74 / 95
2000年代
ソルティレイ
しおりを挟む2005年10月6日~2006年3月30日、全25話。
原作:Shuzilow.HA、GONZO(企画原案)。
監督:平池芳正。
シリーズ構成、脚本:木村暢。
キャラクターデザイン:Shuzilow.HA。
メカニックデザイン:海老川兼武。
音楽 :大森俊之。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
純粋無垢な機械仕掛けの少女、「ソルティ」。
彼女は、賞金稼ぎの男「ロイ」と共に共同生活を送ることになる。
そこで出会う仲間、ライバル、そして家族にも似た暖かな存在。
“何もなかった”ソルティが出会う様々な人々との交流。
“生活をする”“誰かと共に暮らす”という事の意味。
“護るために戦う”ことの辛さ。
ひとつひとつの出来事が、ソルティを確実に人間らしく成長させるが、
同時に人間ではないという現実にも直面する。
そして、ソルティに秘められた謎が明らかになったとき、
大いなる陰謀の謎がソルティと彼女を取り巻く人々を巻き込んでゆく・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Episode:24「これから」
未登録市民と正規市民の垣根が取り払われ、平和となった。
だが、三つの移民管理コンピュータの一つ「エイレネ」が、人の歴史を作り変えようとして、街に落下してくることにソルティは気付く。
三つのコンピュータの内、一つは地下にある街の管理システム、エウノミア。
一つは200年の間、宇宙からこの街を観察していたエイレネ。
そして、あとの一つはディケ=ソルティだった。
宇宙に上がってエイレネを止めることを決意するソルティ。
生きて戻れるかわからないエイレネとの決戦前日。
この一年間、ずっと一緒にいた賞金稼ぎのロイ・レヴァントはソルティの側にいることができず、一人、屋上でヤケ酒をあおる。
ロイに仕事を提供する「マーベリック・ハンターズオフィス」を経営する女所長ミランダはロイの良き友人としてそっと寄りそう。
ロイ「あいつは俺にとって、ただうっとおしいだけの存在だった。いきなり現れて生活を乱された。だがいつのまにか、あいつは俺の家族になっていた」
ロイ「明日、あいつが行かなきゃ、ここにいる連中はみんな死ぬ。」
ミランダ「うん」
ロイ「俺も、おまえも、ローズもカーシャも他の連中もみんなだ。その運命をあいつ一人に全部背負わさなきゃなんねえ」
ミランダ「それが、辛い」
とうとうソルティを宇宙に打ち上げる日がやってくる。
みんなで見送りの際、ローズ・アンダーソンがソルティと握手をする。
ローズ「今度は私のやり方で理想を叶えるわ。だから私たちの未来を守ってきて。私の理想にはあんたも入っているんだからね!ちゃんと帰ってくるのよ!」
そんなところにやってくるロイ。
ロイ「行くな、行かなくていい。もしおまえが、移民船の破壊に失敗すれば、ここの連中はみんな死ぬ!成功しても、その破片が街に落ちれば、結局同じ結果になるって言うじゃないか!」
ソルティ「・・・はい」
ロイ「だったらここにいろ!行っても行かなくても同じなら、ここにいた方が良い!」
ロイ「そうだ!ド、ドライブに行こう。それとも遊園地が良いか。まだ行ったことなかったろ。楽しいぞ。おまえの作った弁当持っていこう、そうしよう!さあ、帰るぞ」
泣きながらソルティを抱きしめるロイ。
ロイ「なんでお前なんだ」
ソルティ「私はロイさんたちを守れるのが嬉しいんです」
ロイ「行かなくていい! 娘なら親の言うことを聞け!」
ソルティ「嬉しいです。私、機械なのに、娘だって・・・。嬉しい」
ロイ「他に、なんて言やあいいんだよ」
ソルティ「ロイさん、大好きです。だから、行ってきます」
一年前、エウノミアの暴走を知り、地上に降りてきたソルティ。
そのとき記憶を亡くし、ロイと出会い、人の心を知ったソルティ。
ソルティを乗せたロケットが打ち上げられ、エイレネとの決戦に向かう。
ロケットを見上げる人々。
ロケットが衛星軌道上のエイレネに接近する。
と、エイレネはいきなりソルティの乗ったロケットを攻撃し破壊する。
エイレネ「ディケ、あなただったのですね」
ソルティ「知っていて撃ったんでしょ」
エイレネ「どうして私があなたを撃つのですか」
ソルティ「とぼけないでください!」
エイレネが操る移民船がソルティを攻撃する。
エイレネ「人は自ら滅びの道進む生き物です。だから私は、データというもっとも効率的な形で管理するのです」
ソルティ「それは人ではない、ただのデータです!」
エイレネ「あなたに人は守れません。あなたは人にはなれないのです」
ソルティ「そうですね。でも、こんな私を、待っていてくれる人たちがいるんです。こんな私のことを、娘だと言ってくれる人も!」
エイレネ「ディケ!」
ソルティ「私は、ソルティ・レパントです!!」
ソルティが振動波をまとったパンチでエイレネを殴る。
爆音とともにエイレネが撃沈する。
地上で夜空を見上げる人々。
夜空にはエイレネの破片が流星のごとく降り注ぐ。
ソルティはとうとう帰ってはこなかった。
それから五年後。
ローズはこの街の議員として立候補している。
その秘書が成長したカーシャ。
それぞれが平和になった世界で幸せに暮らしている。
ロイ「大丈夫。ソルティは帰ってくる。ここで俺たち家族が待っているんだからな」
そしてスタッフロール。
終わったと思ったら…。
「そして、時が流れて」
宇宙空間に漂うエイレネの残骸。
宇宙服を着たロイとユート・K・スティール。
ユート「これだけデブリが多くちゃ、そう簡単に見つからないですよ」
ユートの言葉にまだ酸素はあるとロイが辺りを見回す。
ユート「なんだこの音・・・?」
ロイ「!!」
歌が聞こえてくる。
ロイ「この歌は・・・」
大きく輝く1つの光。
壊れたソルティが歌っている。
ロイ「バカやろう・・・。お前があんまり遅いから、迎えに来ちまったぜ」
ソルティの身体を抱きしめるロイ。
ロイ「ソルティ・・・おかえり・・・」
ソルティ「パ、パ・・・。た、だ、い、ま・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソルティ役の斎藤桃子とローズ役の浅野真澄がパーソナリティしていた「ソルティレイディオ」が面白いので、観ていたアニメでした。
本放送がトリノ五輪で押しまくってて、最後はなんと三話一挙放送という不遇を受けました。
でも、そのおかげで緊迫した最終回を続けて視聴できて感動が増しました。
最終回でグッと評価が高まり名作になったアニメです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
声の出演
ソルティ:斎藤桃子
ロイ:中田譲治
ローズ:浅野真澄
ミランダ:大原さやか
カーシャ:桑谷夏子
インテグラ:広橋 涼
シルビア:伊藤 静
セリカ:田村ゆかり
アクセラ:能登麻美子
ラリー:田坂秀樹
アンディ:鈴木達央
ユート:下野 紘
アシュレイ:飛田展男
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる