けるドルフ。



 いよいよ木星往還船フォン・ブラウン号が出発する日。

 自作のロケットを小脇に抱えた九太郎が、マスコミが取り囲んでいる自宅に飛び込んできてテレビをつける。

 テレビには父と兄の記者会見の姿。

 二人はフォン・ブラウン号の搭乗員として木星へと往復7年の旅に出るのだった。

 出発の記念式典の国際生中継が始まるが、母はあいもかわらず洗濯なんかして日常そのものだし、兄の妻タナベも洗濯物をたたんでいる。

 少しゆったりした服を着ているタナベのお腹にはハチの子供がいるらしい。

 そんな義理の姉タナベの姿を見て九太郎が訪ねる。

九太郎「新婚なのに行かせちゃってよかったの?」

タナベ「だって、約束したもの。必ず帰ってくるって」

 ハチマキの母親ハルコは生まれてくる赤ちゃんのための小さな産着を庭に干すのだった。


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 もともと幸村誠さんの原作コミックスも傑作ですが、原作からの大幅な改変が加えられているこのアニメも素晴らしいです。

 どうせオリアニしたいのならこれぐらいしてくれってお手本です。

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声の出演

ハチマキ:田中一成

タナベ:ゆきの さつき

フィー:折笠 愛

ユーリ:子安武人

クレア:渡辺久美子

チェンシン:檜山修之

リュシー:倉田雅世

ギガルト:若本規夫

ナレーション:小林恭治
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