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04 実家に挨拶
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翌日、荷物の少なさをじぶんで笑いながら、まとめていると、バージル達がやって来た。
「お邪魔します。部屋を変えることはなかったようですね。取り繕う事もしないとは・・・・・荷物はまとまっているんですか?」とバージルが、部屋を見ながら言うと
「はい、もともと少なかったですし」とジュディが答えると、
「それなら、宿に来てもらいましょうかね。それとご実家に挨拶に行きましょう。もう連絡は入れてます」とバージルが言うとジュディが
「いえ、挨拶はもう済ませてます」と答えた。すると
「わたしが見ておきたいのです。行きましょう」
「皆さん、荷物をお願いします」と命じた後で、
三人は、ジュディに向かって頭を下げて荷物を持った。
そこにあわてて侍女がやって来た。バージルは彼女を見て
「おまえの王妃殿下の扱いはきちんと記録しているからな。アンナ」と言うとアンナが真っ青になるのを見て、楽しげな顔になるとジュディに手を差し出した。
「あなたの名前がアンナって初めて聞いたわ。いつもノックと同時に入って来てさっさと出て行ってたから」とジュディが言うと
「あの・・・・」となにか言いかけたが、誰も振り返らなかった。
ジュディは実家に行くなら、権利を主張しようと決めた。
そのジュディの考えが通じたのか、馬車から降りるときバージルはうやうやしくジュディの手を取った。
馬車から降りると執事が迎えに来た。
「こちらでございます」と言うのについて行くと客間に案内された。
そこには三人が待っていた。
挨拶が終わり、席についた時、ジュディは
「伯爵、わたくしの実母の残したものを持って行きたいのですが」と切り出した。
「残したもの?」と伯爵が答えると
「たとえば、エミリアが首にかけているものです。それはわたくしの実母が、実家から持って来たものですね」
「おまえは」「なにを言う?」「なんですって?」と三人の口から言葉が出たが、
「おや、それは興味深いおはなしですね」とバージルが言った。
「ジュディ。確かにこれは・・・・・その今はこの家のものだ」と伯爵が言うと、バージルは笑った。
「伯爵、泥棒をしていると認める発言ですよ」とジュディが言うと、
「なにを、生意気な!」と伯爵が語気を強めると、
「生意気ではありません。きちんとした財産の継承の話です」とジュディが答えた。
「わたくしの実母が持って来たものは、きちんとわたくしが受け継ぎます。返して貰います。お部屋にもお持ちですね。持って来て下さい」とジュディが続けると、
「お父様、この女、生意気よ」とエミリアが怒鳴った。
「わたくしはこの女ではありません。王妃です。口の利き方がなってないわね」とジュディが言った。
「・・・・・・」
「エミリア、王 王・・・」どうしても王妃殿下と言えなかった伯爵は、自分の首まわりを指してエミリアに伝えた。
エミリアは、乱暴にはずすとテーブルにがちゃりと置いた。
侍従のライリーがハンカチを使って手に取り、そのまま、ジュディに向かって
「どうぞ」と差し出した。
ジュディは無造作にありがとうと手に取った。
「王妃殿下、他にあるのでは?お部屋を調べたほうがいいと思います」とバージルは、言うと立ち上がりジュディに手を差し出した。
四人はエミリアの部屋と、義母のシャーロットの部屋を調べた。
「あと、一つ・・・」とジュディが言うと、護衛のミックと侍従のライリーが目を合わせると、執務室と夫婦の寝室に入って行った。
そこにある金庫を開けて、すばやくなかを調べた。寝室の金庫に入っていた箱を取り出した。
その箱をあけて、ジュディは、はーーとため息をつくと、
「これです。特別な時に使うものだとお母様が・・・・」と言うと、ジュディは箱をそっと胸に抱いた。
「王妃殿下、王妃殿下のお部屋に荷物は残ってないですか?」とバージルは言うと、
「妃殿下の部屋に案内してくれ」と執事に言った。すると
「もう、なにもない。片付けた」と伯爵が大声で言った。ジュディも首を横に振った。
だが、バージルは執事と一緒に部屋を出て行った。ジュディも、部屋がどうなったか、興味が沸いてついて行った。
使用人の部屋が並ぶ廊下の中程のドアが開けられた。
「ほう、王妃殿下のお部屋はここだったのですね。娘を売るやつは、本当にクズですね」とバージルが楽しそうに言った。
ジュディも部屋をのぞいた。わずかだったジュディの荷物は、捨てられて部屋にはなにも残っていなかった。
