6 / 19
06 夜会の前
しおりを挟む
レオナルド王子目線
神殿から連絡があった。神託の石碑が濁ってきていると。濁るってどういうことだ?
なんでも石の表面の艶がなくなってなにやら、がさがさになってきたというのだ。
だからどうしたというのだ。神託にしたがって召喚の儀式をしてワタヌキが来たじゃないか。ちょっと、いや全然期待はずれだが・・・・
お披露目の夜会だってやるぞ。イズミも一緒だ。会場で会える、楽しみだ。
昼間のお茶会でイズミは異世界人好きに大人気。いや、他の招待客にも大人気だった。
けっこう態度がでかいし、王族に対して敬意が足りないが不思議と皆が話を聞きたがっていた。
比べるとワタヌキは金髪と黒髪の混ざり方が野暮ったいし礼服もしっくりしない。神子だと言わなくては誰も気づかないようだった。昼間、バルコニーから手を振ったし王城内では貴族に向けてきちんと紹介して貴族全員に礼をとらせたのに・・・・なんということだ。
イズミは、アレンがそばを離れずにいるにもかかわらず、熱っぽい目をした賓客に取り囲まれて、異世界の服装についておもしろく、語っていたと思えば箸と言う棒を紹介していた。あの棒でイズミが果物を食べる様子は美しく、クッキーを使って皆が夢中になって練習していた。
そしてポテトチップという料理についてちらっと言うと皆がそれを食べたがりワタヌキにも聞いてみると
「おぉポテトチップを箸で食う。それは俺もやっていたな・・・・箸で果物?やってみせようか」
そう言うと
いきなり箸を梨にぐさりと突き刺したのだ。
「「「「「「あ?」」」」」」」と箸の使い方を習った貴族が声にならない悲鳴をあげた。
無理もない、イズミがお行儀が悪いからやってはいけないと言った方法だったから・・・
神子に向かって誰もなにも言えなかった。幸いなのは真似をする者がでなかったことだ。
アレンのやつ今夜の夜会ではポテトチップを出すようだ。それと箸を多めに用意させていた。
厨房でどういうものか説明するイズミにピッタリついて試食をするときにイズミの箸で口にいれてもらったりしていた。
くそ・・・手柄を奪われてなるか・・・・
夜会が始まる前にイズミが正式に王族に紹介された。
異母兄のアレンは王族を離れ王位継承権を放棄しているが、王がそれを承認していないとも言われている。
王位につきたい者はアレンを陣営に入れたがるし、アレンを王にしたい者もいる。
アレンが王族から離れ、第一王子になった俺を母の実家の侯爵一派が支持しているが、もう少し力が欲しい。神子としてワタヌキを得たが、期待はずれだ。神子としての力も疑わしい。だがイズミを取り込めば大きな影響力を持つだろう。
第二王子の母親は隣国の出身だが侮れない勢力を持っている。
第三王子はやはり母親の実家の派閥が支えているが、第二王子を支持するだろう。
王子を紹介されて鷹揚に挨拶するイズミは、外国の王族と言われてもおかしくない品位を持っていた。
王女達はなぜか頬を染めて礼を受けている。あいつを呼んだのは俺だぞ。ずうずうしい。
ただ、アレンが欲しい女どもは、イズミを嫌な目で見ている。気をつけておこう。頭の悪いやつらは予想外のことをやるからな。
王族の紹介が終わるとイズミはアレンに付き添われて時間まで控え室にと下がろうとした。
そこに諸国の王族・貴族が、ずうずうしく押しかけてきて、神子を紹介しろと言ってきた。
アレンがイズミの腰を軽く押してさがろうとすると
「神子様、異世界からの賓客にご挨拶をご希望する方々です」と先触れがやって来て大声を出した。
かまわずアレンが下がろうとしたので
「アレン、イズミ、待て。下がってはならん」と呼び止めてやったが、
「神子様はそちらでは」とアレンがわたしの横のワタヌキを見て言った。
残った外国の王族・貴族を前に第二王子のフェリクスが話しだした。
「皆様、お披露目は夜ですよ。約束を守って頂かないと困ります。控え室に案内します」
そういうと歩き出した。後についていったのは母親の実家である隣国の貴族達だ。
見事な阿吽の呼吸だ。ちくしょー
第三王子も派閥の人間を連れて出て行った。
遅れてしまったが俺も
「神子様お疲れでしょう、控え室で休みましょう」と神子のワタヌキと共に部屋をでた。
一瞬、顔をみあわせていたが、支持者が後から着いて来た。
神殿から連絡があった。神託の石碑が濁ってきていると。濁るってどういうことだ?
