【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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45 ルベルトの覚悟

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「わ……」

「来られましたわ!可愛い……あれ?なんですの?こちらの素敵な紳士は……ふぅ……」

「ああ!レニーが!だから本体様は無理だって!!」

 俺が悲しい気持ちを引きずって、ルベルトと言う国へ移動すると、目の前で女の人が倒れてしまった。それを支える元第二王子。

「ルーチェ様!申し訳ございません!この方はレニー……いいえ、このルベルト国次期国王ミレニア様なのでございますが、流石に本体様のお力の前ではこのように!」

「むむ!確かにそうですね。あと本体様のお言葉を聞かれてしまいましたから!」

 俺、一言「わ」しか言ってないんだけど……駄目だったか……。

「教皇セラフィス殿!このまま廊下を進み地下へ降りてくださいませ!中央神殿に似せて地下封印を作っております!あと布団はこの寒冷地にごくわずかに生息している虹色羊の冬毛を使った最高級の物をご用意させていただいております!ふわりと柔らかくそれでいてあせも吸い取り……」

「流石第二王子」「分かっていらっしゃる第二王子」

 アドニスとレオニスも後に続いてくれた。

「そろそろ名前で呼んでくださいよ~私の名前はレイシャルですってば~」


 なんとそこは王宮の地下で、中央神殿のものより広大な空間に大きな封印が描かれていた。

「私の力ではこの程度しかできませんが、神官様達が新たなる封印結界を張っていただきたいです」

 俺についてきてくれた神官さん達が全員コクリと頷いたみたいだった。

「良いのですか?国の要たる王宮の地下に邪神様を置く。本当に宜しいのですか?」

「か、構いません……。我がルベルト国はこれより何千年も何万年でもこの方の守護をする覚悟がございます」

 騎士や侍女に付き添われ、ミレニア様がよろよろとやってきた。

「も、申し訳ございませんが、我が脆弱な肉体ではルーチェ様の本体様は少々厳しいようでして……」

 必死で抑えてはいるが、このままではミレニア様を殺してしまう。

「……分かりました。我ら一同、ルベルトに大いなる感謝を」

 俺はセラフィスさんに手を引かれ、空間の真ん中にある大きなベッドにたどり着いた。手を乗せると本当にふわふわしていて暖かい大きなお布団が引いてあった。これ、気持ちいい!凄い!

 ただ、コクリと頷いてセラフィスさんの手を離す。口は開かないで置くよ、だって邪神の言葉は結構やばいもんね。

「結界を!」「封印結界を!」

 神官たちが歌うように言葉を紡いでいく。

「俺達も手伝おう」「ルーチェの為に」

 たくさんの眷属がそれに合わせて結界の強化をしていく。……光の檻……じゃない。何か可愛い模様がたくさん描かれたまるで工芸品のような球体の中に俺は包まれている……どんどん眠くなってくる……ああ、いい夢が見られそうだなあ……。

「……あは」

 ご丁寧に球体には本当に小さな扉がつけられている。ここから出てこいって事なんだろうね。自分の中から豆粒ほどの力を切り離して、扉の前に押してやる。

「行ってくるね、本体」「ああ、豆粒な俺、いってらっしゃい」

 そして俺は目を閉じ、豆粒に意識を移した。豆粒の俺は申し訳程度に生えた足でもきゅもきゅと歩いて、扉を開ける。良かった、手は届いたようだ。

「セラフィスさーん」

 扉から出ると豆から良く見慣れた分身の体に変化する。

「ルーチェ様!水に落ちないようにいらしてくださいね!」

「きゃ、きゃわいい!ルーチェ様!きゃわいいいいいい!きゃわいすぎるぅー!ふぅ」

「レニー!?」

 結局ミレニア様は倒れてしまったようだけど、だ、大丈夫かな!?この人。

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