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第6話 陛下も行くに決まってるでしょ!国王よ
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さて、わたしが戦線に出ることが決まった。打ち合わせで違和感を感じて二人の時、トニーに確認したら、行くのは聖女だけで国王は王都このデカダナで待っていると言われて驚いた。
いやよ、離れたくないわと思って、必死に説得した。婚約者を一人で危ないところへ行かせるの?とか。勝ちに行くのに国王がいないのはおかしいとか、それでも王様か!とか、どれもみんな国王は死ぬわけにいかないと返された。それはそうだけど・・・離れたくないわたしはがんばった。涙も見せた。一杯見せた。
とうとう根負けしたトニーは一緒に行くと言った。それから宰相を二人で説得した。
宰相が折れてトニーも一緒に行くことになった。ひと月後に出発となった。
わたしはリックに知られないように密かに攻撃魔法の練習と魔道具を作れるように本を読んで練習した。想像したよりわたしはチートで、かなり難解だと記述されていることを習得した。ほんとに難しくない。この程度?!としか思えないのだ。
それと病院に行って医療水準がどれくらいか、確認した。
うーーん、入院とかいやだ。気をつけて暮らす。
そしてある日大発見した。図書館で見つけた。アゼイリア王家の者だと言う印。この世界では知られているらしいけど・・・つつじの花の形のあざ。これは伝説の域の話だけど、わたしにはこのあざがあるのだ。二の腕の内側に・・・
わたしの苗字にある躑躅の文字。偶然だと思うが・・・
アゼイリア王家の血を引く者は魔力が大きいとか・・・それに今、二つに別れている国、今戦争している国はもとはアゼイリアが治める国でアゼイリアが滅びてから分裂したとか・・・そしてこの躑躅のあざを持つ者は二国を治めるとか・・・わたしすごくない?
さて、わたしはそうやって楽しく出発を待つはずだったのだが、侍女長と争うことになった。それは服装についてだった。
わたしは戦争に行くのにドレスはいやだと、男性のズボンを履くことにしたのだ。聖女様ですのできちんと採寸、仮縫いして作って貰ったのだがそれに難癖をつけて来たのだ。
この女戦争に行くことをどう思っているのだ!もちろん、王都を出発するときに身に付けるマントは用意してある。ドレスを着ているように見えるのだ。
だから、手っ取り早く
「うるさいわね。戦争がなにか知らないくせに。素早く動けないと命の危険があるのよ。わたしは死にたくないの。わかった」と手を腰にあてて言ってやった。
移動だって自分で馬に騎乗して行く。わたしは子供の頃から乗馬をやっているのだ。
自分の馬も持っていた。
乗馬用の長靴もわたしがデザインした。こちらには靴を脱がない文化だから靴は紐でしっかりと止める。それはわかる。そして乗馬の時は脛を守る為に膝まである長靴を履く。編み上げが長い。面倒なのだ。わたしは靴はすぐに脱ぎたいし・・・そこで靴は足首までの編上げで、すね当てを別に付けるようにしたのだ。ファスナーに比べると面倒だが、この世界の長靴よりも楽だ。
そして出発式を終え、王都を行進した。ブラシをかけタテガミを編み込みにした馬・・・この編み込みもこちらになかったからわたしが教えたのだ。
おしゃれした馬に乗り、聖女らしいマントを着たわたしは、気分良くあちこちに手を振った。たまにトニーと目を合わせて微笑む。
ときおり、アドレナリン増幅魔法を光の効果増し増しで打てば、見送りの人たちの熱狂はコンサート並みだ。
わたしは、大満足で王都をあとにしたのだった。
だが、戦争を甘く見ていたのはわたしも同じだった。
いやよ、離れたくないわと思って、必死に説得した。婚約者を一人で危ないところへ行かせるの?とか。勝ちに行くのに国王がいないのはおかしいとか、それでも王様か!とか、どれもみんな国王は死ぬわけにいかないと返された。それはそうだけど・・・離れたくないわたしはがんばった。涙も見せた。一杯見せた。
とうとう根負けしたトニーは一緒に行くと言った。それから宰相を二人で説得した。
宰相が折れてトニーも一緒に行くことになった。ひと月後に出発となった。
わたしはリックに知られないように密かに攻撃魔法の練習と魔道具を作れるように本を読んで練習した。想像したよりわたしはチートで、かなり難解だと記述されていることを習得した。ほんとに難しくない。この程度?!としか思えないのだ。
それと病院に行って医療水準がどれくらいか、確認した。
うーーん、入院とかいやだ。気をつけて暮らす。
そしてある日大発見した。図書館で見つけた。アゼイリア王家の者だと言う印。この世界では知られているらしいけど・・・つつじの花の形のあざ。これは伝説の域の話だけど、わたしにはこのあざがあるのだ。二の腕の内側に・・・
わたしの苗字にある躑躅の文字。偶然だと思うが・・・
アゼイリア王家の血を引く者は魔力が大きいとか・・・それに今、二つに別れている国、今戦争している国はもとはアゼイリアが治める国でアゼイリアが滅びてから分裂したとか・・・そしてこの躑躅のあざを持つ者は二国を治めるとか・・・わたしすごくない?
さて、わたしはそうやって楽しく出発を待つはずだったのだが、侍女長と争うことになった。それは服装についてだった。
わたしは戦争に行くのにドレスはいやだと、男性のズボンを履くことにしたのだ。聖女様ですのできちんと採寸、仮縫いして作って貰ったのだがそれに難癖をつけて来たのだ。
この女戦争に行くことをどう思っているのだ!もちろん、王都を出発するときに身に付けるマントは用意してある。ドレスを着ているように見えるのだ。
だから、手っ取り早く
「うるさいわね。戦争がなにか知らないくせに。素早く動けないと命の危険があるのよ。わたしは死にたくないの。わかった」と手を腰にあてて言ってやった。
移動だって自分で馬に騎乗して行く。わたしは子供の頃から乗馬をやっているのだ。
自分の馬も持っていた。
乗馬用の長靴もわたしがデザインした。こちらには靴を脱がない文化だから靴は紐でしっかりと止める。それはわかる。そして乗馬の時は脛を守る為に膝まである長靴を履く。編み上げが長い。面倒なのだ。わたしは靴はすぐに脱ぎたいし・・・そこで靴は足首までの編上げで、すね当てを別に付けるようにしたのだ。ファスナーに比べると面倒だが、この世界の長靴よりも楽だ。
そして出発式を終え、王都を行進した。ブラシをかけタテガミを編み込みにした馬・・・この編み込みもこちらになかったからわたしが教えたのだ。
おしゃれした馬に乗り、聖女らしいマントを着たわたしは、気分良くあちこちに手を振った。たまにトニーと目を合わせて微笑む。
ときおり、アドレナリン増幅魔法を光の効果増し増しで打てば、見送りの人たちの熱狂はコンサート並みだ。
わたしは、大満足で王都をあとにしたのだった。
だが、戦争を甘く見ていたのはわたしも同じだった。
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