なんでも石の表面の艶がなくなってなにやら、がさがさになってきたというのだ。
だからどうしたというのだ。神託にしたがって召喚の儀式をしてワタヌキが来たじゃないか。ちょっと、いや全然期待はずれだが・・・・
お披露目の夜会だってやるぞ。イズミも一緒だ。会場で会える、楽しみだ。
昼間のお茶会でイズミは異世界人好きに大人気。いや、他の招待客にも大人気だった。
けっこう態度がでかいし、王族に対して敬意が足りないが不思議と皆が話を聞きたがっていた。
比べるとワタヌキは金髪と黒髪の混ざり方が野暮ったいし礼服もしっくりしない。神子だと言わなくては誰も気づかないようだった。昼間、バルコニーから手を振ったし王城内では貴族に向けてきちんと紹介して貴族全員に礼をとらせたのに・・・・なんということだ。
イズミは、アレンがそばを離れずにいるにもかかわらず、熱っぽい目をした賓客に取り囲まれて、異世界の服装についておもしろく、語っていたと思えば箸と言う棒を紹介していた。あの棒でイズミが果物を食べる様子は美しく、クッキーを使って皆が夢中になって練習していた。
そしてポテトチップという料理についてちらっと言うと皆がそれを食べたがりワタヌキにも聞いてみると
「おぉポテトチップを箸で食う。それは俺もやっていたな・・・・箸で果物?やってみせようか」
そう言うと
いきなり箸を梨にぐさりと突き刺したのだ。
「「「「「「あ?」」」」」」」と箸の使い方を習った貴族が声にならない悲鳴をあげた。
無理もない、イズミがお行儀が悪いからやってはいけないと言った方法だったから・・・
神子に向かって誰もなにも言えなかった。幸いなのは真似をする者がでなかったことだ。
アレンのやつ今夜の夜会ではポテトチップを出すようだ。それと箸を多めに用意させていた。
厨房でどういうものか説明するイズミにピッタリついて試食をするときにイズミの箸で口にいれてもらったりしていた。
くそ・・・手柄を奪われてなるか・・・・
夜会が始まる前にイズミが正式に王族に紹介された。
異母兄のアレンは王族を離れ王位継承権を放棄しているが、王がそれを承認していないとも言われている。
王位につきたい者はアレンを陣営に入れたがるし、アレンを王にしたい者もいる。
アレンが王族から離れ、第一王子になった俺を母の実家の侯爵一派が支持しているが、もう少し力が欲しい。神子としてワタヌキを得たが、期待はずれだ。神子としての力も疑わしい。だがイズミを取り込めば大きな影響力を持つだろう。
第二王子の母親は隣国の出身だが侮れない勢力を持っている。
第三王子はやはり母親の実家の派閥が支えているが、第二王子を支持するだろう。
王子を紹介されて鷹揚に挨拶するイズミは、外国の王族と言われてもおかしくない品位を持っていた。
王女達はなぜか頬を染めて礼を受けている。あいつを呼んだのは俺だぞ。ずうずうしい。
ただ、アレンが欲しい女どもは、イズミを嫌な目で見ている。気をつけておこう。頭の悪いやつらは予想外のことをやるからな。
王族の紹介が終わるとイズミはアレンに付き添われて時間まで控え室にと下がろうとした。
そこに諸国の王族・貴族が、ずうずうしく押しかけてきて、神子を紹介しろと言ってきた。
アレンがイズミの腰を軽く押してさがろうとすると
「神子様、異世界からの賓客にご挨拶をご希望する方々です」と先触れがやって来て大声を出した。
かまわずアレンが下がろうとしたので
「アレン、イズミ、待て。下がってはならん」と呼び止めてやったが、
「神子様はそちらでは」とアレンがわたしの横のワタヌキを見て言った。
残った外国の王族・貴族を前に第二王子のフェリクスが話しだした。
「皆様、お披露目は夜ですよ。約束を守って頂かないと困ります。控え室に案内します」
そういうと歩き出した。後についていったのは母親の実家である隣国の貴族達だ。
見事な阿吽の呼吸だ。ちくしょー
第三王子も派閥の人間を連れて出て行った。
遅れてしまったが俺も
「神子様お疲れでしょう、控え室で休みましょう」と神子のワタヌキと共に部屋をでた。
一瞬、顔をみあわせていたが、支持者が後から着いて来た。
16
あなたにおすすめの小説
俺の居場所を探して
夜野
BL
小林響也は炎天下の中辿り着き、自宅のドアを開けた瞬間眩しい光に包まれお約束的に異世界にたどり着いてしまう。
そこには怪しい人達と自分と犬猿の仲の弟の姿があった。
そこで弟は聖女、自分は弟の付き人と決められ、、、
このお話しは響也と弟が対立し、こじれて決別してそれぞれお互い的に幸せを探す話しです。
シリアスで暗めなので読み手を選ぶかもしれません。
遅筆なので不定期に投稿します。
初投稿です。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
新緑の光と約束~精霊の愛し子と守護者~
依羽
ファンタジー
「……うちに来るかい?」
森で拾われた赤ん坊は、ルカと名付けられ、家族に愛されて育った。
だが8歳のある日、重傷の兄を救うため、ルカから緑の光が――
「ルカは精霊の愛し子。お前は守護者だ」
それは、偶然の出会い、のはずだった。
だけど、結ばれていた"運命"。
精霊の愛し子である愛くるしい弟と、守護者であり弟を溺愛する兄の、温かな家族の物語。
他の投稿サイト様でも公開しています。
陛下の前で婚約破棄!………でも実は……(笑)
ミクリ21
BL
陛下を祝う誕生パーティーにて。
僕の婚約者のセレンが、僕に婚約破棄だと言い出した。
隣には、婚約者の僕ではなく元平民少女のアイルがいる。
僕を断罪するセレンに、僕は涙を流す。
でも、実はこれには訳がある。
知らないのは、アイルだけ………。
さぁ、楽しい楽しい劇の始まりさ〜♪
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる