神子の余分

朝山みどり

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18 ルークの能力 フェルナンド目線

ルークは三日働いて一日休む。今日はルークが休みなので、俺はギルドマスターを訪ねて協力して貰いたい者の名前を出して、これからの計画をギルドマスターと打ち合わせた。

「ルークにあぶないことはさせないでくれ、薬師ギルドが泣く」

「そのつもりだ」



打ち合わせが終わると俺は図書館に行った。ルークがいるかなと思いながら。

残念ながらルークはいなかったが、薬草の本を読んだ。薬草のことをルークと話したい一心で。



早めにギルドに行くと受付から

「護衛してもらって良かったです。薬草の質と量がすごくよくなって、喜ばれてます。いいポーションを作っておきたいですしね」と、言われた。



その日は、森がなんとなくざわめいていた。俺はいつもより、ルークをかまい、いつもより警戒していた。

ルークも緊張しているようだった。

いつも休憩する木陰で水を飲んでいると、ルークの輪郭が急にはっきりした。と同時に俺も感じた。ルークは俺を見ると

「行きます」と言った。俺は走り出したルークを追い越した。俺のスピードにルークが付いてくるのに驚いたが、すぐに先方に注意を向けた。


鎧熊がいた。まわりの冒険者は血を流し誰も動かない。

あっと思うと鎧熊の前足が拘束され、ついで後ろ足が拘束された。

俺は倒れた鎧熊に止めを刺した。確かにパーティを組みたくなるな。




「全員、ちょっとした怪我と気絶しているだけですね」と倒れた冒険者を見ていたルークがさらっと言った。

俺は黙ってルークを見たが、ルークは首をかしげただけだった。

かなり酷い怪我をしていたが、破れた服は修復されて、血の汚れもきれいになっている。

「フェルナンドも怪我がなくて良かった。って腕から血が出てますね。ポーションありますよ」

とポーションを渡された。


「そろそろ気がつきますかね」とルークが言うと三人が呻きながら目を開けた。

ここは俺の出番だ。

「気がついたか。運が良かったな、鎧熊に吹っ飛ばされて目を回しただけとは」

「え?」「あれ?確か」「生きてる?」

「念の為にポーションを飲んで」

「あれ、ルークだ。大丈夫だった?」

「強い護衛が」とルークが俺を見ると、

「「「フェルナンドさん」」」

「助かったんだ」「よかった」「死んだと思った」三人はそう言いながら起き上がった。



「鎧熊がいたが、なにが起きたんだ」と俺が聞くと

「森猪を狩っていたんだ。すると鎧熊が現れた。すぐに、逃げ出したんだが、追いつかれて爪で引っかかれた」

「そして気がついたら、助かってた」

「よかったなぁ」

と三人はお互いの肩を叩きながら言い合い、

「「「ありがとうございました」」」と俺とルークに頭を下げた。


気を許してくれた、信用してくれたから、治癒魔法を見せてくれたのだろうか?三人に悟られぬように治療したのは治癒魔法の価値を知っているからだよな・・・・俺に気を許してくれたのだと思おう。

護衛することを許してくれたのだ。俺とルークは三人を連れてギルドに戻った。


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