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05 食べ物の恨み二連発
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順番が来て、わたしたちは席に着いた。
あたりまえのように二人が並んで座り、向かい側にわたしが座った。
わたしは向かいの席で、いちゃいちゃ喋る二人を眺めていた。
二人ともわたしに見せつけるように、仲良しぶりを見せている。
お姉様もマイケルもわたしの反応を面白がっている部分があるのはわかる。
親しい者の冗談だと言える範囲だ。だがわたしだって不愉快だ。
そして不愉快だと言えば姉が大げさに悲しんでわたしに謝って来て、わたしが非難される。
二人をじーーと見てやろうかと思ったが、わたしは目を伏せて黙っていた。
わたしはメニューも見せて貰えない。二人は肩を寄せ合って頬がくっつかんばかりの体勢でメニューを見て
「わたくしは季節のフルーツ添え」とお姉様は言った。続いてわたしを見て
「あなたはバターでいいわね」と言った。
「わたしは、ローストポークの薄切りと野菜の盛り合わせにしましょう」とマイケルが言うと
「それも美味しそう」とお姉様は可愛く微笑んだ。
「シェアしましょう」とマイケルが答えると回りのテーブルが、わっとこちらに注目した。
翌日はわたしたち三人の噂が学院を駆け回った。
メアリーとマリリンも教えてくれるし、聞えよがしに囁かれるから・・・
お姉様。いやクリスティーンとマイケルは愛し合っているのに、親が決めた婚約者のレイチェルが邪魔をしている。
とっくに愛想を尽かされているのに、マイケルに見苦しくすがるみっともないレイチェル。
クリスティーンがマイケルをレイチェルから奪おうとしている。妹の婚約者を奪うなんてクリスティーンはあばずれだ。
この二系統だ。
アレクサンダー様がお姉様の婚約者だと言うのは学院の皆が知っているはずだけど、この部分は見事に噂から消されている。
二人は最初の系統の噂。わたし、レイチェルが縋るのは気に入ったようだが、後者は気に入らないようだ。
まぁ当たり前だ。それでわたしの教室まで、腕を組んでやって来るとわたしを呼び出した。
「レイチェル。今日は一緒にお昼を食べてあげようと思って、迎えに来たのよ」とお姉様が言うと、クラスに緊張が走った。
「そうですか?」と棒読みで答えると
「レイチェルったら喜んで」とお姉様が言うと
「行くぞ」とマイケルが顎をしゃくった。
わたしは二人の後ろをついて行った。目が合ったマリリンが
「お・き・の・ど・く」と口パクで伝えてきた。
マリリンーーー好きーーーーありがとう!
中庭のテーブルに二人が隣り合って座り、わたしは向かいに座った。
お姉様がバスケットを開いたが、そのバスケットはテーブルの中央ではなく、半分から向こうの二人の間に置かれていた。
二人は
「これ、美味しい」「これをどうぞ」「やはり卵が好きですね」「食べる姿も可愛い」
とか顔を寄せ合い話しながら食べている。
うんざりしたが、頃合を見て
「おなかが空きましたので失礼します」と席を立った。
あたりまえのように二人が並んで座り、向かい側にわたしが座った。
わたしは向かいの席で、いちゃいちゃ喋る二人を眺めていた。
二人ともわたしに見せつけるように、仲良しぶりを見せている。
お姉様もマイケルもわたしの反応を面白がっている部分があるのはわかる。
親しい者の冗談だと言える範囲だ。だがわたしだって不愉快だ。
そして不愉快だと言えば姉が大げさに悲しんでわたしに謝って来て、わたしが非難される。
二人をじーーと見てやろうかと思ったが、わたしは目を伏せて黙っていた。
わたしはメニューも見せて貰えない。二人は肩を寄せ合って頬がくっつかんばかりの体勢でメニューを見て
「わたくしは季節のフルーツ添え」とお姉様は言った。続いてわたしを見て
「あなたはバターでいいわね」と言った。
「わたしは、ローストポークの薄切りと野菜の盛り合わせにしましょう」とマイケルが言うと
「それも美味しそう」とお姉様は可愛く微笑んだ。
「シェアしましょう」とマイケルが答えると回りのテーブルが、わっとこちらに注目した。
翌日はわたしたち三人の噂が学院を駆け回った。
メアリーとマリリンも教えてくれるし、聞えよがしに囁かれるから・・・
お姉様。いやクリスティーンとマイケルは愛し合っているのに、親が決めた婚約者のレイチェルが邪魔をしている。
とっくに愛想を尽かされているのに、マイケルに見苦しくすがるみっともないレイチェル。
クリスティーンがマイケルをレイチェルから奪おうとしている。妹の婚約者を奪うなんてクリスティーンはあばずれだ。
この二系統だ。
アレクサンダー様がお姉様の婚約者だと言うのは学院の皆が知っているはずだけど、この部分は見事に噂から消されている。
二人は最初の系統の噂。わたし、レイチェルが縋るのは気に入ったようだが、後者は気に入らないようだ。
まぁ当たり前だ。それでわたしの教室まで、腕を組んでやって来るとわたしを呼び出した。
「レイチェル。今日は一緒にお昼を食べてあげようと思って、迎えに来たのよ」とお姉様が言うと、クラスに緊張が走った。
「そうですか?」と棒読みで答えると
「レイチェルったら喜んで」とお姉様が言うと
「行くぞ」とマイケルが顎をしゃくった。
わたしは二人の後ろをついて行った。目が合ったマリリンが
「お・き・の・ど・く」と口パクで伝えてきた。
マリリンーーー好きーーーーありがとう!
中庭のテーブルに二人が隣り合って座り、わたしは向かいに座った。
お姉様がバスケットを開いたが、そのバスケットはテーブルの中央ではなく、半分から向こうの二人の間に置かれていた。
二人は
「これ、美味しい」「これをどうぞ」「やはり卵が好きですね」「食べる姿も可愛い」
とか顔を寄せ合い話しながら食べている。
うんざりしたが、頃合を見て
「おなかが空きましたので失礼します」と席を立った。
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