そこを見てもジュディはなにも感じなかった。
「王妃殿下、いろいろ大変だったのですね」とバージルに言われて、ジュディは黙ってうなづいた。
「お邪魔します。部屋を変えることはなかったようですね。取り繕う事もしないとは・・・・・荷物はまとまっているんですか?」とバージルが、部屋を見ながら言うと
「はい、もともと少なかったですし」とジュディが答えると、
「それなら、宿に来てもらいましょうかね。それとご実家に挨拶に行きましょう。もう連絡は入れてます」とバージルが言うとジュディが
「いえ、挨拶はもう済ませてます」と答えた。すると
「わたしが見ておきたいのです。行きましょう」
「皆さん、荷物をお願いします」と命じた後で、
三人は、ジュディに向かって頭を下げて荷物を持った。
そこにあわてて侍女がやって来た。バージルは彼女を見て
「おまえの王妃殿下の扱いはきちんと記録しているからな。アンナ」と言うとアンナが真っ青になるのを見て、楽しげな顔になるとジュディに手を差し出した。
「あなたの名前がアンナって初めて聞いたわ。いつもノックと同時に入って来てさっさと出て行ってたから」とジュディが言うと
「あの・・・・」となにか言いかけたが、誰も振り返らなかった。
ジュディは実家に行くなら、権利を主張しようと決めた。
そのジュディの考えが通じたのか、馬車から降りるときバージルはうやうやしくジュディの手を取った。
馬車から降りると執事が迎えに来た。
「こちらでございます」と言うのについて行くと客間に案内された。
そこには三人が待っていた。
挨拶が終わり、席についた時、ジュディは
「伯爵、わたくしの実母の残したものを持って行きたいのですが」と切り出した。
「残したもの?」と伯爵が答えると
「たとえば、エミリアが首にかけているものです。それはわたくしの実母が、実家から持って来たものですね」
「おまえは」「なにを言う?」「なんですって?」と三人の口から言葉が出たが、
「おや、それは興味深いおはなしですね」とバージルが言った。
「ジュディ。確かにこれは・・・・・その今はこの家のものだ」と伯爵が言うと、バージルは笑った。
「伯爵、泥棒をしていると認める発言ですよ」とジュディが言うと、
「なにを、生意気な!」と伯爵が語気を強めると、
「生意気ではありません。きちんとした財産の継承の話です」とジュディが答えた。
「わたくしの実母が持って来たものは、きちんとわたくしが受け継ぎます。返して貰います。お部屋にもお持ちですね。持って来て下さい」とジュディが続けると、
「お父様、この女、生意気よ」とエミリアが怒鳴った。
「わたくしはこの女ではありません。王妃です。口の利き方がなってないわね」とジュディが言った。
「・・・・・・」
「エミリア、王 王・・・」どうしても王妃殿下と言えなかった伯爵は、自分の首まわりを指してエミリアに伝えた。
エミリアは、乱暴にはずすとテーブルにがちゃりと置いた。
侍従のライリーがハンカチを使って手に取り、そのまま、ジュディに向かって
「どうぞ」と差し出した。
ジュディは無造作にありがとうと手に取った。
「王妃殿下、他にあるのでは?お部屋を調べたほうがいいと思います」とバージルは、言うと立ち上がりジュディに手を差し出した。
四人はエミリアの部屋と、義母のシャーロットの部屋を調べた。
「あと、一つ・・・」とジュディが言うと、護衛のミックと侍従のライリーが目を合わせると、執務室と夫婦の寝室に入って行った。
そこにある金庫を開けて、すばやくなかを調べた。寝室の金庫に入っていた箱を取り出した。
その箱をあけて、ジュディは、はーーとため息をつくと、
「これです。特別な時に使うものだとお母様が・・・・」と言うと、ジュディは箱をそっと胸に抱いた。
「王妃殿下、王妃殿下のお部屋に荷物は残ってないですか?」とバージルは言うと、
「妃殿下の部屋に案内してくれ」と執事に言った。すると
「もう、なにもない。片付けた」と伯爵が大声で言った。ジュディも首を横に振った。
だが、バージルは執事と一緒に部屋を出て行った。ジュディも、部屋がどうなったか、興味が沸いてついて行った。
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「ほう、王妃殿下のお部屋はここだったのですね。娘を売るやつは、本当にクズですね」とバージルが楽しそうに言った。
ジュディも部屋をのぞいた。わずかだったジュディの荷物は、捨てられて部屋にはなにも残っていなかった。
そこを見てもジュディはなにも感じなかった。
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