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1980年代
釣りキチ三平
しおりを挟む三平三平(みひらさんぺい)は、東北の山村で釣り名人として評判の一平じいさんと暮らす、明るい少年。
一見どこにでもいる小学生だが、実は祖父譲りの素質を備えた天才的な釣り名人だった。
海・川・湖を問わず釣りへの情熱をかけた三平少年の闘いが始まった。
人気の釣り漫画を原作の雰囲気そのままのダイナミックな描写で描くアニメーション。
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1980年4月7日~1982年6月28日、全109話
原作:矢口高雄
脚本:田村多津夫、馬嶋満、富田祐弘
音楽:曽根幸明、山本寛之
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第109話 「大空へはばたけ、三平!」
村の川辺でいつものように釣りをする「釣りキチ三平」こと三平三平。
三平は村の鷹匠、林造の鷹狩りの現場に偶然立ち会う。
不運なことに釣り人が始末しなかったテグスに鷹のイカヅチ号が絡まってケガをする。
翌日、林造はケガをしたイカヅチ号の代わりになる新しい鷹を捕まえようとする。
林造「わしゃ、釣りをする奴は好かん!」
三平「すまねぇ。テグスが落ちてなければ」
嫌がられてもしつこく林造についてゆく三平。
そして、三平も協力して林造は若い鷹を捕まえる。
三平はケガをしたイカヅチ号が心配で釣った魚を持って何度も林造を訪ねた。
林造も次第に三平に心を許すようになる。
だが、ケガをしたイカヅチ号はとうとう死んでしまう。
一方、捕らえられた若い鷹は林造に心を許さず、エサも食べずに痩せ衰えてゆく。
林造はあきらめて捕らえた若い鷹を逃がそうとする。
だが身体が弱ったままの鷹を逃がしても死んでしまう。
林造は餌を食べさせようとするが若い鷹は拒絶する。
林造「わしはお前を捕らえた以上責任がある。このまま見殺しにするわけにはいかん。肉が食いたくないならわしのこの身体を食え!」
林造は上半身裸になり、若い鷹は林造に食らいつく。
やがて若い鷹と林造は心が通じ合い、鷹は林造の腕に大人しくとまった。
林造「同じ生き物同士、とことん心をぶつけ合えば分かり合えるもんじゃな」
そして、イカヅチ2号と名付けられた鷹と初仕事に出る林造と三平。
しかし、イカヅチ2号は大きなキツネと戦い、逆にやられそうになる。
林造が助けに向かうが、そこに雪崩が起きる。
林造は雪の中に埋まってしまう。
三平はイカヅチ2号が示す場所に駆けつけ、雪を掘り起こして林造を無事助ける。
三平「イカヅチ2号がじっちゃんの埋まったところを教えてくれただ」
林造「イカヅチ2号見ろ!お前の初めての獲物だ」
林造の手には捕らえたキツネがあった。
春になり、川辺で釣りをする三平、三平の祖父一平、幼馴染のユリッペ、三平を「人生の師匠」と仰ぐ少年正治。
魚を釣った三平を見てうらやましがるユリッペと正治。
ユリッペ「三ちゃんばっかり釣れてる!」
正治「おらも師匠みたいなテクニックを身につけて大漁といきてえだよ」
三平「テクニックだけで魚を釣れねぇだ。釣る人の心が魚に通じねば魚は寄って来てくれねぇだ。人も魚も同じ生き物だ。とことん心をぶつかり合えば通い合うはずだ」
一平「フフ、三平のやつ。釣りのあり方が少しずつじゃが分かってきたようじゃな」
またしても魚を釣り上げる三平。
三平「やったあ!」
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109話も放送した割にはあっさりとした最終回でした。
コミックの方は最後、一平爺ちゃんが亡くなり、葬式に駆け付けた魚紳さんが行方不明の三平の父親を見つけたことを報告します。
魚紳さんがあっちこっち三平を釣りに連れて行ったのは三平の父親を捜すためだったのです。
その後、世界中の釣りキチが集まって釣りキチ同盟が結成され、三平が初代会長になります。
今までの登場人物が東京に集結し、釣り竿を掲げた釣りキチ達が国会議事堂まで行進します。
「釣りをしたいと思っても釣り場はどんどん遠く、汚く、狭く、魚は少なくなっていくだ。オラの願いはたった1つ!!もっと魚を釣りたい!!」
そう言って三平が国会議事堂に向かって竿を振るところでコミックは終わります。
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声の出演
三平 三平:野沢雅子
鮎川 魚紳:野沢那智
高山 ユリ:白石冬美
三平 一平:宮内幸平、大久保正信
加瀬 正治:山本圭子
林造:大久保正信
応援ありがとうございます!
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